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2005年7月10日 (日)

「ONEPEACE(ワンピース) オマツリ男爵と秘密の島」

レンタルビデオで鑑賞した作品(主にアニメ)のレビューを書いていく「レンタルビデオ生活」。
第2回は「ONEPEACE(ワンピース) オマツリ男爵と秘密の島」です。

本当は、「ガンダムMS08小隊」を、と思っていたのですが。
今日、レンタル開始の「オマツリ男爵〜」を早速借りて来て、ついさっき見終わったので。その勢いでレビューを書いてしまいますね。

まず、この作品を観るに当っての僕の前提条件は、「細田守監督作品である」という一点のみでした。
というのは、「ONEPEACE」は原作もアニメも全然見ていないからです。
連載開始当初は「お!面白い!!」と思っていたのですが、しばらくして興味の対象からは外れました。好みに合わなかったのでしょう。

でも。細田さんの作品となると話は別です!
しかも最新作とあっちゃぁ観ないわけにはいきません!!

そんなわけでレンタル開始の今日、7日を指折り数えて楽しみに待って、車を走らせて借りてきたわけです。

それで、感想ですが。

面白かった!!!!!!!!

あぁもう。何から言ったらいいのか…。
まずもう。絵がすっげぇ綺麗で。美術の素晴らしさは特筆ものですよ。
タイトルが出るところの海の青とかムチャクチャ綺麗で。溜め息が出ます。
実際、美術スタッフは人数多めだったようですね。
素晴らしい仕事です。

キャラクターの動きも凄まじいものがありましたね。
それを言ってしまえば「よくあそこまで動かしたよなぁ」という感想になるわけですが。でも、あれはただ単なる「動き」ではなくって、もう「演技」というレベルですよね。
すげぇよなぁ…。
子供向け映画というものだからこそ、夢を見せることを徹底しているその姿勢に感動してしまいます。だって、子供はあれ見たら「登場人物が実際に生きて動いている」ように見えるでしょうね。
だからこそ、後半の「死んだ」となるところや「独りになってしまう」ということの恐ろしさや悲しさが際立つわけですよね。
その「キャラクターが生きて動いているように見せる」というのは、やろうと思ったり言ったりすることは簡単だろうけど、実際にやるのは凄まじいことですよね。細田さんはおそらく自分でも原画を描いているんじゃなかろうかと思うのですが、とことん覚悟して描いている人なんだろうなと思いますね。勿論、全てのスタッフが腹を括って作業しているのでしょう。彼らの仕事に尊敬の念を抱かずにはおれません。

話も、ああいう話は大好きですよ。
バッドドリーム系というか。一見すると明るく楽しそうな雰囲気の裏に垣間見える不気味な感じとつきまとう寂寥感。その「明」と「暗」が入り混じりながら徐々にそのバランスが崩れていって、気がつくと「暗」一色なってしまっていることの怖さ。
素晴らしい切れ味です。

演技の話に戻ると、役者さんの配置も見事でしたね。
オマツリ男爵とチョビヒゲ船長にベテラン声優さんを使っているところはやはりさすがです。
あの二人の存在感が作品に血肉を与えていた部分は大きいですよね。
特に安原義人さんの演技はたまりません。
孤独になり、己の小さな力を自覚しながらも必死に抵抗している小男の、それこそ人生を声一つで表現しきっていて。
大塚明夫さんも、オマツリ男爵の人生を見事に表現していましたね。全ての演技が最後のところで結実するところは涙なくては見れません。

細田さんの作品を見ていていつも思うのですが、大人の配置の仕方が本当に上手いですよね。
前回の「どれみ」だとどれみと未来さんですが、今回はルフィとチョビヒゲ船長、ルフィとオマツリ男爵が子供と大人という組み合せになりますよね。
「大人」を表現するっていうのは、実はものすごく難しいことなんです。
これは、僕も漫画を描いているので実感していることなんですが。
例えば、16歳と36歳だと、20年間の経験の差があるわけです。これを「表現しろ」と言ってもそれはもう簡単なことじゃないわけですよ。
そこにある出会いや別れ、過ごしてきた時間、感じてきた様々な感情、諦めたり捨ててきたもの、麻痺したり剥き出しになったりするもの。年月を経て変化してきたものを、90分の中の数分に込めて表現するわけです。
これは、本当に優れた監督でなければできないことですし、本当に優れた役者さんでなければできないことです。

作品の質、物語そのものにも感動してうるうると涙をこぼしもしましたが、やはり、僕が一番感動したのは、「大人」の部分なんでしょうね。
それは「どれみ」の未来さんと一緒で。
「失う」ということの怖さ、恐ろしさ、苦しさは「大人」だからこそ分かるという部分は、あるかもしれません。
だからこそ、安原さんや大塚さんの演技の素晴らしさに拍手を送りたくなるのです。
大人だからこそ持つ弱さやみっともなさを見事に晒して演技してくれた彼らは、本当に素晴らしい役者さん達だなと思います。

この作品を見て楽しんだ子供達、この作品を見て楽しむ子供達は沢山いるでしょう。
是非、その子供達に大きくなってからもう1回見て欲しいですね。
その時に何を感じるのか。

その意味で、20年経っても人の目に触れられ続ける作品であって欲しいと念願しています。

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