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2005年7月28日 (木)

フルメタル・パニック!TSR第三話「迷宮と竜」

 フルメタルパニック!TSR第三話「迷宮と竜」のレビューでございます!
 今回も面白かったですね!いよいよ本格的な展開になってきましたね。この話の展開の「真正面」な感じがやはりたまりません。ここまで真っ正直に「エンターテインメントっていうのはこういうものなんだぜ!」って取り組んでいるその姿勢がとても気持ちがいいです。

 今日も誉めまくりの感想となることでしょう。

 しかし。熱がちょっとあります。

 ちょうど、フルメタTSRが始まる前くらいが一番キツかった…。はぁはぁしながら放送を待ちました。
 しかし、もー!!台風。心配させやがって!
 衛星放送は台風と雪にものすっごく弱いですからね。気象状況でいきなりまともに映らなくなったりするから。心配しました。でも、台風は昨日にはいなくなってくれていたようで。良かった良かった。

 フルメタが始まる頃には風邪薬も効いてきて、問題なく視聴できました。
 場合によっては録画ボタン押して寝るか、とも思っていたのですが。やっぱり本放送をわくわくしながら見るのが一番ですよね!

 今回も原作者、賀東氏の脚本でしたが、やはりさすがでした。
 感心したのは台詞回しですね。
 キャラクターを、当然ではありますが100%把握しているからこそ出てくる「ちょっとした言い回し」が本当に気が利いていて。
 でも、「原作者だからキャラクターを完璧に把握している」ということが当然っていうわけでもないんですよね。実際は。
 自分で物語を作っていてもキャラクターが固まり切らず台詞回しや行動が安定しないことはありますし、小説、漫画、アニメ、様々な分野のプロの仕事でも、キャラクターが煮詰まっていないことはよく見られることです。
 そういう「キャラクターが煮詰まっていない」状態は作品の中である共通の現象を生みます。
 それは、

「外見の描写が違っていても、どのキャラクターも考え方や言動が同じになってしまう」

 という現象です。
 これは、つまらないですよー。
 この現象により読めなくなる小説や漫画、見れなくなる映画やアニメは多々あります。それは例え有名タイトルであったとしても。

 だけど、賀東氏はキャラクターをきちんと煮詰めて提示してくれています。
 これは、プロとしては「当たり前の仕事」なわけですが、この「当たり前の仕事」をきちんとできることこそ、まさに「プロ」ということになるかと思います。
 そこには、「面白いものを見てもらいたい(読んでもらいたい)」という真摯な姿勢と、とことん真面目な創作態度が覗えます。尊敬に値する作家ですよ。賀東招二氏は。

 また、シリーズ構成も賀東氏なわけですが、ここでもいい仕事をしていますね。
 第一話で宗介達ミスリルの活躍を描き、「主人公達は強くて格好いいんです」ということをきちんと描写し、第二話で敵のゲイツのいかれた様子とユイファン、ユイランの躊躇なく人を殺す恐ろしい様子を描写しておいて。
 で、第三話でその両者が激突!
 しかもヒーローサイドの宗介達大ピンチ!!
 いったいどうなるのか!!!!!??

 という構成。
 ものすごく基本です。
 でも、何事も基本が大事なんですよ!実際問題。
 映像媒体は映像自体が綺麗だったりすると、それだけで画面が持ってしまうことがあります。そうなると、作り手が基本を無視して奇をてらうことで「何か人とは違ったことをしている」気になることがあるように思います。
 それは「キャラクターを煮詰めない」ことと同じで作品を「つまらない」ものにしてしまうわけですね。
 勿論、「作品がつまらなくなったとしても、そこには狙いがある」というのであれば、奇をてらうことにも意味があるわけですが。
 「人を楽しませる」ということを基調とするエンターテインメントには基本的な作業がとことん重要なんです。

 その「基本」または「基礎」ということで言うと、このフルメタル・パニック!TSRはそういった基本が沢山詰まっていると言えます。
 作画に関しても非常にクオリティが高いですが、そのクオリティは表面的な部分だけでなく、基本的なデッサン力、基本的な動きの描写力という部分からして非常に高いものがあります。「凄まじい」とまで言えるものがあります。
 京都アニメーションのスタッフの日記なんかで「暗記クロッキー」なることをしている人がいますが、同じことをしてみようとしてみましたが、僕の実力ではとてもできないことが分かりました。「やっぱりとんでもない実力だよなぁ…」と改めて感心しました。
 音響に関しては鶴岡陽太氏が担当していますが、アニメーションで鶴岡さんの仕事をよく耳にしますが、きちんといい仕事をしている人なんだなと思います。
 映像に付けられている音を聴いていると、状況やシチュエーションなどによって音の付け方を非常に工夫しているように感じます。音で「今どういう状況なのか」を表現しているように聞こえるわけですが、そこにも基礎的な音響の技術が込められているように思います。
 特に、無線での会話の音響は素晴らしいですね。「うん!無線ってこういう感じだよね!」と聴いていて思わず頷いてしまいますし、物語の中で緊迫した状況を盛り上げてくれています。
 それに「楽音舎」というスタジオをやっているようですが、ここで若い音響スタッフを育成しているようですね。鶴岡さんの元で音響の基礎を学んだスタッフが今後どう活躍していくのかも楽しみです。

 現時点で第三話までですが、このまま行けば、この「フルメタル・パニック!TSR」はとんでもない傑作になる可能性があります。20年、30年、アニメ史に残りいつまでも視聴され、いつまでも語られる、そういうものになるかもしれません。
 そういう作品が生まれていく様子を一視聴者として楽しむことができるのは、とても幸せなことだと感じます。

 R-15指定だけど、映像や漫画、小説、エンターテインメントの仕事を志す多くの若い人に是非見て欲しい作品ですね。
 「基本」「基礎」「真正面から取り組む」そういったことの大切さを学べる、非常に素晴らしい作品です。

 熱があってもなんのそので、またいっぱい語ってしまいましたね。
 でも、いい作品に触れることは本当にいい刺激になります。
 どうも今の日本のアニメーションの技術革新や作品のクオリティの発展は、尋常ならざる勢いで進んでいるように思います。
 これは「アニメはどうやら儲かるみたいだぜ。適当に働かせて儲けようぜ」という輩の思惑なんざ軽く超越するような、そういう現象が起こってきそうな。
 そんな気もします。

 いいですね。
 今後の日本アニメーションがどうなっていくのか。
 非常に興味深いテーマです!

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コメント

TBさせていただきました。よろしくお願いします。

投稿: 活性[キミヲカガク:管理人] | 2005年7月28日 (木) 11:21

TBとお知らせありがとうございます。こちらこそよろしくお願いいたします。

投稿: だんち | 2005年7月28日 (木) 17:26

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