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2005年9月26日 (月)

意識を持った画面作りの素晴らしさ「ぱにぽにだっしゅ!第13話」

 13話を見て感じたこと、というより「ぱにぽにだっしゅ!」という作品自体に感じる意識の高さを非常に素晴らしいと改めて思いました。

 放送が始まってしばらくしてから見始めて。見始めた時から「これを作っている人達は只者ではないように思う」と感じていました。
 で、ここまで見てきて。
 やっぱり、只者じゃないですよね。
 そう思えるのは、高い意識を持って画面、そして作品を作っているように見えるからです。

 新房昭之さんという監督の名前を、僕は知りませんでした。封印のこともあり、アニメーション視聴から遠ざかっていたためです。
 なので、新房監督がどういう画面を作ってきていたのかは知りませんでした。だけど、「ぱにぽに」を見ていて、過去の作品を何か見てみようと思い、とりあえずレンタルビデオで「The Soul Taker~魂狩~」の第1巻を借りてきて、1話と2話を見てみました。
 そうしたら!
 新房さんって、ああいう画面を作る人だったんですね!!!!
 なんだよ。そりゃ只者じゃないわけだ。と、納得しました。
 「The Soul Taker~魂狩~」の話はまたの機会に、とも思いますが、この作品でも「意識を持って仕事をする」という特徴を感じました。
 「高い意識で画面を作る」
 だけど、そこで「どうだ。俺はすごいだろう」というような驕りがなく、見る人に「楽しんでもらおう」という心意気があることを感じました。
 「The Soul Taker~魂狩~」という作品自体は実験色が強い感じもあるのですが、とにかく新房さんはバランス感覚の優れた監督さんなんだな、と思います。

 そのバランス感覚、高い意識を感じさせるのはスタッフの配置に現れているように思います。
 「ぱにぽに」で特徴的だと思うのは「カラーデザイナー」、「カラーコーディネーター」を置いていることです。
 「色」をどう使うか、というのはカラー媒体ではとても重要なことなのだと思います。特にデジタル化したアニメーションでは色は無限に近いくらい使えるわけですし。そうなると、色というものを深く理解し手なずけて扱える専門家がいる方が、当然いいわけですね。
 また、尾石達也という人を起用することで、オープニングはアートと言っていいくらいの素晴らしいものになっています。
 このオープニングの色使いは本当に凄まじいですね。何度も何度も、本当に何度も見ても飽きません。すげー。本当にすげー。
 絵を描いたり映像を作ったりする人ならば、この作品のオープニングは絶対に必見ですね。
 それと、「ファッションコーディネーター」がいるということも見逃せません。
 毎回毎回、ベッキーことレベッカ宮本嬢の髪型や服装がきちんとデザインさせていて感心してしまいます。今回も髪型と服装、とても可愛かったですよね。普段意識して大人っぽい先生らしい格好をしているのに、今回はすっげー子供服っぽかった。補習だから?その辺り、ベッキーの気分を何かしら表現しているんでしょうね。肩肘張らなくなったとか。最初っから続けて見ていれば、もうちょっとその辺りも分かるかなぁ。

 今回の話で、絵コンテ、演出、作画監督が全部もりやまゆうじで、「もりやまゆうじ祭り」になっていたのも意識的なのでしょうね。切れ味のある動きを随所に見せてくれていて、とても楽しく見れました。

 それと。チビキャラの使い方も面白いですよね。同一カットの中に通常のキャラクターがあり、その上にチビキャラを重ねていくシーン作りなどは、意識して作らなければできないことだろうと思います。

 四角い画面に四角く絵を当てはめることだけが、絵を作っていくことではないんだ。
 限られたツール、スキルの中で、それを最大限に活かすのは、作り手の意識によるものなんだ。

 ということを、この作品を見ていると痛切に教えられる気がします。
 見ていて、すごく面白く、不条理を不条理として受け止めワハワハと笑って見る作品なんですが。その「高い意識を持って画面を作っている」ところを見ていると、こちらも向上心を持って仕事をしよう!という気にさせられます。

 人によってはとっつきにくさを感じる作品かもしれませんが。とにかく、多くの人に見て欲しい作品の一つです。
 美術畑の人とかも是非見るべきです。何らかの作品を作ったりしている人であれば、ポップアートとしてのレベルの高さを感じ、自身の意識をより高揚させて作品に取り組むことができると思いますし。

 この作品の高い意識が作り出す画面は、本当に価値があり、また楽しめるものです。こういう素晴らしい作品を見れることを、本当に嬉しく思います。
 新房昭之監督の過去の作品も、どんどん掘り下げて見ていかなければ!!
 こうやって、新しく誰か監督を好きになると、その人の過去の作品、現在の作品、そして未来の作品というふうに楽しむことができるので、とても楽しいですね。
 しばらく僕は「新房昭之祭り」になりそうです!

 ぱにぽにだっしゅ!公式ページ

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