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2005年10月21日 (金)

ARIA第3話「その 透明な少女と・・・」

 第1話の冒頭をうっかり見逃し、途中から視聴して一気に好きになった「ARIA The ANIMATION」
 事前に情報をまったく仕入れていなかったので、見てから「佐藤順一監督作品」であることを知ってびっくり!!
 キャラ設定、総作画監督が古賀誠氏でまたびっくり!!
 そりゃ面白いわけだよー。と思いつつ、毎週楽しく見ております。

 で。この第3話に来て、ちょっと感想を書きたいなぁと思うところがありまして。

 それは、この作品の持つ明確なメッセージ性とか、プレゼント性とか(「才能とは何か。~」の記事で書いたことですね)。そういうものに関してです。

 この作品は、いわゆる「ヒーリングアニメ」という感じで、30分、ぽやんと見て癒されるという、そういう感じのものなんだとは思います。
 登場人物は皆優しく、暖かく、心地良い人達ばかり。
 なんだけど。
 滲んでくるものが、あるんですよね。
 それを、この第3話のラストで感じました。

 エンディングに入る直前。第1話で登場したアイちゃんからのメールの文面が、アイちゃんの声で読み上げられて、最後の一言の直前というタイミングでエンディング曲のイントロが入ってくる。
 この場面で、僕はうっかり泣きそうになってしまいました。
 すごくいい雰囲気で。
 最初、その雰囲気で泣かされたのかな?と思ったんですが、何度も何度もこのシーンを見直して、アイちゃんのメールの文面の内容を何度も聞くと…。
 アイちゃんの心の内が見えてきて。
 そこで一気に切なくなって涙が滲んだんだと気が付いたんです。

 アイちゃんのメールの文章の中身は、心を軽くして風になれば、空も飛べるかな?というような内容で。
 マンホームにいるアイちゃんは、そのメールの中でずっと灯里がいるネオ・ヴェネツィアに思いを馳せていて。
 アイちゃんの心は、どこかに飛び出したがっているし、何かを叫びたがっている。
 そういう風に、感じられました。
 「マンホーム」は地球のことで、第1話で灯里達によって語られたその情景は(僕が見た範囲では)、僕らがいるこの世界と同じ感じで、アイちゃんはそこにいる。
 だから、僕らはアイちゃんに感情移入して、ネオ・ヴェネツィアの様子に憧れながら、そこから何かを感じ取ろうとしてこの作品を見ることができるんです。

 そういったところから、この作品はただの「ほのぼのアニメ」なんかじゃない、と思いました。
 原作は読んでなくって分からないので、アニメ視聴に限った感想なんですけれども。
 アクアやネオ・ヴェネツィアが理想的な場所として描かれていたとしても、その裏側にはマンホーム(地球)という、現実の場所が存在している。
 僕らは、このアニメを見る時に、「現実の場所」から「理想の場所」を見るという立ち位置を、そのまま与えられて見ることになります。
 それは、とても面白いことだと思うんですね。

 そこで、僕ら視聴する側に与えられるもの、メッセージであったりプレゼントであったりするものは何なのか。今回、漠然と感じることができました。
 辛い現実だったり、様々な事態や状況があったり。そういう中にあっても、水の流れに身を任せたり、風にその身を任せたり、そういうことで心を少しでも軽くすることはできるのかもしれない。
 心のあり方で、現実のあり方もまた変わっていく。
 そういうことが、この物語では描かれているのかもしれない。と、そう思います。

 そう受け取ってみると。
 アイちゃんのメールは「変わりたい。心のあり方を変えて、この現実を変えていきたい」という叫びが込められているものとして、受け取ることもできるわけです。
 そして、その叫びは、僕らが、ほとんどの人が持っているものだと思うんですね。
 だから、僕はこの第3話のラストで「うっ…」と来てしまったのでしょうね。

 これからも、「アイちゃん」という存在を通して、いろんなことを受け取ることになるんだろうなぁと思います。アイちゃん自身がまた登場するのかどうかは分かりませんが、灯里とアイちゃんのメールのやりとりは毎回あるでしょう。それは、言ってみれば「僕らが灯里とメールを交わすこと」にもなるわけですね。「現実の世界」から「理想の世界」を見る立ち位置にいるんだけど、灯里達ともちょっとだけ繋がることができる。
 そういう見方を与えてくれているこの作品は、本当に素敵で粋だと思います。

 原作者の方、佐藤順一監督を始めとするスタッフの皆さんが、僕らに素晴らしい素敵なメッセージを、プレゼントを与えてくれるこの作品を、これからも毎週楽しみに見ていきたいと思います。

 「ARIA The ANIMATION」公式サイト

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コメント

はじめましてm(__)m

視点が面白いですね。

投稿: けん太 | 2005年10月26日 (水) 03:12

あぁ、書いてる途中で送ってしまった・・・

ARIAで描かれている時代の地球は海で泳ぐこともできない星になってます。複雑高度に機械化・自動化された地球については原作でも言葉でちょこっとでてくるだけですが、そこを敢えて今私達がいる場所と見て、アクアを理想の場所と見るのは面白い視点でした。
高度な文明を築いているにもかかわらず敢えて送られているスローライフを描いた辺りが“未来系ヒーリングコミック”と形容されるゆえんかもしれないですね。

投稿: けん太 | 2005年10月26日 (水) 03:18

けん太さん。
初めまして。コメントありがとうございます!
視点に関して、誉めていただきありがとうございます。(*^^*)

僕は原作は読んでいないんですけれども、アイちゃんはアニメオリジナルということらしいですね。
アイちゃんという存在を出しているのは、「マンホーム(地球)」にいる人間を明確に出すことで、アクアとの対比をさせる狙いがあるんだと感じます。
「新婚旅行でネオ・ヴェネツィアに来たお姉ちゃんがアクア自慢ばかりをする」ことや「部屋から空が見えない」ことなど、さりげにマンホームの「なんだか苦しい感じ」をちょこちょこ表現しているんですよね。その上で「空も飛べるかも」と言われた時に、どーんと涙腺に来てしまいまして。

ARIAでの地球について教えていただきまして、ありがとうございます!なるほど。「複雑高度に機械化・自動化され」ているのですね。僕らの世界と「同じ」と見ることは強引かもしれませんが、ニュアンスはきっと近いのかなぁと思います。

> 高度な文明を築いているにもかかわらず敢えて送られているスローライフを描いた辺りが“未来系ヒーリングコミック”と形容されるゆえんかもしれないですね。

そこは原作でも意図されている部分なのでしょうね。その上で、アニメではそこを強調するためにマンホームの存在を、アイちゃんによって語らせているのでしょうね。
そういう明確なメッセージを感じさせてくれるところなど、粋な作品だなぁと感じています。
狙いがあるからこそ「ヒーリング」になるのでしょうね。
これからも楽しみです!

投稿: だんち | 2005年10月26日 (水) 04:40

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