蟲師第15話の感想をざくっと。
〆切明けで夕方に寝て夜起きて。そのまま起きててさっき蟲師を見ました。
なのでちょこっと感想を。
いやー。
珍しく直球なラブストーリーでしたね!!
すず役、鬼頭さんのあのちょっと色気に欠ける声の感じがまたなんだか、ちょっとこう、田舎の村娘っぽい感じが出てて。キュートですよキュート!!可愛かったなぁ。
ギンコが気になって「いつまでいられるの?」と聞いてみたり「ずっといればいい」と言ってみたり。あらこの娘ったら!っていうその直球っぷり。
その想いはギンコも感じ取ってはいるんだろうけども、役割に徹しているような様子…。でありながらも、なんだかんだと「長居しすぎたか…」なんつってこのヤロウ。
でも、唯一のラブシーンは、すずがギンコの袖をぎゅっと掴むところ。
この微妙な距離感がたまりません!!
そしてラスト、すずに別れを告げずに去ろうとするギンコが「人間も冬は弱っていかん」とミハルに言うわけですね。
そこに、彼が「長居をしてしまった」ことの理由があって。ギンコもギンコで、すずと過ごす日々についついほだされてしまっていて「もっと居たい」という気持ちを抱えてしまっていたことが分かるわけですね。ミハルは子供だから分からないわけだけども。
ギンコは一つ所に留まれない男だから。惚れた女がいたって、想いを断ち切ってそこを去らなければならない。それはそれでいつものことなんだろうけど。でも、やっぱり辛いわけでさぁね。
で。
その辛さを「冬」のせいにするあたりがね。
可愛らしいわけですね。
強がりやがって!!
だから。
別れは別れで切ないんだけども。二人の想いが実は通じ合っていた、ということが最後に分かるところが、なんとも温もりを感じさせるものになっていたと思います。まぁ、また会おうと思えば会えるわけだしね。
恋をしたりすることを「春が来た」なんつって表現することもあるわけですが。その辺り、お話とも引っ掛かっている部分なのでしょうね。
その引っ掛かりをもうちょっと紐解くと。
ギンコの普段の生活は「冬」そのものなのかもしれないですね。
過去を忘れ。旅を続け。人と深い関係を築くことを避け。
でも、それは本当は辛い。ハードボイルドだし、孤独な男の男らしい生き様なわけですね。
だけど。
蟲師では、そこでその男らしいハードな部分にスポットを当てるのではなく、辛く苦しいからこそ、人との温もりの心地良さが際立って感じられるところを見せてくれているところがとても好きです。
そういうことで言うと。
視聴する僕ら一人一人にもギンコのような冬の部分があるのかもしれないけども、だからこそ春の温もりの心地良さが愛しく感じられるのかもしれませんね。ギンコの背負っているものは、端から見るとネガティブなものにしか見えないわけだけど、でもそういうものは実はみんな一緒なのかもしれない。本人にとってそれは「あるがままのこと」でしかないのかもしれないですよね。だから、ギンコはギンコとして普通に生きていくし、それを見る僕らもあるがままの中で冬や春を感じながら生きていく。
そういう点で、ものすごくポジティブな物語に見えるし、共感するし、惹きつけられるのかもしれないですね。
何はともあれ。ギンコのヤロウ。すずとどこまでやったのか。
想像は膨らむ一方な今回のお話でございました。
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