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2006年5月17日 (水)

「涼宮ハルヒの憂鬱」第7話感想その2!ハルヒ可愛いポイント増強補足!

 こんにちは。だんちです。
 「涼宮ハルヒの憂鬱」第7話の感想で、SOS団の3人がそれぞれSOS団に青春を求めているのではないか、ということと、有希の孤独にキョンが思いを馳せる前提にはハルヒの孤独があったからではないか、ということを書きました。
 しかし、ハルヒがいかにキョンに対して思いを寄せていて可愛い少女であるか、についてはSOS団ホームページのアクセス数のことについて触れたくらいで、「これではとても足りない!!」と、自分自身の心の奥底から湧き上がる情熱を抑えきれません。
 なので、改めて第7話で感じた「ハルヒの可愛いポイント」について、思う存分書き綴りたいと思います。

 感想でも書きましたが、今回ハルヒが「望んだこと」は「ホームページのアクセス数が増えること」だったと思います。
 ただ増えることだけを望んでいるのであれば、キョンに任せないで自分で勝手にあれこれするでしょう。でも、そうはしない。
 というのは、ハルヒの本当の望みは、野球の時に「4番バッターのキョンが自分の前で格好良く活躍すること」を望んでいたように、「キョンがホームページを格好良く管理運営して、そのページが沢山の人に見られること」だったのではないか、と思えます。

 と、いうか、そう思いましょう。
 そう思ってみると、今回の場面の中から様々な「ハルヒ可愛いポイント」が見えてくるように思います。

 まず、ハルヒがホームページのアクセス数の9割踏んでいる、ということ。
 これは、キョンが作ったページが沢山の人に見られてないだろうか、と思って何度も何度も見てしまう、という受け止め方ができます。

 また、SOS団のエンブレムを作ったことも、ホームページの管理そのものを自分がするのではなく、キョンを応援する意味合いだと捉えることができます。
 「みくるちゃんのエロ画像をアップしようとした」なんていうのは、キョンのやる気を刺激するためのもので、もし実際にアップしてキョンがその画像に見とれようものなら速攻削除したことでしょう。
 そう思ってみると、キョンが「やれと言ってるのか、やるなと言っているのか。どっちだ!」と指摘したハルヒの矛盾した要求は、ものすごくすっきりと意味が通ると思います。
 この指摘に対するハルヒの心の奥底の反論を言葉にするならば「だって!あんたが一生懸命やってくれないんだもん!もっと頑張っていいところ見せてよ!」というものになるのでしょう。

 くはー。可愛い…。

 続けます。

 試験休みにキョンが部室に行くとハルヒが有希と一緒にいて、ノックのことを突っ込んだりします。
 彼女にとってキョンは、既に「ノックなどせずに入って来て欲しい存在」ということなのでしょう。
 で、この時ハルヒは「お客さんだと思ったじゃない」と言い、キョンが「勝手に貼ったポスター」のことで文句を言います。
 でも、ここがまた可愛い!
 だって、それはつまりお客さんを待っていたっていうことじゃないですか!
 ということは、この場面は、キョンがやることにハルヒが実質付き従っている姿として見ることができるのです。
 キョンがいないところであっても、キョンがしたことを受けてお客さんが来るのを待つ。…どうですか!口では文句を言っていても、その行動はとても素直で従順なわけですよ!
 なんと女の子らしい!!

 また、ホームページの表示が狂っているところでは、「どこにクレームつけたらいい!?」とハルヒがいきり立ち、「こんなものは…」とキョンは自力解決を目指す。ここなんて、すっげぇ夫婦っぽい。もー、仲良しさん♪

 依頼人が実際に来てみると、文句垂れていたのはどこへやら、やる気になってまた校門で勧誘しようか、なんてハルヒは考えます。ここは、ハルヒがただ単に悪乗りを始めたようにも見えるのですが、キョンがやったことで反応があったことを素直に喜んで浮かれ気分満喫と見ることができます。
 そうやって見ると、コンピ研部長宅へ楽しげに押しかけ、ベッドの上で跳ねている様子が彼女の心情をストレートに表現しているようで、とても可愛らしいものに見えてきます。
 キョンと一緒に部活らしい活動ができて、しかもそのきっかけを作ったのはキョンだったわけですから。楽しくて仕方ないわけですね。
 だから、ベッドの上で楽しく跳ねちゃうし、浮かれて家捜しして冷蔵庫をあさって勝手にわらび餅を食べちゃったりする。
 で、事件を解決することなんてどうでもよく、お腹が空いたから解散。
 それはもう、彼女が目的を達成させ、大満足したからに他ならないわけですね。
 その目的とは、「キョンと楽しく過ごす」ことだし、「キョンが活躍してくれて、その存在感を実感する」こと。
 キョンが貼ったポスターを見たお客さんがSOS団にやって来て、依頼を受けて事件現場に行く。もう、そのことで彼女は大満足なんですよ。
 事件解決を放置して「なんとかなるわよ」と言ってのけたのにしても、「だってあなたがなんとかしてくれるんでしょ?」という、そういう受け取り方もできます。
 つまり、事件を放置したのは飽きたからではなく、「キョンの活躍」を信じていたから。

 やたらと行動力があり、目立った言動を繰り返すハルヒですが、そのほとんどの行動はよく見ていると、活躍するべき人物がキョンであることを前提にしているように感じます。
 そういう前提で見てみると、彼女はものすごく一貫した行動原理を持っていることが浮き彫りになってくるのだと思います。

 だから、コンピ研の部長が学校に来ていることを告げられても、ハルヒは「そんなことより」と言って、ホームページのアクセス数が激増したことを喜びます。
 これは、既に満足した事件のことよりも、まだ満たされていたなかったアクセス数の方が彼女にとっては大事だったからなのだと思います。
 この時の彼女の言い方が「すごいでしょ!」ではなく、「すごいじゃない!」だったことは、そうやって見てみるととても彼女らしい言い回しであることに気づきます。
 おそらくはエンブレムのことを指して「見ている人は見ているのよ」と、その後言うわけですが。でも、それを自分の手柄だと思っているのであれば、やっぱり「すごいでしょ!?見た!あたしの力よ!」という内容の発言をするはずだと思うんですね。
 でも、彼女は「すごいじゃない!」と言う。
 これは、手放しでキョンを誉めている発言だと思うし、キョンを誇らしく思っているように聞こえます。
 その上で「見ている人は見ているのよ」と腕組みしてキョンから目線を逸らすのは、まさに「照れ隠し」!!!!

 これを可愛いと言わずして何と言おうか!!

 回を重ねるごとに、ハルヒのキョンに対する想いがどんどん見えてくるようで、可愛く見えて仕方ありません。
 ハルヒの想いにフォーカスして見ると、ハルヒの言動は全然矛盾していなくって、どれも意味があって、とても一途な可愛い女の子であると思えます。というか、あれだけ一途なのはすげぇことですよ。
 そこまで一途になる理由もまた、あるのでしょうね。
 そういったことも考え合わせると、いつかキョンには彼女の全てを真正面から余すところなく、しっかり受け止めて欲しいと心から念願してしまいます。
 頑張れよ!キョン!!

 次回も「ハルヒの可愛いポイント」をがっちり見ていきたいと思っておりますが、そろそろ「キョンの格好いいポイント」も見てみたいですね。
 可愛いハルヒを安心して預けられる男なのかどうか。たっぷり吟味してくれる!
 そんなことも楽しみにしつつ、次回を待ちたいと思います。

 以上で「『涼宮ハルヒの憂鬱』第7話感想その2!ハルヒ可愛いポイント増強補足!」を終わります。
 それでは、またです!!

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コメント

またも通りすがってみました(´ー`) 相変わらずだんちさんは深い部分まで掘り下げていいですな。

ただ1点書かれていない部分があるようですので補足というわけでもないですが記載しておきます。
それは、冒頭のキョンの試験シーンの事です。

キョンがハルヒの事を(口ではなんかいろいろ言いつつも)実は好きなのは、「~退屈」などを見ても明らかだと思います。
んで、今回の冒頭でハルヒの事を「忌々しい」と言っていました。これは1つの意味では誰でも気づくでしょうが、自分が苦労している試験(ここでちゃんとほとんど白紙の答案用紙を移しているのが細かい)をとっとと終わらせて、しかも30分も寝ているハルヒに対して、その頭のデキの違いに「忌々しい」といっています。

しかし、実はこれにはもう一つ意味があって、そのハルヒ寝顔が、普段からは想像できない、まるで天使のようなとーーーっても可愛い寝顔なんですね。
「お前は人の気も知らないでそんな無防備な寝顔を見せやがって」という愛情の裏返しの感情もそこにはあるのです。
そういう、なんとも言えないまぜこぜの感情を一言で表したのが、あの「忌々しい」って表現だったのだと思います。

さらにいうと、その試験は国語だったので「忌々しい ああ忌々しい 忌々しい」という俳句や狂言風な感想になったのでしょう(ここは実に細かいと思います)。

投稿: ヒトコト・・・じゃなくなったな | 2006年5月18日 (木) 02:06

前回「一言」を下さった方ですね。またのコメントありがとうございます^^
キョンのハルヒに対する想いを補完して下さって感謝です。

一応、16日に書いた感想の方でキョンのハルヒに対する想いを、「忌々しい」のシーンに触れて書きました。そこまで掘り下げてはいませんけれども。よろしければこちらもご覧下さい^^

今回の記事は「ハルヒの可愛いポイント」として、いかに「ハルヒがキョンを好きであるのか」、を抽出するためのものなので、そこにフォーカスして書きました。
しかし、「キョンがどれだけハルヒを好きか」というポイントについても、見ていくといろいろ発見がありそうですよね。
そういうポイントにも焦点を合わせて見ていくと、どれだけ二人が可愛いのか、がより見えてきそうですね^^

「忌々しい~」の川柳は、3回繰り返すことで、その気持ちは本当は愛情である、ということをよく表現していましたよね。
その意味では、キョンは国語の成績はダメかもしれないけど、詩人の素質があるのかもしれませんね^^

投稿: だんち | 2006年5月18日 (木) 06:39

「すごいじゃない!」っていうセリフには脅かされました。原作にないんですよ、あのセリフ。始め聞いた時は、小説で見逃してたのかと読み直してしまいました。
あのセリフだけで、ハルヒのキョンに対する思いが良く分かります。
ほんと二人とも可愛いんですが、それ以上に長門が可愛くてどうしよう(どうもするな。ハルヒとキョンも可愛いなぁと思いつつも、それ以上に長門を応援したい気持ちが大きくて(笑。
そういえばオープニングでハルヒが応援団の格好してますが、あれはキョンを応援しているんでしょうかねぇ。

投稿: led | 2006年5月18日 (木) 08:37

ledさん。コメントどもです!
「すごいじゃない!」は原作には無いんですか!なるほどぉ。映像媒体と文章媒体の違いから生まれた台詞なのかもしれないですね。
おっしゃる通りで、あの台詞でハルヒのキョンに対する思いがすごく伝わってきますよね。僕はあの台詞のおかげで今回のハルヒのアクション、リアクションの意味が全部通って見えました。

ただ、原作での話は、いろいろ語りたいこともあるでしょうけど、ここでは控えて下さい。僕もそうですし、原作未読の人も記事を読んで下さっていますので。配慮をお願いいたします。
原作ネタバレ箇所は勝手ながらこちらで編集して削除させていただきました。

オープニングでハルヒが応援団の格好しているのは、まさに彼女のキョンに対する思いを表しているのでしょうね。あれを見ると、彼女の立ち位置は「活躍してくれる誰かを応援する」立場なんだなって思えますよね。
続く画面を見ていると、キョンにはどうにも重荷な活躍を期待しているようですが(笑)
そこもまた可愛い!^^

投稿: だんち | 2006年5月18日 (木) 10:02

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