「ARIA THE NATURAL」第8話を見た。
今回、やはり藤咲あゆなさん脚本でしたね!!絶対そう来ると思っておりました。灯里だけでなく、藍華やアリスのエピソードも織り交ぜ、まさに「ユーフォリア」なお話に仕上げてくれていました。
その幸せ感のたっぷりした感じに触れて、もうどこから何について語ってよいものか。とても冷静にはなれません。
なので、思ったこと感じたことを順不同で。
まず、僕は暁、灯里のカップルはとても大好きです。
もう、そういう観点で見てしまいますので、灯里が最初呼び出されて、出掛ける時に「ユーフォリア」が流れ始めたところで、「そういうことなのか!?灯里!!まさにお前は今幸福感を感じているのか!!」と悶絶することしきりでございました。
でもまぁ、呼び出された理由が理由なので、彼女は暁の友人としてとことん誠実な態度を貫いたりして。
まぁ、無自覚だ、と見ることもできるのでしょうが、僕はそう見ません!!
で。途中すっ飛ばして最後のところにいきなり触れますが。
結局暁は灯里にバラをあげます。
しかも、「一輪」。
あれだけあったバラの中からたったの一輪なわけですが、でもこれ重要!すごく重要!!
というのも、「ボッコロの日」は「愛する人に一輪のバラを捧げる日」だからです!!
その意味では、暁が「俺は数で勝負だ!!」とアリシアへ多くのバラを渡そうとしていたのは、藍華がアリシアへバラを送ろうとするのと一緒で「憧れ」に対するアプローチであったと見ることができるのだと思います。
だけど、灯里にはまさにその日の意味を象徴する「一輪のバラ」を渡すのです。
彼らしく、放り投げて。
うむ!よし!こうだ!!
つまりあれですよ。
暁にとってアリシアへの想いを届けようとすることは、しゃっちょこばっていて、不自然なんですよね。
だけど、ああやってその日一日一緒に過ごした灯里に、「ほらよ」と一輪のバラを渡すことは、ものすごく「自然」なんですよ。
それは、「義理」とか「告白」とか、そんなんじゃなくって、二人にとってはもしかしてまだまだ無自覚なことなのかもしれないけど、とても「自然な」愛情の表現として見ることができるのだと思います。
そうやって見ると、「愛し合う」ということは、肩肘張って格好つけることでもなんでもなく、自然に格好悪いところも晒し合って、一緒に過ごすことだと言えるのかもしれません。
そしてまた、暁が集めに集めたバラがアクア・アルタに乗ってどこまでも広がっていく様子が彼の気持ちを象徴しているのであるならば。彼は一輪のバラを灯里に差し出したことで、彼の心の中にはっきりと灯里への愛情が広がっていき、そしてまた、灯里の心の中に彼の豊かな愛情が広がっていった、と見ることができるのかもしれません。
あと。
多分、思うんだけど。
彼がバラを買うために出したお金で、借金じゃなくってちゃんと自分の金で買ったのは、一輪分だったのだろうと思います。
一輪分以外は、きっとまた兄ちゃんから借りたんだぜ。ウッディにも借り作ってたしね。
だけど、そんなんで買ったバラは、目的のアリシアさんにゃ渡せないわけですよ。張子の虎で、本物の愛情なんかじゃない。
なんだけど、彼が普段働いてちゃんと稼いだお金で買った一輪分のバラは、渡すべき女の子に、ちゃんと渡った。
そんなこともまた思ってみました。
それぞれウンディーネとして、サラマンダーとして、半人前の二人ですが。
仕事も、そして恋も、二人で頑張って大きく実らせて欲しい、と応援したい気持ちになる今回のお話でした。
さて。他にも思ったことについて何点か。
藍華とアルのエピソードも良かったですねー。
やっぱりアルはあいつ「ちょい悪」だよ。ぜってぇ!!
バラじゃなくって、バラの名にちなんだ宝石って、そんなキザな!!しかも原石っていうのがまた、このやろう!!ぜってぇ分かっててやってるよね。あいつ。
その上、「磨くと綺麗になる」「藍華さんにぴったりだと思う」とか、口説き文句で攻め込んでおきながら、「親父ギャグ」で一気に話を違う方向に持っていくところなんざ「駆け引き上手」!!
あいつ、ぜってぇ自分から告白しないで藍華に告白させようって魂胆なんだぜ。そんで意のままに手のひらで転がしまくろうっていう。
かーっ!!このスケベがぁっ!!!!
いやー。悪い男の手のひらで転がされる藍華っつうのがまたたまりませんね。そうやって転がされる先にあるのは、言葉にもできないようなめくるめく快楽と背徳の日々かっ!?
彼女にはもっともっと泥沼に堕ちていって欲しいものです♪
あと、アリスですが。アテナに渡したあれは…。彼女の言葉通りであるならば、「義理じゃない」っていうことですね!!!!そういうことなんですか!!
その小っさな胸に、そんな想いを秘めていたのですかっ!!
はふー。
藤咲あゆな恐るべし。
最後にもう一つ。
「ボッコロの日」の由来を灯里に説明しておばさんなんですが。
彼女の語りはとても良かった。
彼女が語る昔の悲恋の話を聞いていて、素直に涙が滲みました。
これはきっとベテランさんだろう。と思って見てみたら、「幸田夏穂」さんという方のようですね。
どういった経歴の方かはあまりよく分かりませんが、年齢的にはやはりベテランで、海外映画の吹き替えなんかでも活躍されているようですね。
非常に存在感がある声と演技でした。やはり脇役にベテランを配置する、というのは物語にとても厚みや説得力をもたらしますよね。
ああいった脇役の好演は、物語を引き立てるためには絶対に必要だと思いますが、そういう演技を引き出したところも、監督であり音響監督でもある佐藤順一氏の手腕であると言えるのかもしれませんね。
こういうところで手を抜かず、しっかり引き締めてくれる。
良い仕事ですよね。
そんなわけで、とても楽しみました。
まさに今、バラの季節なわけですが、そういった時期にこのお話を持ってくるのもまた粋ですね。
バラの花が開き始めるのは、午前5時頃だそうです。
今朝、6時頃。散歩してご近所の庭に咲くバラの花の姿と香りを堪能しました。
皆様も、ネオヴェネツィアに思いを馳せながら、早朝の散歩を楽しまれてはいかがでしょうか。
それでは、今回はこの辺で終わりたいと思います。
またです!!
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コメント
薔薇のスケッチ良いですねー(^^)
>なんだけど、彼が普段働いてちゃんと稼いだお金で買った一輪分のバラは、渡すべき女の子に、ちゃんと渡った。
なるほど、そういう捉え方もありですか~
>あいつ、ぜってぇ自分から告白しないで藍華に告白させようって魂胆なんだぜ。そんで意のままに手のひらで転がしまくろうっていう。
いやー、まったく同感です(笑)
追伸:
TBpingが複数回飛んじゃいました
すんません^^;
投稿: うっちー | 2006年5月22日 (月) 19:02
うっちーさん。コメント&TBありがとうございます!
TB重複した分は削除しておきました^^
スケッチ誉めて下さってありがとうございます。
こちらもうっちーさんが描かれたアリスを堪能させていただきました。可愛くて何度も見てしまいました♪
感想も読んで下さってありがとうございます。
是非今後ともよろしくお願いいたします^^
投稿: だんち | 2006年5月23日 (火) 09:17