涼宮ハルヒの「思春期乙女回路」を男子でも見抜くための鍛錬として少女マンガ「ハツカレ」を読むのはどうだろう。
「涼宮ハルヒの憂鬱」という作品は、一見破天荒に見えるヒロインを「思春期乙女回路」を持つ少女なんだ、と見てみると、とても分かりやすいものになるように思います。
作品をカテゴライズするならば「少女漫画」という範疇に入るものだと思うんですね。
だからなのか、どうにも多くの男性視聴者が、ハルヒがどういう子だか分からない、この物語が何だか分からない、と困惑しているような印象があります。
この作品を「良質の萌えアニメ」、涼宮ハルヒを「ツンデレヒロイン」という括りで見ていると、彼女の持っているものは掴めないかもしれません。
実際は「少女漫画」で「思春期乙女回路を持った少女」として見ると、より面白く見れる作品ではないか、と思うんですね。
では、その女の子特有の「思春期乙女回路」を、我々男子でも見抜いていくためにはどうしたらよいのか。
まず、実際に女の子と付き合って様々な経験をする。ということが挙げられます。
これはまぁ、これとして。
次に手っ取り早い方法として、「良質の少女漫画を読んで、思春期乙女回路を我が心に移植する」というものが挙げられると思います。
そこで、僕がお薦めする少女漫画が、集英社から出ている桃森ミヨシさん著作の「ハツカレ」です。
この作品は「涼宮ハルヒの憂鬱」と似たところは全く無く、どちらかというと真逆の作品です。
以前書いた紹介記事はこちらです。よろしければご参照下さい。
共通点があるといえば、ヒロインの年代が同じことと、恋愛が絡んでくることくらい。
でも、だからこそ参照する面白さがある、と思います。
「高校1~2年生くらいの少女の恋」を描いている、という共通点から強引に言ってしまうと、描き方は真逆であっても、その本質は同じと捉えることができると思うんですね。
では、その本質は何か、と言えば、「思春期の少女の心」なわけです。
もうちょっと分かりやすい言い方をすると、ハルヒは「ハツカレ」のヒロインであるチロと同い年の少女だから、性格は全然違っていても、やっぱり同じようなことで悩んだり喜んだりするんだよね、ということです。
つまり、ハルヒと同年代の女の子の心を学び取ることで、ハルヒの心を推し量る、ということになりますか。
そのため、少女漫画を読むことが参考になるのだと思うし、まただからこそ「良質の」少女漫画を読むべきなのだと思います。
「ハツカレ」を読んでみて、そこに描かれる「思春期乙女回路」を心にたっぷりと染み込ませてから、多少強引にでも、「ハルヒは実はチロと同じようなことをしたいのかもしれない」と思ってみると、涼宮ハルヒという少女のことがぐっと分かるようになってくるかもしれません。
実際、「ハツカレ」はとても面白いです。
恋愛の関係性を内面に踏み込んでとても丁寧に描写してくれています。女の子はこの漫画を読んで感情移入して泣いてみたりするわけですが、僕ら男子にとってはとても勉強になる作品になっていると思います。
女の子というものを学べるし、また女の子が思う恋愛についても学ぶことができます。
何はともあれ、男性諸氏に是非とも読んで欲しい作品です。
他にもいろいろと「思春期乙女回路」を学び取れる少女漫画はあると思いますが、少女漫画、全然詳しくないので紹介できるものがほとんどありません。
あとは…「ご近所物語」とか「小山荘のきらわれ者」くらいしか思いつきません。
是非、少女漫画に詳しい女性の方々からも推薦作品についてコメントをいただけたら、と思います。よろしくお願いいたします!
それでは、今回はこれにて失礼します。
仮眠してからネームを頑張って描かなければ!!
ではでは、またです!!
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