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2006年6月11日 (日)

涼宮ハルヒの憂鬱第10話の語れる点と語れない点。

 こんばんは。だんちです。
 涼宮ハルヒの憂鬱第10話を見て、「これはいよいよ作品内容について迂闊に触れることはできない。シリーズの見せ方として醍醐味になる『謎』の部分について、未読だからこそうっかり切り込んでしまうかもしれない」と思い、感想を書く時に「作品内容については今後はなるべく触れない」と決めました。
 だけど、コメントのやりとりをしていて、「あ。でも謎に直接触れないんであれば、まだまだ語れる部分はあるんじゃないか」と思い、今更ですが、語っても大丈夫だろうという点についていくつか書いてみたいと思います。

・キョンとハルヒの恋愛駆け引き

 まず、冒頭のハルヒとキョンのやりとり。
 キョンが「男でも見つけて普通にデートでもしろ」と言い、ハルヒはそれに対して「そんなことに興味は無い」と答えます。
 ここは、まさに男女の駆け引きの場面でしたね。
 しかもここに朝倉涼子が混ざっているところがその意味合いを強調していたように思います。

 キョンは、ハルヒに対して「お近づきになりたい」とか思って話し掛けていった経緯があるし、そもそもハルヒに恋しているのは明白です。
 なのに、「誰かいい男でも捕まえろ」と言うのは、これは駆け引きなわけですね。
 「俺はお前に興味無いよ。ところで、お前。好きな男とかいるの?」
 という、アプローチで、好きな女の子に対する初期状態の攻め方に見えます。
 ハルヒのような「美人」に対して普通にアプローチしても、「なんだ。こいつ私に気があるんだ」と、慣れた対応をされてしまい、主導権を握られてしまいますからね。
 そこであえて「俺はお前を女として見てないぜ」と、わざとプライドを刺激する態度を取る。
 それで自分に対して興味を引かせつつ、「誰か男でも見つけて…」とニュートラルな態度を取ることで情報を引き出そうとする。もし、ハルヒが興味を持っている男がいた場合、その男のことを考えたり、匂わせたりする発言をするはずだ、ということですね。また、ハルヒの恋愛観を引き出すこともできる。

 こういうアプローチをすること自体、キョンがハルヒを「落としに掛かっている」のがバレバレなわけですね。

 それに対するハルヒの返答は、挑発に対して挑発で返します。
 それが、「体をもてあますことだってある」という発言。
 これは、「恋愛に興味が無くってSOS団が大事」というだけであれば、言う必要がない部分のはずだけど、彼女はわざわざ言うわけですね。
 キョンの「俺はお前に興味無いよ」という挑発に対して、「私はいざとなったら誰とでも寝てやるわよ」と返して挑発している、ということだと思います。
 それは、「私に興味を持つ男がいたら、いつだってその男のものになってやっていいのよ」という、年頃の少女としての立場を強調することで、「私に興味が無いあなたは、私をモノにはできないわけよ。残念ね!」と、ハルヒもキョンを男として見るつもりはない、と返していることになるのでしょう。
 そうすることで、ハルヒもキョンの反応を見るわけですね。
 キョンは「恋愛をしろ」と言っているのに、ハルヒは「セックスならしたい」と返答しているわけですから、実は微妙に答えになっていないんですね。それはキョンに対して刺激を与えて焦らせようと挑発しているのだと思います。
 つまり、ハルヒもハルヒで、主導権を握ろうとしている。それは勿論、キョンに興味があるからだし、キョンが探っている通り、他に意中の男はいないからこそ、ということですね。

 二人はそれぞれ、お互いに対して興味を持っているんだけど、ここで初めてお互いに対して恋愛駆け引きを仕掛けて、アプローチを始めているのだと思います。
 それは、共々にまだまだ初期段階であって、探り合い状態なわけですね。
 だからこそ、すれ違いが目立つ今回だったのでしょう。

 そして、その駆け引きの場に朝倉涼子がいたのが、またちょっと複雑になってくるわけですね。

・朝倉涼子の存在が象徴するのは…

 朝倉涼子は、あからさまにキョンに対して親しげでした。ハルヒの目の前で。
 彼女は、「ハルヒがキョンを選んだ」ということを、有希と同じで知っていたはず。にも関わらず、ああやってハルヒの目の前でキョンに対して親しげにすることで、ハルヒに対して刺激を与えていたのでしょう。
 そして、彼女は目的達成のために「ルールを破る」ことを決意します。
 というか、元々キョンに対してかなり最初の段階から親しげにしてアプローチしていたことを考えれば、始めからルールを破るつもりがあったのでしょう。彼女のその「性格」が「何に因る」のかについては、現時点では言及しません。
 この物語を「恋愛物語」として見る視点を動かさない場合、朝倉涼子がキョンに対して行ったアプローチが象徴しているのは、これは「不倫」なのだと思います。

 だから、彼女はキョンを呼び出しておいて、彼に対して言葉巧みに「ルール破り」することに同意を求めます。
 それは、物語上では、キョンが彼女の言うことに同意すれば、「彼が自分に殺されることを同意した」ことになり、それはルールを破ったことにはならない、という彼女の狡猾な意図なわけですね。
 「私は目的を果たすため、彼に協力を求め、彼は同意した」という、そういう言い分が成り立つ。あるいはそれが明らかに「ルール違反」であったとしても、自分だけが勝手にやったわけではない。ということですね。
 そしてそれを、「不倫」に置き換えてみると、「彼が私としたいって言うから、したんです。私が一方的に誘ったわけじゃなく。合意の上ですよ」ということになります。
 そうやって見ると、彼女がキョンから「合意」を得ようとする場面はものすごく狡猾です。
 優等生の朝倉涼子。
 しかし、そんな彼女と同等かそれ以上の美人であり、頭も良く運動神経も良い涼宮ハルヒ。
 その涼宮ハルヒが「選んだ」少年を、言葉巧みに奪おうとする朝倉涼子は、まさに「女の陰」の部分を象徴した、非常に現実的な存在であるといえるでしょう。

・ハルヒの孤独

 そんな朝倉涼子が物語から退場したことは、ハルヒの好奇心を刺激します。
 キョンに対する恋愛駆け引きの気まずさはまだ当然あるにしても、「SOS団として活動できるネタ」が生まれたことは、ハルヒにとってホっとできることだったのかもしれません。
 この日、ハルヒは昼休みにキョンを待っていてお昼ご飯を食べていませんでした。
 この部分、10話の感想の輝風龍矢さんのコメントへのレスで書いたことでもあるのですが、僕は切なさを感じました。
 というのは、昼休みの教室で、誰とも口を聞かず、お弁当(またはパンとか?)を前にして、じっと独りでキョンを待っているハルヒ、という図を想像したからです。

 その前に、彼女は「一人で反省会をした」と言い、一人で野外活動のルートを歩いたことを明らかにしていました。
 一人でも活動できるのであれば、一人で活動したっていいわけです。それは実際にできるし、した。だけど、この昼休みの時の彼女はキョンを待っていた。
 それはつまり、一人でいることはやっぱり「孤独」であって、それは彼女にとって、ものすごく辛いことだから、だと思うのです。
 孤独に活動した次の日、彼女はぐったりと疲れ果てていましたが、肉体的な疲れだけであそこまでぐったりとはしないでしょう。それよりももっと精神的に、追い詰められたからこそ、だったように思います。
 その上で、彼女は昼休みにご飯を食べずにキョンを待っていた。

 「待っている」ということは、つまり、「孤独ではない」から。

 そこで一人で誰とも話さずお昼ご飯を食べてしまうと、彼女は以前の彼女に戻ってしまうのだと思います。

 クラスの誰からも話し掛けられず。
 自分からも誰にも話し掛けず。
 たった一人、机に向かってお昼ご飯を食べる。

 それは、キョンという存在が既にあるからこそ、もう戻りたくない「孤独」な自分。

 こうやって書いていて、想像するだけでものすごく切なくなります。
 「謎を追い掛ける」というSOS団があるからこそ、彼女はかろうじて孤独から逃れることができるのでしょう。
 恋愛駆け引きをしてしまっているキョンとはちょっと気まずいけれども、でもそんな気まずさよりももっともっと「孤独の辛さ」の方が上回っているのかもしれません。

 そうやって考えると、この段階のハルヒがなかなかキョンとの関係を進められないのも分かる気がします。
 この時点でキョンを失ってしまうと、彼女はまた孤独になってしまうわけですね。
 キョンがいなくてもSOS団があるといえばある。だけど、キョンがいないSOS団は、考えられない。
 彼女は既に、彼を選んでいるから。
 なぜ、彼を選んだのか、に関しては、まだまだ謎の部分ではあるわけですけれども。

 いつか、国木田や谷口なんかも含めて、クラスのみんなと一緒にお昼ご飯を食べるハルヒの姿を、見てみたいと願ってしまいますね。
 あー。でも。
 そうやって考えると、エンディングで鶴屋さんなんかと鍋かなんかをやっている場面の映像が、すごく意味を持って見えてきますよね。ハルヒの表情、すごく楽しそうで。
 そういう時が、来るんだなということが、「朝比奈ミクルの冒険」や「14話」の様子も含めて確信させられるというのは、すごく嬉しいことですよね。

 そういったわけで、改めてたっぷりと語ってしまいましたが。
 ハルヒは、そもそもの孤独があるからこそ、恋愛に対して素直に向き合えないのではないか、ということが今回改めて感じられました。
 その意味では、今回の第10話は様々な形で彼女の持っている傷が、僕ら視聴者に晒された、痛々しい回だったようにも思います。
 そんな彼女を受け止めてこそ、男というもの。
 キョンよ。
 頑張るのだ!!

 最後に。
 僕が第10話を見て「語ってはいけない」と思った点について。

・朝倉涼子の台詞について
・長門有希の正体について
・戦闘シーンの意味について

 です。まぁ、10話の感想を書いた後に気づいた点もあるわけですが。
 これはいつか書きます。というか、書いておいて、「よし。もういいだろう」と思ったらアップしようと思います。

 そんなわけで、次回の感想でもハルヒの孤独や恋愛についていろいろ書けたらいいなぁと思っております。
 長々と書いてしまいましたが、今後ともよろしくお付き合い下さいね!
 ではでは、またです!

 参照:「『涼宮ハルヒの憂鬱』第10話を見た。」

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コメント

むう、どうしたらそこまで分析が出来るんでしょう? ただハルヒを見てキョン×ハルヒの行く末を見守り、キョン×長門も期待する(待てぃ!)だけの自分としては、是非ともだんち教授によるカリキュラムを受けてみたい(笑)

そんな僕もちょっと語れる部分がありましたが、

・戦闘シーンの意味について

に抵触する恐れがありますのでやめときます。でもおそらく、考えていることは一緒だと思いますよ( ̄ー ̄)ニヤリ

その代わりといっては何ですが、大人版朝比奈さんの最後の発言「わたしとはあまり仲良くしないで」の発言をどのようにとらえていますか?
自分は未来人だから、任務完了後の必然的な別れがより悲しくなるから? 全く別の理由があるから?

投稿: 輝風龍矢 | 2006年6月13日 (火) 23:54

キョンとハルヒにそんな百戦錬磨 (とは言わないまでも、十分に慣れた) 男女間の駆け引きがあったなんて、とても思えませんね。
何せ、喪男御用達のライトノベル作品なわけで、「双方とも恋愛には疎いんです」で終了でしょう。
もちろん、無理やり裏を読んだり、自分好みの設定を作ってみるのも楽しい作業だとは思いますけど、あくまで二次創作的な楽しみですよね。
良くも悪くも、少女マンガの世界とは違うと思います。

投稿: ぺんぺん草 | 2006年6月14日 (水) 17:36

>輝風龍矢さん。こんばんは。コメントありがとうございます^^
分析をしようと思って見ているわけではなく、僕自身が物語を作る人間だから、自然とそういう見方になるのかもしれません。だから、彼らの恋の行方をドキドキしながら見守るのが本来の正しい見方なんだと思います^^

≫に抵触する恐れがありますのでやめときます。でもおそらく、考えていることは一緒だと思いますよ( ̄ー ̄)ニヤリ

おお!それは是非語れるタイミングが来たら語り合いましょう!
大人版みくるの「わたしとはあまり仲良くしないで」発言の意味は、とりあえず二つの意味があると思って見ています。
一つは野球の回で言っていた「わたしと仲良くすると、また…」と同じ意味での忠告で、もう一つはやっぱり、あんまり仲良くなってしまうと、全てが解決して別れる時が辛いから。という感じかな、と。
遠い未来なら、みくるが帰った未来には、キョンやハルヒはもう存在していないんでしょうしね。
龍矢さんはどう考えていらっしゃいます?

>ぺんぺん草さん。こんばんは。コメントありがとうございます。
男女の駆け引きは誰でもしますよ。特に彼らの場合恋に慣れていないからこその、たどたどしい駆け引きに見えます。
逆に、恋に慣れていない人は、まったく駆け引きをしないんでしょうか?皆必ず直球勝負?それこそありえないことでしょう。

≫何せ、喪男御用達のライトノベル作品なわけで

「喪男」という言葉を僕は知りません。僕に教養が無いからでしょうか。
とはいえ、どうもこの文章が意味するところは多分に偏見が含まれているように思います。
ぺんぺん草さんは、いわゆる「ライトノベルは小説なんかじゃない」と思っていらっしゃる方、ということなのでしょうね。
また「少女漫画」というものに対しても偏った見方を持たれているように思います。
僕の楽しみ方が「二次創作的」であることは否定しませんが、ぺんぺん草さんも、ご自身が持たれている偏見に関して、もう少し自覚なさってから注意して書き込まれた方がよろしいかと思います。
それでは。

投稿: だんち | 2006年6月14日 (水) 23:43

朝比奈さんの背後にいる上司は、なななんとハルヒ!! 嗚呼、哀れ。未来でも彼女にこき使われている朝比奈みくる。‥‥‥なーんて展開を考えてましたが、それだと「仲良くしないで」の発言と矛盾しますねー(汗)

…で、つじつまを合わせるべく考えた結論。
ハルヒはキョンと共に秘密組織『SOS団』を結成し、過去の自分たちを救うべく、朝比奈みくるを過去に送った…ということにしましょう。根拠はありますが、原作がらみになるので割愛。
2人の没後に値する遠い未来だとしても、SOS団が続いていて特A級の最重要機密事項として代々の団長に引き継がれていれば問題なし。
「仲良くしないで」はこの場合、キョンが自分と親密になる=ハルヒの能力が暴走。下手をすればアルマゲドン‥‥‥と。

いやぁ~、ここまでくるともはや妄想ですねえ(苦笑)
失礼致しましたm(_ _)m

投稿: 輝風龍矢 | 2006年6月15日 (木) 23:49

輝風龍矢さん。こんばんは。コメントありがとうございます^^
みくるの正体については、僕も思うところがありますので。この辺りの話、とりあえずアニメ本編が終わってから改めて語り合うことにしましょうか。

>いやぁ~、ここまでくるともはや妄想ですねえ(苦笑)

ここは「妄想界」です( ̄ー ̄)
語られていない部分に関して妄想するのは、この作品の正しい楽しみ方の一つだと思いますよ。
一緒に妄想を楽しみましょう♪

あの「大人みくる」は「事態の解決後」ですから、全ての事態を俯瞰した立場なんですよね。つまり、もう当事者ではない。そこに、やっぱり切なさを感じるんですよね。
僕はそういった彼女の心情の方を、どうしても妄想してしまいます^^

投稿: だんち | 2006年6月16日 (金) 01:57

初めまして。フレアと申します。
「涼宮ハルヒの憂鬱」はテレビアニメで知りました。
毎回いろいろと楽しませてくれますね♪
第10話の私なりに感じた事などを書かせていただきます。

夕方の教室での朝倉涼子は「涼宮さんのことどう想ってる?」から始まる彼女の
まわりくどいキョンへの質問や仕草に惑わされてしまいそうですが
キョンが教室に入った時に見せた彼女の真っ直ぐに相手を見つめる表情やその後の
「入ったら?」「そう、意外でしょ」はむしろ堂々としていて、告白を決意して
その相手を待っていた女の子には見えないですね。

この第10話で朝倉涼子の目的はなんだったのか・・・です。
もちろんキョンを殺害して涼宮ハルヒがどう行動してどんな結果(情報爆発)が
引きこす事なのは間違いないんですが、どうしても私にはもうひとつの目的、
それは彼女にとって重要で優先させたい目的があったような気がしてなりません。

それは「長門有希の存在を抹殺して自身が取って替わること」だった。
その理由は、もし彼女の目的がキョンの殺害とその後の状況変化のみにあるならば
彼女の能力をもってすれば瞬時にそれが出来たはずです。
(長門有希との戦闘で使った力で)
でもそうはせずに、1本のナイフを持って切りかかるという原始的(?)な方法を
使ったのはなぜか?
そして状況がよくつかめないながらも必死に引きとめたり逃れようとするキョンに対して
「有機生命体の死の概念がよく理解できないんだけど」「そりゃ無理、だって私は
本当にあなたに死んでほしんだもん」
「無駄なの。いまこの空間はわたしの情報制御下にある」「ねえ、あきらめてよ
結果はどうせ同じなんだしさ」などなど、ジリジリを時間をかけて追い詰める行動は
なぜか?

長門有希が侵入したときのセリフ「ひとつひとつのプログラムが甘い、(中略)
情報封鎖も甘い、だから私に気付かれる、侵入を許す」とありますが、実は本当は逆で
朝倉涼子は敢えてそういう状態にしたのではないでしょうか。
キョンにナイフで切りかかり、その後ジリジリを彼を追い詰める行動は長門有希に
気付かれるための行動、もしくは時間稼ぎだった。
すべては長門有希を侵入させる、誘い込むための行動だった・・・と。
バックアップ的な存在であり、恐らく長門有希よりは能力的に劣る朝倉涼子は
自分に有利なフィールドに誘い込み、なおかつキョンを守るというハンデを相手に
持たせることで、できるだけ自分に有利に戦闘を進行できる状況にさせた。


「現状を維持するだけではジリ貧になる事はわかってるんだけど、
どうすればいい方向に向かうことができるかわからない時、あなたならどうする?」

「とりあえずなんでもいいから変えてみようと思うじゃない?どうせ今のままでは
何も変わらないんだし・・・」

「あなたは私のバックアップのはず、独断専行は許可されていない。私に従うべき」
このセリフは朝倉涼子にとって屈辱的というか聞きたくないものだったでしょうね。

「あ~あ、残念、しょせん私はバックアップだったか・・・」

「膠着状態をどうにかするいいチャンスだったのにな・・・」

朝倉涼子のこれらのセリフから連想される彼女にとっての現状打破は、長門有希を
抹殺してバックアップという自分の存在から解放される事だったのでは?

仮に朝倉涼子が勝利したら、その後はなんの躊躇もなくキョンを瞬殺して涼宮ハルヒの
行動を見るというもうひとつの目的を果たすのでしょうけど。

結局は悪の陰謀は潰えた・・・わけなんですが。

ただ、彼女達のこれらの行動はそれぞれ自身の意思に基ずいた行動だったのかどうか?
ふたりの背後には情報統合思念体というものが存在していますが、その中では
ある種の主導権争いみたいなものがあって、朝倉涼子VS長門有希の戦闘はそれを
具現化したものなのかもしれません。

だいぶ長くなってしまいましたね。スミマセン・・・(^^;
原作を知らない私なので、どうか軽く読み流して頂ければ幸いです。

投稿: フレア | 2006年6月16日 (金) 21:08

フレアさん。こんばんは初めまして。コメントありがとうございます^^
僕と同じで原作未読なんですね。その上で「朝倉涼子の目的」に関してこれだけ突っ込まれるというのは、作品を心から楽しんでいらっしゃるということなのでしょうね。読んでいてとても嬉しくなりました^^

僕も原作未読で物語について全然分かっていないのですが、フレアさんが仰っていることは、物語の根幹に通じる部分があるのではないかな、と思えます。
ポイントになってくるのは、フレアさんも朝倉涼子が目的感や意思を持っているように感じられた、というところだと思います。
つまり、朝倉涼子には、「個性」があるんですね。性格とか性分などが。そして、長門有希を疎ましく思うのであれば、それはすなわち「心」がある、ということになります。

と。いうことは。
…と、いうことになる。
で。それはつまり、…ということになって。ということは…ということになる…。

なんてな感じで、そこから更に突っ込んでいくことができるポイントだと思うんですね。
だから、実はフレアさんが書き込んで下さった部分を掘り下げていくと、今回僕が「語れない点」とした部分に切り込んでいくことになるのだと思います。

その意味では、フレアさんと僕とは同じ観方をしているところがあるのでしょうね^^
そうそう。彼女達の戦いが「何かを具現化したもの」という部分も、僕もそう思います。
それが「何であるか」についても、やはり物語の根幹に関わってくると思うので、想像を深めるだけで語らないでおくのがまた良いのかな、と思う点でもあります。

「長くなった」とのことですが、全然大歓迎ですよ!
作品を好きな者同士、これからもいろいろ沢山語り合いたいし、フレアさんが作品から感じていることを、もっと読ませて欲しいなぁと思います。
よろしければ、また書き込んで下さいね!^^

投稿: だんち | 2006年6月17日 (土) 01:48

さっそくのお返事を頂きありがとうございます♪

だんちさんの「涼宮ハルヒの憂鬱第10話の語れる点と語れない点」を拝見して
かなり触発されました(^^)
第10話の冒頭の数分間をあれほど深く読んでおられることに感動しました。

私はなぜハルヒがあれほど落ち込んでいるのか、彼女の興味の対象である
「不思議な出来事」が見つからなかったにしては落ち込み方がかなり深かったので
その理由みたいなものがよくわかりませんでしたが、だんちさんのご意見を読んで
納得です。特に前日の放課後にひとりで野外活動のルートを歩いた理由に
「彼女はキョンを待っていた」の分析は驚きです。そういえば彼女は野外活動の日に
クジ引きで班分けした時キョンと一緒にならなかったことに随分と不満でしたね。
冒頭のふたりのやり取りは表面上は落ち込むハルヒをキョンがなだめる展開ですが、
それを恋愛駆け引きという男女の関係の視点からご覧になっているのには
かなり意表を衝かれた感じです。
これらを頭に入れて再度見てみると二人の会話が随分と意味深に見えます(^^)

お互い原作を読んでいない点で共通していますね。でもそれ故にいろいろと自由に
想像できると思います。
今後はもうちょっと控えめに書かせていただきますので・・・(^^;

投稿: フレア | 2006年6月17日 (土) 13:30

フレアさん。こんにちは。コメントありがとうございます^^
ちょっと、僕の文章がまずかったのか、誤解させてしまっているところがあると思ったので、ひとまずちょっとご説明をさせて下さい^^;

>前日の放課後にひとりで野外活動のルートを歩いた理由に
「彼女はキョンを待っていた」の分析は

この部分、僕が書いた意図としては、
「一人で活動しようと思えば、ハルヒは実際に一人で活動できるし、それを実行した」
「でも、それは孤独でやはりとても苦しいものだった」
「そのため、ハルヒは精神的に大きなダメージを受けてぐったりした」
「ハルヒは朝倉涼子が突然転校した謎を追いたいと思った」
「だけどここでまた一人で活動すると、今度こそ元の孤独な自分に戻ってしまう。それは、ハルヒにとってものすごく怖いこと」
「お昼ご飯をキョンと一緒に食べて、一緒に活動しようとする」
「そうすれば、孤独じゃない」
という、ことなんです。

本文も少し訂正しました。
昼休みにキョンを待っていた事実をフォーカスするために、一人で野外活動したことを前段階として挙げたのですが、それで混乱した文章になってしまったようです…。せっかく「特に」とまで仰ってくださったのに…。すいません^^;

冒頭の恋愛駆け引きのあの感じは、実はほとんどの人に覚えがあるんではないかなぁと思います。その時は相手が言っていることがよく分からなくても、後になって「あ!あれって、こっちに興味があってあんなこと言っていたんだ!」って気づいてみたり。逆にちょっとした言葉でもその意味をやたらと考えてしまったり。
ただ、ハルヒの場合「三年前」とかいうことが何やらあるようですから。単純な駆け引きでは終わらないんだろうなぁと思ったりしています。
どんな風に展開していくのか、ドキドキしております^^

>今後はもうちょっと控えめに書かせていただきますので・・・(^^;

遠慮は無用でございます♪バリバリ触発されてください!

投稿: だんち | 2006年6月17日 (土) 14:40

だんちさんの「ハルヒの孤独」の部分をもう一度じっくり拝見しました。

第10話(恐らく順番的には第4話に当たると思いますが)の時点での
ハルヒにとって一番の問題というか辛さ(あるいはトラウマ?)は
「孤独な自分」もしくは「自分が孤独な存在であること」と解釈して
よろしいでしょうか?
仮にそうだったとすると、彼女にとってキョンは孤独な自分に手を差し伸べて
くれた唯一の人間(例えば主題歌のイントロの部分のように)あるいは
自分を孤独から救い出してくれる人・・・だった。
それゆえハルヒはキョンを選んだ。
う~ん、まだちょっとズレているかもしれませんね(^^;
なにしろキョンが彼女に話しかけたきっかけは「お近づきになりたい」だったん
ですよね。

ハルヒがキョンを選んだ理由・3年前に何が起きたのか・閉鎖空間問題とはなにか
これらの謎は今後明らかにされるのか、あるいは謎のまま残されるのか・・・。
とにかく楽しみです。
そしてこれからもバリバリ触発されます(^^)

投稿: フレア | 2006年6月17日 (土) 22:53

フレアさん。おはようございます。コメントありがとうございます^^

>ハルヒにとって一番の問題というか辛さ(あるいはトラウマ?)は
「孤独な自分」もしくは「自分が孤独な存在であること」と解釈して
よろしいでしょうか?

だいたい、そんな感じなんだと思います。
孤独に対して「私はそれでも平気」と思っていたのでしょうけど、実際に一人で野外活動をしてみると、もう孤独な自分は耐えられるものではない。というような、そんな感じかなぁと思っています。

キョンの「お近づきになりたい」は、あれはあれで、それだけではないのかもしれないですよね。彼はいつも本当に思っていることとモノローグしていることとが違ったりしていますから。
第2話で、キョンが「お近づきになりたい」と思って話しかけるまで、ハルヒはずっと一人でいて、それをキョンはずっと目で追いかけ続けているんですよね。
その意味では、「お近づきになりたい」の裏には「ハルヒを助けてあげたい」という彼の優しさもあるのかもしれないですね。
結局、その後の彼の行動はハルヒとずっと一緒にいて、いつもいつも彼女を助けることばかりですしね^^
僕も、何話かの感想で、「キョンはハルヒの本来の意味でのSOSに応えたのではないか」と、オープニングのイントロを引き合いに出して書きましたが、その部分、フレアさんと同意見ということだと思います。
ただ、ハルヒがキョンを選んだ理由は、それだけではないんだろうなぁ、とも思っています。

何にしても、結果的にはキョンがハルヒの孤独を救い出す人物であることは、間違いないのだろうとは、思います。

でも、キョンがハルヒを求めて、ハルヒを助ける様子は今までの中で充分見えてきているとは思いますが、ハルヒが「なぜキョンを選んだ」のかに関しては、謎のままですよね。
フレアさんが「うーん」と首を捻る部分は僕もまだまだ疑問に思っているところです。
そして、その謎の部分がこのアニメシリーズのクライマックスになるのだと確信しています。

「3年前」ということに関しても、いくつかヒントは作中で示されていると思います、そのヒントを勝手に繋ぎ合わせて、「こういうことかな?」「あんなことかな?」と想像を膨らませております。でも、それが変に先入観になってもなぁと思うので、あまり具体的には想像しないようにして、また語らないようにしております。

そろそろ見えてくるであろう謎の本質…。
それを見るのが、とても楽しみですね!^^

投稿: だんち | 2006年6月18日 (日) 05:19

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