「涼宮ハルヒの憂鬱」第12話を見た。
おはようございます。だんちです。TVKにて「涼宮ハルヒの憂鬱」第12話を見ましたので、感想を書きたいと思います。
感想…。何よりもまず、ハルヒのギターが分からない!!最初リッケンバッカーかと思ったんですが、違うし、ジャガー?とも思ったんだけど、違うし。シグネイチャーモデルなんでしょうかね?ピックアップはレスポールなんかでも使ってるハムバッカーみたいだけど。くそー…ギター弾きのハシクレとしては悔しいことでございますよ!でも、きっとパっと見てすぐ分かる人もいるんだろうなぁ。
有希のギターはギブソンのSGでしたね。白のSGなんて!!かっちょえー!!ベースはフェンダープレジションベース。ギターアンプはフェンダーアンプかなぁ。アンプ直でチューナー無しでしたよね。大胆な!まさにロック!!ドラムセットとベースアンプはちょっとよく見てなかった。また後で見てみようっと。
何はともあれ、素晴らしい演奏シーンでしたね!(後でちょっと見直してみたら、有希のパートはワウ踏んでる?ソロでは踏んでないけど。イントロとかバッキングで。1時間でワウまでマスターかよ!さすが!!とはいえ、足元映っていないんだけど。…すぐ手元と足元を見たがるのがギター好きの習性ですにゃ。)
アニメ未視聴の方にはネタバレになりますので、ご注意下さい。
さて今回、文化祭のお話でした。
前回気づいた「ハルヒの物語のもう一つの軸」ということで言うと、とても重要な回だったように思います。
予告で、ついにハルヒとキョンの予告話数が重なったことが象徴するように、二人の気持ちがしっかりと重なるように感じられました。
その意味では「これも最終回か!?」というような、高揚感と満足感を与えてくれるお話だったと思います。
とても楽しくて、爽やかで、心地良い気持ちを満喫いたしました。
それにしても今回は特に、キョンのモノローグや場面展開の感じなんかに、なんとなくあだち充風味を感じました。やはり、原作者氏が80年代に青春期を過ごしているからこそかもしれないですね。あと10年もしたら、90年代の物語に影響を受けた人達が中心になるのかなぁ。だとしたら、「90年代」に対して、どういった「アンサー」を見せてくれるのかな?なんてなことも、ちょっと思いました。
そうそう。その意味では、この「涼宮ハルヒの憂鬱」は「80年代」に対する、その頃青春期を過ごしていた年代からの一つのアンサーでもあると思うんですよね。
すんごく乱暴に大雑把に言っちゃうと、80年代は「現実は虚構なのではないか」という、不信感を元にした物語が多かったように思います。「メガゾーン23」みたいな、あんな感じのとか。
本当はこの現実は違うんじゃないのか?
誰かが作ったものなんじゃないのか?
本当は自分は自分じゃないんじゃないのか?
というような。
「うる星やつら2~ビューティフルドリーマー~」で言うところの「蝶になった夢を見た男」の「どっちの自分が本当なんだろう?もしかして今の自分は蝶の自分が見ている夢かもしれない」っていう話(元ネタはともかくとして)みたいなもんですよね。
そういや、あの頃「大予言」なんてな本もあったりしましたよね。そういう時代背景もありつつ、とにかく、何かから目を逸らすがごとく、「虚構へ」「虚構へ」と創作や創作を受け取る側が流れていたのが、80年代だったように思います。
そのことで言うと、ラストでハルヒが「来年の文化祭」での活躍を目指して始動するところは、とても意味のある場面だったと思いますし、原作者氏とほぼ同い年の僕からすると「あぁ。これはアンサーだよな」と非常に共感してしまうものがありました。
登場人物に通常の時間の流れによるところの未来がある。それはつまり、彼らが虚構の中で現実を生きている、ということだと思うんです。
80年代の創作物を、思春期の剥き出しの感受性で受け止めてきて、何かしらのことを感じ、そして自ら発信しようとする人ならば、そうだよな、やはり、こう表現するよな。と心から頷いてしまいました。
まぁ、それはそれとして。本編ですが。
今回のお話も二つの視点で見ることができるものだったように思います。
まずはキョンの視点。
彼は、どう見たってハルヒと文化祭を過ごしたがっていましたね。ハルヒがビラくばりをしていて、自分はすることが無い中で文化祭をつまらなさそうに過ごしていて。
実際、眠かったのはあったんだろうけど、あっちこっちをうろうろしないで体育館にずっといたのは、ハルヒが探しに来るのを待っていたのかもしれないですよね。その前にSOS団の面々の教室を訪れたのも、ハルヒと「たまたま会う」のを期待していたようにも思います。体育館で退屈そうにしている彼は、ハルヒが自分を探しに来ないことに、ちょっと失望を感じていたかもしれないですね。
そして、それは本当のところ、ずっと彼の方から「ハルヒを探していた」ということなんだろうな、と思います。
その彼女を、彼は実際に見つけるわけですね。ステージの上に。
ハルヒが一生懸命歌う姿を見て、彼はほんのちょっとだけ心を躍らせ、歌にノリます。
でも、まぁ。
やっぱりちょっと、寂しかったでしょうね。
彼がハルヒのことを「複雑そうな面持ちで」とモノローグしていましたが、まさに彼自身も複雑な思いだったことでしょう。学校のみんなに受け入れられるハルヒの姿を見るのは嬉しいし、一生懸命歌うハルヒのことも素直に凄いと思うだろうし。だけど、一生懸命映画を撮影した自分は、肝心のハルヒと一緒に楽しい文化祭を過ごすことはできなかった…。
で。
ここで諦める男の子じゃぁないわけですね。
彼はせっせと弁当を早食いして、一人でふらりと消えたハルヒを、「もう一度」探しに行くわけです。
いや、もしかすると。彼は入学式の日に振り向いて涼宮ハルヒを「発見」して以来、ずっと彼女を求めて探し続けていたのかもしれないですね。登校してまず目にするのはハルヒ。部室に行くのもハルヒのため。そして、他にも語られていないところでも。
発見した彼女は、複雑な心境をもてあまし、呆然としていました。そこで、やはり今回も、彼の方から声を掛けるわけですね。
この時もやはりキョンはちょっぴり寂しかったんじゃないのかなぁと思います。ハルヒが自分とは関係ないところで世界を広げて、お礼を言われて、充実感や興奮を実感していて。
ハルヒが「何よ?何か言いたいことあるの?」と気づく時、キョンの表情が一切映っていなかったところが印象的でした。再び彼の表情が見える時は、ハルヒを微笑ましく見る表情になっていたけれど。この時「発見」した彼女は、彼にとってちょっぴり遠い存在になりかかっていたのかもしれません。それは、木陰が少し暗く二人を覆っているところが象徴していたのかもしれないですね。
また、彼が彼女のステージを誉め始めると、それまでの明るい日差しに雲が掛かり、少し薄暗くなるところも。
それと、彼女が「何かをやっている」という実感を感じたと高揚した気持ちを語る時に、思わずSOS団の部室を見上げてしまうところも。
彼の寂しさを表していたのかもしれないですね。
でも、今度は、彼女が彼を「発見」するわけです。いつも自分を発見してくれて、いつも自分を助けてくれて、いつも自分の傍にいてくれる男の子を。
そして、躊躇なく、まっすぐに彼を見つめ、その手を取り、木陰から陽だまりの中へと導くわけですね。
SOS団が二人によって結成された時と同じように。
この時流れるBGMのピアノの伴奏と最初のメロディがハルヒの気持ちを、途中から重なってくるフルートのような音色のメロディがキョンの気持ちを表現していたように見ると、二人の気持ちが重なり合い、一緒になって高揚してく様子が見て取れるように感じられます。ちゃんと聴き直してはいないのですが、このメロディ、ユニゾンになっているように聴こえます。
文化祭で手を繋いで一緒に過ごすことはできなかったけど、でもこの時は二人で手を繋いで一緒に歩くことができた。それは、キョンが望んでいたことが、ちょっぴり遅れて実現したのだと思います。
彼女を求めて、探し続けた彼だからこそ、彼も見つけてもらえた。そして、来年こそは、一緒に文化祭を過ごすことができるでしょうね。
BGMのメロディは、彼の嬉しい気持ちを、いつものモノローグの代わりに、僕らに語って聞かせてくれていました。
静かに。
そして雄弁に。
もう一つはハルヒの視点。
ハルヒはステージに立つまではほぼ登場せず、彼女の様子が語られるのは文化祭が終わってからです。
彼女も彼女で、やっぱり本当はキョンと一緒に文化祭を過ごしたかったんだろうなぁと思います。
ビラを配り終わって部室に戻る時点では、彼女はどっかしらでキョンを探しに行こうと思っていたんじゃないかなぁと思います。
というのも、後日教室で事情を説明している時のハルヒの表情が、どこか言い訳しているみたいに感じられたんですね。自分がステージに立ったことを誇るわけでもなく、人助けをしたことに満足するわけでもなく。キョンに謝るかのような表情を浮かべながら、一生懸命事情を説明していて。
そのことは、お礼を言いに来たバンドメンバーの一人がキョンを見て「そちらのお友達と一緒に」ライブに来てくれ、と言うところにも表れていたようにも思います。メンバーの一人が言いよどんだのは、明らかに「彼氏」と言いそうになって、そう言っていいのかどうかちょっと考えて「お友達」と言ったのでしょう。で、後ろにいたドラマーの子かな?もう一人が意味ありげにウインクしていました。それはもう、「事情は分かってるよ」と言わんばかりでしたね。
一時間の練習がどんなものだったかは分かりませんが、ハルヒと一緒に練習したバンドのメンバーは、ハルヒが「本当だったら誰かと一緒に文化祭を過ごしたがっている」様子を感じていたんじゃないでしょうかね。だからキョンを見て、「あ。この子と一緒に過ごしたかったんだ」って、すぐに察したのでしょう。だから「お友達と一緒に」と言うところで、なんだかちょっと「悪いことしちゃって、ごめんね」というような表情を浮かべたのでしょうね。
まぁ実際。ああやってキョンと並んで話してりゃ、バレバレもいいところなわけですけれども。
でも、ハルヒがキョンを連れた理由は、ちゃんとあるんだろうなぁと感じます。
なぜ彼女は、たまたま見かけた彼女達に手を貸したのか。
それはおそらく、「自分が同じように助けてもらったから」なのだと思うんですね。
それは他でもない、キョンに。
映画製作の様子は語られていませんから、実際のところは分かりませんけれども、おそらくは彼女が文化祭でやりたいことをやるために、キョンがそれはもう一生懸命力を尽くしたのでしょう。それは、発表の機会が奪われそうになるところをかばってくれたとか、そういうことかもしれない。そうでなかったとしても、撮影も編集もしてくれたわけだし、他にもいろいろしてくれたのでしょうね。
ハルヒがビラを配りまくって少しでも映画を見てもらおうとしていたのも、せっかくキョンが協力してくれたから、それをなんとかしてアピールしたかったのでしょうね。
だから、せっかくの文化祭で発表ができなくなりそうだったバンドの子達を見て、自分と重ね合わせたのではないでしょうか。彼女たちに協力を申し出たのは、自分がそうするべきだと思ったから、というような単純な親切心というわけではなく、「自分がキョンにそうしてもらったから」なのではないだろうか、と思うんですね。やはり、おそらくは同じようなことが自分にもあったから、放っておけなかった、という感じだったのではないでしょうか。
それで、バンドの子達がお礼を言いに来た時に、彼女は堂々とそのお礼を聞くことができなかったのかな、と思うんですね。言ってみれば、自分はただキョンの真似をしただけだから。
そこで彼女はキョンを連れて自分の横にいてもらって、一緒になってお礼を聞くわけですね。彼女からしたら、「本当にお礼を言われるべきなのは、この人なんです」というような、そういうことだったのではないかな、と思います。
だけど、実際にステージに立って、「何かをしている」という実感と興奮を味わったのは、自分。
いつも、キョンに活躍してもらおうと、それを望んでその場を与えようとしていた彼女ですが、もしかすると初めて、「自分が何かをする」ということの喜びを感じたのかもしれないですね。
それはそれまでの「宇宙人、未来人、超能力者がいて欲しい。それによって非現実的な喜びを得たい」とする、彼女の現実逃避的かつ他力本願的な望みからしたら、まったく異質な喜びなのだと思います。
その喜びは、キョンが与えてくれたもの。
現実の世界の地面に、しっかりと足をつけるきっかけ。
演奏中、大雨が降ったのは、どこかにいるキョンが雨がきっかけで体育館に来てくれないか、と望んだからかもしれないですね。心細くて不安で苦しくて。
そして実際、その場にキョンはいた。
彼女はちゃんと見守ってもらえていた。
キョンのおかげで、現実の地面に足をつけることになった彼女は、その心境に戸惑うわけですね。戸惑って、ちょっと逃げてしまう。
逃げた先での彼女はいつも独り。
だけど、その彼女を、やっぱり、今までのように、いつものように、見つけてくれる男の子がいるわけですね。
でも、今度は助けてもらうのではなく。
彼と手を繋いで、現実の地面を一緒に歩くわけですね。一年後を目指して。
その姿は。
もう、誰かの助けを待つ孤独な少女なんかではなかったように思います。
もしかすると、この時初めて、二人は現実の世界で、心を重ね合わせて、並ぶことができたのかもしれませんね。
という、彼女の様子を見て取ると。
そこから逆算して見た場合に、それまでの孤独であったり、心の傷であったりが、どれだけ深いものであったかも、またちょっと垣間見えるような気もしますね。
つまり、この時点まで彼女はまだまだ現実の地面に足がつききっていなかったとも見れるわけですから。
そして、その辺りが、いよいよ次回明らかになるのかもしれないですね。
しかし。相変わらずの語りまくりでございますが。見えていない部分を想像で補っているのは、これはある意味「癖」でございます。
疑問に対して考えて答えを出して正解か不正解かを求めているわけではないので、その点、勝手にあれこれ書いている部分を、特に原作既読の方には是非生暖かく見守っていただけたらなぁと思います。
いや。
自分でも「あ。これはもう妄想の域かも!」とは思うんですけど。でも、まぁ、作品を見て思ったことなので、そこはもうどどっと書いてしまっておこう、と。で、アニメシリーズを最後まで見て、原作を読んでみて、それで違っている部分があっても、その時自分が感じたことは、もうそれはそれだろう、という開き直りを元にこうやって書かせていただいております。
なので、この感想はこれはこれで、お読みいただいて楽しんでいただければ、幸いでございます。
ってなわけで、相変わらずの長文、お読みくださってありがとうございます。
誤字脱字、意味の通りにくい文章などは見つけ次第修正していきます。乱文乱筆失礼いたしました。
これにて「涼宮ハルヒの憂鬱」第12話の感想を終わります。
それでは、またです!
*そういえば。今回の学園祭の風景の中で、「うる星やつら2~ビューティフル・ドリーマー~」であたる達がやろうとしていた喫茶店「純喫茶第三帝国」があったらしいですね。トラックバックを下さった「第弐齋藤 土踏まず日記」さんがご指摘なさっていらっしゃいます。嬉しいお遊びですよね!
参照:「なぜアニメの感想を書くのか。どういったスタンスで書くのか。」
:「物語作りの基礎。普遍的土台と誇張表現の調和により生まれる適度な感情移入…学習機会レポート」
いつもコメントやTBを下さって本当にありがとうございます。コメントを下さる方にお願いです。僕を含めて原作未読者も読みますので、原作のネタバレに関することは書き込まないようにお願いいたします。是非ご協力をお願いいたします。
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コメント
今回の話・・・やばいです。
本気で泣けました・・・。
だんちさんは相変わらず深い考察をしていますが、自分は深く考えることなく感動を味わってしまったので
いつもは真剣に読むこの文章が頭に入らない(汗)
こういうお話を理論立てて構築できるようになれば、本当に素晴らしいと感じました。
だんちさんファイトォ*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*!!!☆
投稿: だいぢん | 2006年6月20日 (火) 09:41
こんにちは。mementoです。今回はもう…。アニメでこんなリアルなライブを見られるなんて思いもしませんでした。
正直、アニメのライブシーンといったら、「いかに上手く誤魔化すか」というものになってしまいがちなんですが…。いや、そりゃボーカルの口の動きやギターの指の動きを音楽にぴったりシンクロさせて描く作業が大変だってのはわかるんですが、しかし今回、その大変なことをスタッフは誤魔化さずに堂々正面からやってくれました。それも見事な出来で。
映像のつくり方も、細かいカット割りや、今までもキョン視点のときに多用されてきた、ハンドカメラを意識したブレのある画面など、まさにライブ・ビデオの映像といった感じで臨場感ありましたね。ベースの子が2曲目からはピックで弾いてたりだとか、また、いちいち芸が細かかったり。平野綾さんのボーカルも凄くよかった。この曲のCD買ってしまいそうだな…。
個人的にツボだったのは、1曲目の終わり、ハルヒが視線を送って有希がギター・ソロに入るところで、自然と身体が反っている辺り…相変わらず無表情だけど実はノリノリなのか、こいつ? とか思ってしまいました。
ほかのシーンでも、有希が細かすぎ淡々といいすぎの占いでお客を震えさせたり、一樹が高校の文化祭にはマニアックすぎる演劇をやってたり、みくると鶴屋さんは期待通りコスプレやきそば喫茶だったり(冒頭の上映会と同じく、異様に眼鏡率の高い客層がアレですが…)、それぞれがそれぞれに楽しみつつ、特別な事件も起こらずに普通の文化祭の一日を過ごした、という内容でした。
普通の一日ということで、なんとなく僕の好きな第9話と手触りが似ている気もするんですが、実際、普通の日常に不満だらけだった最初の頃のハルヒと、今回のハルヒとでは大きな違いがあります。そしてそのことに本人自身、戸惑っている様子がラストで描かれていました。キョンはそんな彼女に珍しく素直な笑みで返していましたが、彼らの様子を見ると、非日常を求めるあまり現状の自分に不満だった二人の、穏やかな成長を感じます。
やっぱりこの二人は基本的に同じ人間なんでしょうね。お互いを受け入れることで彼らは自分を受け入れ、肯定できるようになったんでしょう。その意味で、キョンがハルヒに惹かれたことも、ハルヒがキョンを選んだことも、必然だったんだなあと思えます。
ああ、しかし書けば書くほど今回、語りたいことが増えていくな…。キリがないのでこの辺でやめておきますが、今のところ9話と並んでこの12話が、僕のベスト・フェイバリットです。実際、9話で「もっと見たいなあ」と思っていたのをほんとに見せてくれて、京アニさんにはありがとうといいたい気持ちです。
それでは!
投稿: memento | 2006年6月20日 (火) 19:41
こんばんは。
ハルヒの歌ってる時の顔が凄かったですね^^;;。まさしく「気合いで何とかしている」ようで。
原作でこのエピソードを読んだ時のイメージでは、もうちょっと堂々というか、動じてなかったんですが。アニメではとても「がんばってる」風に描かれていたのが印象的でした。
これまで深くは考えてなかったんですが、ハルヒに「仲間とがんばった成果を発表できないのは悔しい事だ」という想いがあった、というご考察には膝を打ったことであります。
それにしても、今回もラストシーンが良かった。ご指摘通り、挙措、写す角度、光の使い方まで徹底的に練り込んで、鮮やかに2人の心象を描き出してくれましたね。映像の力はかなり強いですから、悪い言い方をすればイメージを「押し付けられる」きらいもあるのですが、ここまでやってくれれば素直に受け入れられます。このくだりを読み返すたびに、あの空と日差しが蘇ってきそうです。
しかし…振り付けもするバンド、と言った舌の根も乾かぬうちにあのエンディングに入る構成は憎いですね。ひょっとして、これを見越してああいうアニメにしたのでしょうか^^;;。
ともあれこれで「以後」の話は完了し、いよいよ「その時」に向けてラストスパートですね。「憂鬱」のクライマックスを描き切って全てが繋がった時、そこに見えてくるのは何か。知ってはいるつもりでも、また新たな発見がありそうに思います。
期待しましょう!
投稿: Iuth | 2006年6月20日 (火) 22:19
だんちさん,相変わらずの熱い評ですね。読む方もつられて一気に読んでしまいます。
あのライブシーン,個人的に感心したのは観客の反応でした。戸惑いから盛り上がり始めるあたりまでは普通でしたがその後が素晴らしい。一回目のサビのときは一二小節遅れて観客が盛り上がるのですが,最後の転調するあたりではほぼ曲と同期して盛り上がります。初めて聴く曲に対する観客の反応が見事に描かれていました。
ところで小泉君に関してはみんなホントにどうでもいいみたいで誰もちゃんと触れていないので,少しばかり。
小泉君がやっていたのは「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」(よくロズギルと略します)という,その筋では割と有名な芝居です。タイトルはあの「ハムレット」の最後にでてくる科白からとったもので,「ハムレット」ではほとんど出番のないハムレットの友人である端役二人(本作での谷口と国木田みたいなものです)を主役に据え,「ハムレット」の物語を裏側からああでもないこうでもないと小難しく論じているうちに理不尽に殺されてしまうという,端役の悲哀たっぷりの喜劇のような悲劇のようなお話です。
小泉君が演じているのは二人のうちのギルですが,これは結構暗示的です。ロズとギルの立場は SOS 団における小泉君にダブるものありますから。俺にだって俺の物語が実はあって裏では生活したり論評したりしてるんだぞ,という小泉君の精一杯の自己主張に見えなくもないですね。
投稿: gulu | 2006年6月20日 (火) 22:59
こんばんは。皆様コメントありがとうございます。レスは後程書かせていただきますが、まずは取り急ぎ。
>guluさん
古泉君の芝居に関して、mementoさんが掲示板の方に書き込んで下さっています。素晴らしい文章ですので、是非お読み下さい。
http://hpmboard2.nifty.com/cgi-bin/bbs_by_date.cgi?user_id=ZUE11745
↑こちらです。
僕はそのお芝居のことは知らなかったのですが、意味のある素晴らしいチョイスですよね。
>mementoさん
掲示板に書いてくださった「ライブ・アクション」、ブログに関連記事として取り上げてコピペ投稿したいのですが、よろしいでしょうか?
投稿: だんち | 2006年6月20日 (火) 23:22
mementoです。
>>掲示板に書いてくださった「ライブ・アクション」、ブログに関連記事として取り上げてコピペ投稿したいのですが、よろしいでしょうか?
はい。ありがとうございます。
拙文でよろしければお役立てください。
ちなみにハルヒのギターはこれじゃないでしょうか?
http://www.espguitars.co.jp/italia/2004/mondial_classic.html
投稿: memento | 2006年6月21日 (水) 21:57
こんばんは。たこーすけです。
mementoさん!「ライブ・アクション」...震えました!!
刺激的どころじゃないですよ!!
その後のguluさんとmementoさんのやりとりも含めすごいです!
だんちさん。ちゅーっす(笑)。
いや、もう今回は泣きすぎで、全然(笑)じゃないです。
ドラムはPearlでしたね。
ということはシンバルはSABIANかな?シンバルのロゴの描写はなかったから、これはわかりません。
ドラムは小田原豊さん(元レベッカ!なつかしー)でして、小田原さんはPearlのドラムアーティストなのだからでしょうか。
いや、CD買っちゃいましたよ。
ひとまずそれでは。
投稿: たこーすけ | 2006年6月21日 (水) 23:22
エヴァのTV版26話を見ている気分でした。次週、どんなまごころが見れるか楽しみ。
投稿: 通りすがり909 | 2006年6月22日 (木) 02:28
おはようございます。皆様コメントありがとうございます^^
地域や放送時間は違えども、毎回毎回皆様と一緒に同じ作品を楽しんで、思ったことを書き込んでいただいて、感想を語り合うことが本当に楽しいです!
>だいぢんさん。おはようございます!
僕の感想が感動の邪魔になるのでしたら、無理して読まなくてもいいんですよ^^
その「頭に入らない」という素直は一言で、どれだけだいぢんさんが作品に感動したかが伝わってきます。
僕の「学習機会」に対して応援して下さってありがとうございます。
物を書く(描く)人間は、意外と考えて書いて(描いて)いたりするものなんです。
でも、同時にそれは感覚でもあって。言ってみれば、頭で考えるのではなく、「皮膚で考える」みたいな感じで。
そういった感覚に関して、共感と共にとても勉強になる作品だ感じています。
僕も頑張りますよー^^
>mementoさん。おはようございます!
すごいライブシーンでしたよね!!
こつこつ作業してきたんでしょうね。是非あのライブシーンのメイキクングを見たくなります。というか、このシリーズそのもののメイキングDVDとか出して欲しいですよ!
京アニの作品を僕はそんなに沢山見ているわけではないのですが、演奏シーンのことでいうと「ジャングルはいつもハレのちグゥ」のエンディングを思い出しました。
エンディングを担当したのは確か京アニスタッフで、ハレがストリートでアコギで弾き語りをしているのですが、ストロークもコードチェンジも完璧に描かれていてびっくりしたんですよ。
その意味では、一足飛びにあれだけのライブが描けるようになったわけではなく、高い意識を持ってアニメーションに取り組んできた積み重ねあってこそなんだろうなぁなんてなことも思います。
≫ベースの子が2曲目からはピックで弾いてたりだとか、
マジすか!そこまで見てなかった。すっげぇ…。
でも。
実は、僕。このライブシーンを見ていて興奮するというより、どうしても寂しい気持ちの方が強くなってしまうんです。
というのも、キョンに感情移入しちゃうから。
mementoさんやguluさんが掲示板で語られてる「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」を知らないなりに引き合いに出して言うならば、あの衣装のままの古泉と並んでステージの上のハルヒを見ているキョンも、まさに「脇役」なんだと思うんですね。
文化祭というお祭りを「非日常」として見ると、そこでの彼は「非日常のステージ」、そこでの「スポットライト」からは完全に外れてしまっていて。非日常でのお祭りで退屈と寂しさと疎外感を味わうことになってしまう。
ハルヒのステージが熱ければ熱い程、そのコントラストが強く感じられて。僕は見ていてすごく寂しくなってしまいました。
文化祭のラストカットが大雨だったのも、二人が遠くなってしまっていることを表現していたようにも見えます。
その意味では、文化祭の後、キョンが彼には珍しい程の優しい笑顔をハルヒに向けるところは、心の中でうっすらと「決別」を意識してしまったからというようにも見えます。
でも、そこでハルヒは彼に来年の文化祭で一緒にステージに立つことを提案します。この時から、キョンはまたいつものキョンの表情に戻るんですね。だから、この時は「ハルヒがキョンを見つけた」んだろうなぁって思うんです。そして、彼に手を差し伸べて手を握るわけですね。オープニングの冒頭の映像で言うと、全く逆の構図になっているということですね。
祭りの後の日常の中、出店も飾りつけも何もない中庭を、二人が手を繋いで歩くシーンはとても印象的でした。
この時ハルヒが「見つけた」キョンは、現実の、日常の中の、「キョンそのもの」なんだろうな、と思います。
それは、この後見せられるお話にも繋がってくる、とても重要なシーンなんだろうなぁと感じます。
と。僕も触発されて語ってしまいました^^;
「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」は、今回のお話を見る上では大きなヒントになるものかもしれないですね。素晴らしいヒントを教えて下さってありがとうございます!!
≫ちなみにハルヒのギターはこれじゃないでしょうか?
ああ!!これですね!!!!ESPだったかぁ…。そうかなぁと思ってESPのギターもネットで見たりはしていたんですが、もっとしっかり探せばよかった。
お値段的にも学生さんがバイトして入手できそうだし。なかなか面白いチョイスですね。ヴォーカルの子が一生懸命バイトして買ったんでしょうね^^
>Iuthさん。おはようございます!
ハルヒの歌っている顔、凄かったですね。実際歌っている時って、ああいう顔になりますよね。あの一生懸命っぷりはとても可愛かったですね!^^
≫ハルヒに「仲間とがんばった成果を発表できないのは悔しい事だ」という想いがあった、というご考察には膝を打ったことであります。
おぉ!ありがとうございます!!あの箇所、最も「妄想補完」を働かせた部分なので、受け入れていただけて嬉しいです!
頑張って書いた甲斐があります^^
ラストシーン、良かったですよねぇ。
二人がなんとなく仲良さげに、特にキョンが優しげだったからこそ、あそこのシーンでの心象の描き方のコントラストが強調されて、いいシーンでしたよね。
「イメージを『押し付けられる』きらいもあるのですが」というのは、なるほど原作ファンならではですよね。でも、Iuthさんのような原作ファンの方でも「素直に受け入れられ」るというのは、本当に嬉しいことだとお察しします。
原作既読の方でも未読の私なんかでも、一緒になって楽しめて、本当に素晴らしいことですよね^^
≫しかし…振り付けもするバンド、と言った舌の根も乾かぬうちにあのエンディングに入る構成は憎いですね。ひょっとして、これを見越してああいうアニメにしたのでしょうか^^;;。
やっぱりそう思いますよね!!!(笑)
彼らは最初から来年の文化祭に向けて練習していたんですよ!!
いよいよ物語はクライマックスですね。どんな発見があるのか、本当に楽しみです!これはもうまさに「冒険」ですね^^
原作既読未読に関わらず、共々にこの「冒険」にわくわくしながら、どんなドラマが見られるのか、期待しましょうね!!
>guluさん。おはようございます!
長い感想をお読み下さってありがとうございます。一気に読んで下さったとのこと、嬉しいです^^
ライブシーンでの観客の反応、仰られる通りで、とてもよく表現されていましたね。
観客が心を掴まれていく様子が「一回目のサビのときは一二小節遅れて観客が盛り上がるのですが,最後の転調するあたりではほぼ曲と同期して盛り上が」るというように表現されているんですね。まさにライブですね!素晴らしい!今度改めて見直してみますね。
「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」のこと、教えて下さってありがとうございます^^
勉強になります。
端役のことでいうと、谷口や国木田にスポットを当てた話も見てみたくなりますよね。んー…題して「谷口と国木田は別に死んじゃいないけど」とか。なんだか、タイトルから悲哀に満ちたドラマが生まれてきそうな気がします!…気のせいかな(笑)
「主役」「脇役」ということでいうと、mementoさんのコメントへのレスでも書きましたが、ステージ(舞台)の上に立つハルヒを、キョンがまさにその演目の舞台衣装のままの古泉と並んで見ているところが象徴的だったようにも思います。「ロズギル」を一つの切り口として見ると、あの時のキョンの心情が推し量れるように感じます。
素晴らしいヒントを与えて下さってありがとうございます!!
>たこーすけさん。はよーっす!(笑)
泣きましたか!感動したら泣く!素晴らしいことです!!
ドラムはPearlでしたか。非常にシンプルなセットでまさに「ロック」!な感じでしたよね。「男の三点セットドラム」みたいな。
スネアにちゃんとスティック跡がついていたりして、細かく描写されていましたよね。
ドラマーは小田原豊さんでしたか!!!!すっげぇ!!!
いやでも納得です。
女性ヴォーカルのバックで叩けるドラマーって、そんなに多くないんですよね。重くなく粘り過ぎない、爽やかなドラミングでしたよね。
ベーシスト、ギタリストも気になってしまいます!!^^
>通りすがり909さん。おはようございます!
初めまして、コメントありがとうございます。思い出の作品と重なる部分があったんですね。感動された、ということでしょうか。次回も楽しみですね。
よろしければこれをご縁に、また通りすがってくださいね^^
投稿: だんち | 2006年6月22日 (木) 05:19
こんばんは。たこーすけです。
ギターは長門さんですよ?(真顔)
ハルヒに頼まれた瞬間に、「西川進さん」のデータにアクセスしたのです。
いえ、すみません。ほんとすみません。
というわけで、CDのクレジットは、
Guitar:西川 進
Bass:種子田 健
Drum:小田原 豊
でした。
西川さんも種子田さんも幅広く活躍されている実力派の方たちですよね?
すみません。へっぽこドラマーなもので、ギタリストやベーシストにあかるくないのです...
>女性ヴォーカルのバックで叩けるドラマーって、そんなに多くないんですよね。重くなく粘り過ぎない、爽やかなドラミングでしたよね。
ほんとその通りです。
ヴォーカルが自由に羽ばたいていくのを決して邪魔をせず、シンプルに支えている素晴らしいプレイだと感じました。
こう、無闇にヴォーカルのラインに合わせないわけです。ともすると、ヴォーカルを縛って押さえ付ける感じになってしまいますからね...(ああ。なんか色々苦い思い出が...)
しかし、その中で、サビの「かがやいて」の「て」だけウラを合わせてくるんですよ。ここは全員が合うところですが、ここがすごく気持ちイイ!!
あとヴォーカルに合わせているのはもう一ケ所だけあって、転調へのブレイク前の「きずあと」を4分で合わせてきます。ここは、ここで1つのクライマックスを迎えながらも、次の展開のために手綱も引いている感じで、これもまたいいですね。
うわっ。なかなか第12話の中身まで進まない!
それでは。
投稿: たこーすけ | 2006年6月22日 (木) 20:52
だんちさん始めまして、とおりすがりの者ですがとても面白く読ませていただきました。
第12話は各所でかなり深く考察されてますが、情景描写に心理描写、世代論にさらには音楽の知識からくる補足とここまで踏み込んでる考察はそうそうありませんね。思わずコメント寄せてしまいました。
世代論で言えば、だんちさんとは一回りほど年が違う私からすれば
『とにかく、何かから目を逸らすがごとく、「虚構へ」「虚構へ」と創作や創作を受け取る側が流れていたのが、80年代だったように思います。』
という空気が90年代組には少し羨ましくも感じます。
現実は直視できないのに虚構であることすらも拒絶され、鬱陶しい内面描写に終始する…っていうエヴァ14歳の世代ですので…。
本当に書きたいのはそんなことじゃなくて、ドラムの小田原さんのことを誉めてくれていてうれしい!ってことなんです。
もちろんレベッカ世代でもないんですが斉藤和義のバックをしていたころに、小田原さんの軽やかなドラムさばきに魅せられまして、詰合のCDのクレジットを見た瞬間にニヤリとしたものです。
さらに上のたこーすけさんのコメントを読みながら曲を聴きなおすと、もう感動でした。ご飯何杯でもいける(笑)
それではいきなりの長文失礼しました。これからも読ませていただきますね。
投稿: のんぷー | 2006年6月23日 (金) 01:10
今回は腑に落ちない点がいくつかあったのですが考察読んで
「そういうことだったのか!」と納得。
俺もまだまだ修行が足りねえやw
投稿: 通りすがり | 2006年6月23日 (金) 01:14
>たこーすけさん。こんにちは^^
おぉ!たこーすけさんはドラマーでしたか!!
今もバンドをやったりしているんですか?
ヴォーカルを支えるドラミングについて経験者の視点からのコメント、読んでいてとても読み応えがあります。
以前有希の戦闘シーンでのBGMのリズムに注目されていましたが、ドラマーならではだったのですね。
なるほど、仰られていることを素人なりに読ませていただくと、小田原さんのドラムがリズムを支えつつバンド全体を包むようにリードしている感じなのでしょうね。
その上でメリハリを利かせて曲のドラマ性を盛り上げる…。いい仕事ですね!
そんな素晴らしいドラミングを含めたところのCDがばっちり売れていて、嬉しいですよね!
僕はCD入手はまだなのですが、いずれ曲全体を聴いてみたいと思います^^
西川進さんも相当有名な実力者ギタリストですね。
僕は椎名林檎や矢井田瞳のCDなどで西川さんのギターに親しんでいます。
あと、アニメファンとしては「フルメタル・パニックTSR」のOP、EDのアレンジャーとしての西川さんの仕事が記憶に新しいところですよね。
EDの「もう一度君に会いたい」では西川さん自身がギターを弾いていらっしゃるようです。
ベースの種子田健さんという方は僕も知りませんでした。調べてみたところ幅広く活躍されているスタジオミュージシャンの方のようですね。
教えて下さってありがとうございます^^
しかし、これだけの実力者をバックに従えてのあの堂々たる歌唱!平野綾さんはリアルハルヒですな!!
今度はヘッドフォン着用で聴いてみようっと。せっかくだから音楽の話もいっぱいしたいですしね^^
え?内容?進めさせねぇ(笑)
>のんぷーさん。こんにちは。初めまして。コメントありがとうございます!!
長文コメント大歓迎でございます。まずもって僕が長文で記事を書いて、さらに長文でレスをお返ししてしまっておりますので^^;
楽しく読んでいただけたとのこと、とても嬉しいです!
すごく誉めていただいて恐縮です。世代論はただの印象ですし音楽の知識は半端だしで、ただ適当に書きなぐっているだけなんですけれども(汗)
でも、そうやって勢いに任せて書いたことに対して、多くの方々にコメントを寄せていただいて、様々な情報でもって補足していただけて、皆さんのお力で記事が読めるものへと完成していっているように思います。
ですので、コメントも含めて読んでいただけて本当に嬉しいです^^
のんぷーさんは「90年代組」なのですね。確かに、90年代はちょっとエンターテインメントは混迷していたような印象があります。「創作」が何を目指すべきなのかが見失われていたような。そんな感じだったかもしれませんね。
でも、そんな時期を過ごした人達だからこそ、ものすごいものが作れるのではないかな、という期待もあります。
のんぷーさん達「90年代組」の皆さんの「アンサー」を今からとても楽しみにしています^^
小田原さんのプレイに関しては、桑田圭祐のバックで叩いた時のことなどが印象にあります。素晴らしい8ビートを刻む方だなぁと、素人なりに思っておりました。
斉藤和義のバックでも叩いていたんですね。彼の歌と合いそうですよね。今度探して聴いてみますね^^
アニメでは、体育館の音響仕様でリバーブが深かったり篭り気味になっていたりでクリアには聴こえないのですが、だからこそ、シンプルな思い切りの良い8ビートがとても心地よく聴こえます。
それに、映像では高校生の女の子が叩いているわけですが、上手さと同時にそういう「瑞々しさ」が感じられるのが、すごいことですよね。うーん。書いているとどうしてもオリジナル音源を聴きたくなってしまいます!早くCDを買わなければば!!
またいらっしゃって下さいね。今後ともよろしくお願いいたします!^^
>通りすがりさん
こんにちは。コメントありがとうございます^^
僕が書いたことがお役に立てたのでしたら嬉しいです。
いつも「また、そんな深読みばっかりして!」と笑われちゃうかなぁとか思いながら書いたりしているので、そう言っていただけるとホっとします。
また是非通りすがって下さいね!
投稿: だんち | 2006年6月23日 (金) 14:29
めちゃくちゃ余談ですが、「ヘッドホンして」というのは音楽に限らずこのアニメでは必須?ですね。ヘッドホンだと背景音や音楽で気付かなかったところや聞き流してたところが良く聞こえて一層楽しめます。
#まぁうちのTVの音響がショボい、と言ってしまえばそれまでなんですが…。
もともと「サムデイ〜」で有希がずっと本読んでるとこの背景のお遊びを聴こうと思って始めたんですが、そのままEDも聴いたおかげでシャミが鳴いてるのに気付けたりして、以来必ず一回はヘッドホン使いながら視聴するようになりました。
投稿: Iuth | 2006年6月24日 (土) 00:19
だんちさん、こんばんは♪
遅まきながら涼宮ハルヒの憂鬱第12話、録画しておいたのを
見ました。
まず最初に感じたこと、それは「良かった!」ですね。
見終わってなんだか爽快な気分になりましたよ(ちょっと大げさですが)
今回のハルヒには、モヤモヤ・イライラ・歪みのない
ただひたすら真っすぐな女の子だったと私は感じました。
特に北高祭実行委員と軽音楽部のメンバーが揉めている様子を見て
代役を買って出た時の彼女にはなんの迷いや打算はなかったと思いますし
そう思いたいです。
1曲目と2曲目の間でのハルヒが話をする場面、
MDにダビングすることを提案してメンバーが同意した時の
「うん、決まりね♪」と今まで彼女が見せた事のない笑顔には
”これがあのハルヒなの?”と思えるほど素敵でした。
1曲目は無我夢中で歌っていましたが、2曲目では彼女自身も
楽しんで歌っていましたね。
それから後日メンバーがお礼を言いに来た時、ハルヒはなかなか踏み出せず
「行ってやれよ」とキョンに促されるあたりは
文化祭のステージで堂々と歌っていた彼女とは対照的でした。
それにしてもSOS団のメンバーやコンピ研の部長以外の人達と
普通に会話しているのを初めて見た気がします(^^)
ただしキョンが同伴という条件つきなんですけど・・・。
そして昼休みでの二人のやりとりも良かったですね。
「なんか落ち着かないのよね・・・」とつぶやく彼女にキョンは
オレが知るわけないだろと口では言いながらも心の中では
「それはな、お前が他人から感謝される事に慣れていないからなのさ」と言って
彼女を見つめる暖かい表情は男とか女とかを超えて、
人が人に対するやさしさを感じました。
そのほかで気に入った点では、
歌い始めた彼女はやはり反応が気になるのか、目で観客を
見回していましたね。チラッとですけど・・・(^^;
イントロの部分でギターを弾く有希の手元を見事に曲に
合わせて動かしているのには驚きです。
そして雨が降っている場面では手前に雨粒を落としているあたりは
遠近感というかリアリティーを上手く出していると感じました。
これらはアニメーションの技術力の高さを評価したいです。
それから鶴屋さん、相変わらずテンション高いですね~(^^)
「ハッハッハッ、イレ喰いさ!格安の材料で作った
ヘタッピ焼きそばなのにこんだけ客が集まるんだから
もうボロ儲けだよ、笑いが止まんないね!」
なんて・・・オイオイ、客の前でそんなに言うか~!?ですよ(^^;
と言ってる側をあの軽音楽部の女の子ふたりが走っているんですよね。
その後にキョンが田口に「ま、せいぜい文化祭を楽しめ。普通にな」の後ろを
ハルヒと有希がギターを担いで走っていくという伏線を
潜ませているあたりは演出の素晴らしさ。
これはリプレイで見ていて気が付くんですけど~(^^)
「なんていうか、いま自分が何かをやってるという感じがした」
SOS団の団長として周囲を振り回すことしかできなかった彼女が
これまでとは違ったなにかを掴んだ。そんな気がしました。
ラストで映し出されるどこまでも続く青い空は、いまのハルヒの心と同様に
限りなく澄んでいて美しかったです。
投稿: フレア | 2006年6月24日 (土) 00:38
し・・・しまった・・・。
キョンのクラスメートのひとり谷口を田口と書いてしまった・・・(ToT)
国木田と谷口がごちゃ混ぜになってしまったおまぬけなフレアでした。
投稿: フレア | 2006年6月24日 (土) 01:29
こんばんは。たこーすけです。
>のんぷーさん。ぼくのコメントを読んでくださって、ありがとうございます!
お役に立つことができて、とても嬉しいです。
Lost my music の方もとても爽やかで軽やかなドラミングで気持ちいいですよね!
スネアの音がとてもきれいで、すごく、イイ!!
場面によって、叩き方を変えてきてらっしゃいます。
Aメロ(星空見上げ…)とサビ2(ブリッジ?I still I still I love you!…)は普通に、イントロとサビ1(Bメロ?大好きなひとが遠い…)はオープンリムショットでくるわけです。これが、また、きれいな音なんですよね!
>Iuthさん!Iuthさん!すごい!すごいです!そうか、あれはシャミセンの鳴き声だったんだ!!気になっていたんです。この音なんなんだろう?って。氷解しました!鳥肌立ちました!ありがとうございます!
>だんちさん。
はい。ここ数年はちょっとやっていないのですが、昔ドラムをやっていました。でも、もっぱらジャズだったんです。だから、ロックやポップスにあまりあかるくなくて...だから、西川進さんのことを教えて頂けてとても嬉しいです!ありがとうございました!
CDの方はスタジオ録音!って感じで(当たり前か...)、アニメの方はライブ!って感じで両方ともとても楽しめます!Lost my music のフルコーラスもかなりイイですよ。また泣いた。
あと、恋のミクル伝説も侮れません。かなり中毒性があります。楽曲としても実はかなりいいと思っています。
いやしかし、ほんと仰るとおり、平野綾さんはただ者ではありませんね!
>>そんな素晴らしいドラミングを含めたところのCDがばっちり売れていて、嬉しいですよね!
ぼくも本当にそう思います!
この第12話は、明らかに販促の側面も持っていて、ぼくなんかは完全に乗せられたわけです。
でも、全然、嫌味な感じがしないのですよ。やはり、これだけの圧倒的な映像をつくってくれると。
だんちさんが日本対クロアチア戦の方で仰っていたこととからむのですが、いつからか、ぼくたちは大量の「商品」を提示されるようになった気がします。
もちろん、ぼくは「商品」に携わる方々を非難しているわけでも卑下しているわけでもありません。プロとしてきっちりと形に仕上げてくることは、もちろん内容の是非はあるわけですが、立派だと思っています。
でも、いつからか、なんだかあまりにも「マーケット」や「広告」やに傾き過ぎてきた感じがするのです。なんというか、机上での理論というか、ぼくたち一人一人は「消費者」としてデータの1点1点に過ぎなくなってしまったというか。経済学や経営学にあかるくないので、上手くいえないのですが。
でも、この「涼宮ハルヒの憂鬱」のように、京都アニメーションが圧倒的なクオリティで作り込んできた「作品」には、やはりぼくたち一人一人は素直に感動するし、涙するし、そしてお金を払う気になるのだと思います。
だから、OPやEDやこの詰合のCDが売れていることは、とても嬉しいですし、DVDも是非売れてほしいと心から思います。
こういう時代だからこそ、このような「作品」は評価されて欲しいし、またその対価を受け取って欲しいと思います。
ほら、また第12話の内容に進めなかったじゃないですか...(泣)
次こそは!アマチュアドラマーから視た、ライブシーンにおける京都アニメーションの圧倒的クオリティについて語り倒したいと思います!
それでは。
投稿: たこーすけ | 2006年6月24日 (土) 02:24
すみません。再びたこーすけです。
フレアさんがコメントなさっている、
>特に北高祭実行委員と軽音楽部のメンバーが揉めている様子を見て
代役を買って出た時の彼女にはなんの迷いや打算はなかったと思いますし
そう思いたいです。
は、ぼくはフレアさんと全く同感で、ぼくもそう思いますし、またそう思いたい気持ちです。
でも、ライブシーン含めそれ以降は結構引っかかってしまうのです。
いえ、もちろん、ハルヒの打算とかではないのです。
今でこそ、見るたびにぼろぼろ泣いてしまいますが、じつは、ぼくは一回目の視聴のときは、結構複雑な気持ちでした。
だんちさんは、キョンの寂しさという観点でコメントなさっていますが、ぼくはENOZバンドメンバーの観点で引っかかってしまって...
えーっと、次の次の時に語りたいと思います!(笑)
それでは。
投稿: たこーすけ | 2006年6月24日 (土) 03:27
たこーすけさん、お早うございます。そしてコメントありがとうございます!
たこーすけさんの引っかかってしまう所・観点とは・・・。
う~ん、とても気になります。早く拝見したいんですが、
次の次の時ですか・・・(^^;
首を長くしてお待ちしていますね♪
投稿: フレア | 2006年6月24日 (土) 09:02
こんばんは。mementoです。12話は各所で凄い評判になっているようですね。そして、それにつれていろいろな感想、考察、論評等が出回っているようです。
それらのいくつかを見ていて、自分なりに考えることがいろいろとありました。どうお伝えしたらいいかわからないのですが、無闇に印象を述べることに対して、自分はいささか羞恥心に欠けるところがあったんじゃないか? というようなものです。これはあくまで僕個人がそうだということであって、だんちさんはもちろん、このブログや掲示板の特定の誰かがそうだなどということでは、まったくありません。
すみません。ちょっとしばらくの間、コメントをお休みさせてください。ブログや掲示板はこれまで通り、拝読させていただきます。
>たこーすけさん。「ライブ・アクション」を読んでいただきありがとうございます。
ペシミズム否定を掲げた文を書いていながら、今、それを書いた当人が少々、複雑な気分になっています。もともと考察だとか分析だとかの文章が、さして得意でもないとわかっていたのに書いちゃって、という感じでしょうか。
これも人生のアクティブな一側面ということですね。
失礼いたします。
投稿: memento | 2006年6月24日 (土) 10:07
Iuthさん。こんにちは^^
いやいや。全然余談なんかじゃないですよ。この作品の音響監督である鶴岡陽太氏は、ここ最近作り込んだ実写的な音響を意識して目指しているように思います。彼の音響では「フルメタTSR」第6話の散髪のシーンなんかがいつまでも印象に残っています。あの「音の演技」はすごかったです。
この作品でも、音の遠近含めてかなりのところまで音を作り込んでいるのが分かります。
普段は家族と一緒に見ているのでヘッドフォンはしていませんが、ライブシーンを見直すためにヘッドフォンをしてみたら、講堂の音響の作り込まれていることといったら!すげかったです。
僕もこれを契機に、Iuthさんを見習って必ず一回はヘッドフォン装着で視聴してみますね^^
しかし、EDでシャミセンが鳴いているんですか!!おぉ…。それは早速聴いてみなければ!!
>フレアさん。こんにちは。コメントありがとうございます^^
大袈裟なんてことないですよ。本当に爽快な気持ちになるラストでしたよね!
≫今回のハルヒには、モヤモヤ・イライラ・歪みのない
ただひたすら真っすぐな女の子だったと私は感じました。
本当にそうですよね。
思うんですけど、女の子を変えるのって、やっぱり男の子じゃないですか。
今回の彼女の様子には、絶対キョンの存在が大きかったんだろうなぁなんて改めて思います。
書き込みを読んでいると、ハルヒの様子に感情移入してとても作品を楽しんだ様子がひしひしと伝わってきます。
なんだか鶴屋さんみたいなテンションを感じますよ^^
≫それにしてもSOS団のメンバーやコンピ研の部長以外の人達と普通に会話しているのを初めて見た気がします(^^)
確かにそうですよね。特に女子と普通に話しているところって、全然ないですもんね。
彼女にとって、本当に大きな大きな成長の姿なんでしょうね。
≫歌い始めた彼女はやはり反応が気になるのか、目で観客を
見回していましたね。チラッとですけど・・・(^^;
おぉ!そんな目の動きがあったんですね。妄想野郎としては「もしかしてキョンを探していたのかも」とか思ってしまいます^^
≫ラストで映し出されるどこまでも続く青い空は、いまのハルヒの心と同様に
限りなく澄んでいて美しかったです。
見ているこっちも、同じように澄んだ気持ちにさせられますよね。
フレアさんの心にもぱーっと青空が広がったのだと思います。そういう作品にめぐり合えるのは、本当に嬉しいことですよね^^
その嬉しさの前には、ちょっと脇役の名前を間違えるのなんざご愛嬌ってやつですよ♪
気持ち良く書き込んで下さってありがとうございます。こちらも爽やかな気持ちで楽しく読ませていただきました^^
>たこーすけさん。こんにちは^^
ジャズドラマーですか!!すげぇ!!やっぱりヤキソバやったりしたんですか?
僕は以前練習スタジオでちょこっとドラム叩いたことありますが、8ビートっぽいことしかできませんでした。バスドラなんてどう叩いていいんだか、ちんぷんかんぷんでした^^;
ドラム叩けるなんて尊敬してしまいます!
機会があったら是非セッションしましょうー(と、小声でつぶやいておく…)
CDの音源はかっちり録音したものなんですね。むー。今すぐ買いに行くかなぁ。語り合いてぇ!!
クロアチア戦の記事も読んで下さったんですね。ありがとうございます^^
目の前の利益に偏った商売に関しては、アニメやサッカーに限らず、様々なところでありますよね。
でも、ただ消費されるものを作るというのは、これは実はものすごく辛いことなんです。
自分の仕事でもそれは痛切に感じます。ドラマーの沼澤尚さんなんかも、「やっぱり、お金だけになってしまう仕事もある」ということを対談で言ってて、そういう仕事はものすごく消耗して、リカバーするのに多大なエネルギーを要するということを言っていました。
たこーすけさんが仰られる「『消費者』としてデータの1点1点」に向ける形での仕事をすると、クリエイトする側は確実に腐っていってしまうのだと思います。
だから、小田原さんや西川さんらが本気になってプレイしているというのが本当に嬉しいですし、「そりゃそうだよな。そうしないと、自分が(クリエイターとして)死ぬもんな」と共感もしてしまいます。
≫だから、OPやEDやこの詰合のCDが売れていることは、とても嬉しいですし、DVDも是非売れてほしいと心から思います。
こういう時代だからこそ、このような「作品」は評価されて欲しいし、またその対価を受け取って欲しいと思います。
音楽家の田中公平氏が以前読んだ対談で近江商人の言葉として「買い手よし。売り手より。世間よし」という言葉を挙げていました。この三つが良くないとそれは商売じゃない。という意味だそうです。
その意味でいうと、この「涼宮ハルヒの憂鬱」という作品は、さすがは関西発だからか、そういう近江商人のような矜持を感じますよね。
消費者の一人として、そしてまた一人の社会人として、この作品が展開する商売の本質に、沢山のことを学ばせてもらっているように思います。
≫次こそは!アマチュアドラマーから視た、ライブシーンにおける京都アニメーションの圧倒的クオリティについて語り倒したいと思います!
おお!!ドラマー視点というのはなかなか無いものだと思いますし、これは期待特盛りで待っちゃいますよ!!
楽しみにしていますね!!^^
>mementoさん。こんにちは^^
しばらく書き込みはお休みする旨、了解いたしました。
「羞恥心」ということで言うと、無邪気に喜んでmementoさんの書き込みをピックアップしたりして、余計なことをしてしまったかもしれませんね。
掲示板の方には、僕の管理者としての意見を述べさせていただきました。
掲示板に書いたように、これをきっかけに、更にみんなで作品を楽しんでいくには、これまでと同じようにmementoさんやguluさんの書き込みが必要だと、僕は思っております。
もし、気持ちの整理がついて、また書き込んでいただける心持になられた時は、どうかご協力をお願いいたします。
今後ともよろしくお願いいたしますね^^
投稿: だんち | 2006年6月24日 (土) 12:35
はじめまして。いつもは、だんちさんの考察を感心しながら読んでいるだけの者ですが、今回のエピソードには筆不精の私をして「何か書かねば!」と駆り立てるものがありました。
今回のキモは、バニーです。ああっ、引かないで。今説明しますから。
単に上手く歌っただけでは、観客は感心はしても感動はしなかったと思うんですよ。技術だけでは人の心は動きません。「現実ってのは意外と厳しい」のです。ハルヒの万能ぶりは有名だったのだから、特に意外でもないし。
で、バニーです。学校の講堂で、場違いも甚だしいです。滑稽です。でも、顔を歪ませ、唾を飛ばして歌うハルヒからは、彼女の本気が伝わってきます。
見かけは滑稽。でも、常に本気。これってハルヒの生き様そのものじゃないですか。今までハルヒを変人としか認識していなかった生徒たちにもわかったのでしょう。「ああ、この子、本当はこんなに一生懸命な子だったんだ」と。
また、バニー姿は、ハルヒが本質的には何も変わっていないことを示しているのかもしれません。歩み寄ることと、迎合することは違います。いくらハルヒが皆に受け入れられても、それが彼女の信念その他諸々を枉げての結果なら、キョンも私たちも心から喜べなかったでしょう。
そもそも、京アニのこだわりぶりを考えると、ライブ用に新たな衣装をデザインする方が自然ではないでしょうか。それを、あえて3話のバニー。一度は叱責され、冷笑されたバニー。その姿のままで、今度は喝采を浴びる。これぞカタルシスです。ハルヒはハルヒのまま、世界に受け入れられたのですから。バニー最高!(しつこい)
追記 いくつかの感想サイトで、ハルヒが軽音部を助けたことに違和感を覚えている方もいましたが、私はそうは思いませんでした。だって、ハルヒが悪事を働くのは、たいてい自分から行動を起こした時で、目の前の困っている人を見て見ぬふりしたことは一度もないじゃないですか。「ミステリック」でも、結局、喜緑さんの依頼を見返りなしで引き受けたし。
「お腹がすいた」とか言って帰ったのも、実は周辺の聞き込みに行ったのではないかと、今となっては思います。聞き込みって地道で疲れる捜査だから、キョンたちにやらせたくなくて…いかん、妄想してたら萌えてきた。バニー最高!
投稿: みうら | 2006年6月24日 (土) 15:17
こんばんは。
内容とはあまり関係ないにしても、だんちさんが気付いていなかったことを指摘できたとは嬉しい驚きです^^;;。「TSR」はなんか録画し忘ればかりで観られなかったんですよね…残念ながら。
それにしてもつくづく思うのは、「ハルヒ」はネット時代のアニメだなぁと。だんちさんが毎回考察されているような「芝居」の描き込みもあれば、今回の古泉くんの劇や毎話長門さんが読んでいる本などの「小ネタのようで、わかると作品世界が広がる」仕掛けもある。それらに細部まで突っ込んで考えたり調べたりする人達の交流の輪が在る事を計算の上で盛り込んでるんですよね。
手間をかければかけただけ、喧伝しなくても勝手に興味と関心が広がっていくわけです。それも、ひと昔まえならありえないほど急速に。
実も蓋もない言い方をすれば「DVDの販促を狙った話題づくり」なのかも知れませんが、そこに込められたクオリティは本物で。
これだけの仕事をした人々は正当な対価を得るべきでしょう。
…ということで、「詰合」と「朝比奈みくるの冒険 Episode00」を買ってしまいました。ええ。買ってしまいましたとも^^;;。
楽曲の方の素晴らしさについては改めて言うまでもないと思うので、“第一話”について取り敢えず…ロズギルの劇と比べて古泉くんの芝居が下手すぎね?と思ったり。ほぼ同時期のはずなのに^^;。
あと、試写を終えて振り返るハルヒが妙に立体感あってびびりました。
てなとこで。
投稿: Iuth | 2006年6月24日 (土) 22:55
ども。週末になってようやっとコメントをお寄せできる状態に辿り着きました。毎度お世話になります、てりぃです。
やー…。だんちさんご自身のアツく魂の込められた記事にも唸っておりましたが、その後の皆さんのコメントの数々があまりにアツい…これはまるっきり、「北高祭」で垣間見えたモノホンのエネルギーそのものではありませんか!視聴者までバーチャルな文化祭の世界に放り込まれてしまったような錯覚とともに、私の中でもまた何かが燃えるのを感じます。とっても嬉しくなっちゃいますね。
直前でluthさんが仰っている、「『ハルヒ』はネット時代のアニメ」とのこと、非常に胸に落ちました。ハルヒのあちこちに潜む「輝くもの」を探り当てようと、それぞれの得意分野で斬り込んでおられる記事を目にして、唸りっぱなしの毎日です。TSRでは主にだんちさんとやり取りしたあのアツい日々が、そのままワールドワイドに広がったかのような、そんな興奮ですよ。この時代に一参加者として皆さんと過ごせることの幸福を、深く噛みしめております。
とっとっと、ついほだされて私もアツく語ってしまいました。だんちさん、すいません。あ、CDですね、早くお求めになった方がよろしくってよ?(←先週の意趣返しっすw)アニメ版プレイでは設定に絡めてあえて削られていた部分が多々補完されてまして、今一度アニメの、そしてCDの作り込みの凄さにしばし絶句する出来ですのでー。
散漫で申し訳ありませんがこの辺でー。また次の記事でもよろしくお願いしますっ!
投稿: てりぃ | 2006年6月25日 (日) 02:17
>みうらさん。おはようございます。初めまして。いつも読んで下さって、またコメントも下さってありがとうございます!^^
「筆不精」とのことですが、熱い思いを込めて一生懸命書いて下さったのですね。とても嬉しいです!
「今回のキモがバニー」とのこと、なるほど!と思いました。
傍から見ると滑稽。だけど本気。というのは、仰られる通りでまさにハルヒの生き様ですね。
≫あえて3話のバニー。一度は叱責され、冷笑されたバニー。その姿のままで、今度は喝采を浴びる。これぞカタルシスです。ハルヒはハルヒのまま、世界に受け入れられたのですから。バニー最高!(しつこい)
素晴らしい!!!一票!!!みうらさんに、京アニに、そして愛すべきハルヒに、一票を!!
学校の中にハルヒが知れ渡ったのは、まさにバニーの格好で校門に立ったことからのスタートだったわけですもんね。
読ませていただいて思うのは、そうなると、いよいよその彼女のステージを見たキョンの胸中は複雑だろうなぁと思ってしまいます。
「学校の変人」でいてくれれば、独占できるわけですからね。だけど、学校のみんなにも受け入れて欲しいし。でも、そんな彼をハルヒは…。
みうらさんが書いてくれたことのおかげで、ますますラストでハルヒがキョンの手を取ったところの感動が深まってしまいました。ありがとうございます^^
ハルヒがバンドを助けたのは、目撃した時に「実行委員と揉めていた」のが一つのミソかな、とも思っています。彼女も、映画上映のことで彼らと揉めたりしたんじゃないかなぁって。
≫妄想してたら萌えてきた。バニー最高!
あははは!それが締めですか!!(笑)
それにしても、みうらさん、筆不精ということですが文章上手いですね。とても読みやすく説得力がありました。何をなさっていらっしゃる方なんだろう?とか思ってしまいました。
またいらっしゃって下さいね。筆不精でも、是非またのコメントをお待ちしております!^^
>Iuthさん。おはようございます^^
やー。僕は細かいところは全然見れていないし、気づいていないですよ。Iuthさんをはじめ多くの方に沢山のことを教えていただけて、本当にありがたいです!
「TSR」はご覧になっておりませんかぁ。レンタルだと5.1CHじゃないしなぁ…。でも内容共々音響に関して「一聴」の価値ありの作品なので、機会があったら是非ご覧下さい^^
≫それにしてもつくづく思うのは、「ハルヒ」はネット時代のアニメだなぁと。
≫手間をかければかけただけ、喧伝しなくても勝手に興味と関心が広がっていくわけです。それも、ひと昔まえならありえないほど急速に。
なるほど、その通りですよね。
しかも、ネット時代でありながらの徹底した情報規制。視聴者に徹底して娯楽コンテンツを提供しようという姿勢を感じますよね。
その一つが、こうやってネット上で交流しながら語り合うことでもあるわけですね。
それはもう、仰られるように「手間をかけて」しっかりと作られた「一つの世界」がそこにあるからなのでしょうね。
ネット時代だからこそ「生々しさ」「人間臭さ」を感じさせようとしているように見えますし、それを皆で感じ取っているように思います。
≫そこに込められたクオリティは本物で。
これだけの仕事をした人々は正当な対価を得るべきでしょう。
そうですね。まさに近江商人ってなことですよ!
そのことで言うと、「買い手よし」の買い手は僕ら、「売り手よし」の売り手は京アニ始め関係者、「世間よし」の世間の一つは、ネットかもしれないですね^^
この作品のおかげで皆さんと楽しい時間を過ごせている僕も、「善き買い手」でありたいと、改めて思いました。
≫…ということで、「詰合」と「朝比奈みくるの冒険 Episode00」を買ってしまいました。ええ。買ってしまいましたとも^^;;。
おお!素晴らしい!!それでこそ「善き買い手」でございます!!
≫…ロズギルの劇と比べて古泉くんの芝居が下手すぎね?と思ったり。ほぼ同時期のはずなのに^^;。
あははははは!!(笑)確かに!!じゃぁあれですよ。ロズギルは「演技」じゃなかったんですよ。まさに彼の心からの本心だったのかもしれませんよね^^
>てりぃさん。おはようございます。コメントありがとうございます!^^
こちらこそいつもお世話になっております。お忙しい中コメント下さって嬉しいです!
≫皆さんのコメントの数々があまりにアツい…これはまるっきり、「北高祭」で垣間見えたモノホンのエネルギーそのものではありませんか!
本当に仰られる通りです。作品の素晴らしさを楽しんで、その後こうやって皆さんの書き込みを楽しく読ませていただけて。本当に楽しく、嬉しい時間を過ごさせていただいています。
「涼宮ハルヒの憂鬱」という作品があることで、こうやって皆さんと出会えたことが本当にありがたいです。改めて愛すべきハルヒ達を生み出してくれた原作者氏に感謝せずにはおれません!
≫ハルヒのあちこちに潜む「輝くもの」を探り当てようと、それぞれの得意分野で斬り込んでおられる記事を目にして、唸りっぱなしの毎日です。
本当にそうですよね。なるほどまさにそこが「文化祭」状態ということなのでしょうね^^
ビューティフル・ドリーマーをまたもや引き合いに出すと、あの作品は「文化祭前日」をずっと過ごしていたわけですが、ハルヒを見ている僕らは「文化祭当日」を毎日毎日過ごしているのかもしれませんね。
中でも、僕はてりぃさんのところの「萌え喫茶店」ならぬ「燃え喫茶店」をいつも楽しませております^^
(僕んところの出し物は「妄想すくい」とかって感じでしょうか(笑))
≫とっとっと、ついほだされて私もアツく語ってしまいました。
何を仰います!てりぃさんとアツく語らずしてどうしろと!!
カモンレッツダンス!!ですよ!!
≫あ、CDですね、早くお求めになった方がよろしくってよ?(←先週の意趣返しっすw)
おぉぅ。オカマ返し!!くっ!俺を萌えさせるつもりか!(どんな萌えだよ!)
…近日中に町田ゲーマーズに短髪髭面の小男が出現したら、それは俺です。
買ったら僕もレビューしますね!!^^
どんなプレイ内容になっているのか、楽しみです!!
こちらこそ、これからもよろしくお願いします!!
投稿: だんち | 2006年6月25日 (日) 05:10
だんちさん、遅まきながらコメントありがとうございます。
ステージで歌い始めたハルヒの目線の部分を読んで
思わずニンマリ(^^)
同じ場面を見てもそれぞれ違った見方をしている事が
とても興味深くて面白いですね♪
だんちさんの場合は感想文の中で文化祭当日にキョンとハルヒが
出会わなかった点に着目されていました。
実際ふたりは別々に行動していましたね。
ただそれは行動していたのではなく、自分の意思とは関係なく
別々に行動せざるを得なかった。
そんな視点からだんちさんはあの場面をキョンを探していた
ように見えた。
それに対して私はハルヒがたった1時間の練習しかできずに
ほとんどぶっつけ本番という状態でステージに立ったこと、
そして彼女がこれまで奇人変人として奇異の目で見られていて
それがなんとバニー姿のままで登場したのでから(^^;
多分自分が観客にはどんな風に映っているのか不安だったのかもと
感じた。
同じものを見てもまったく別の受け取り方をしているのには
本当に面白いです。
投稿: フレア | 2006年6月25日 (日) 09:19
こんばんは。たこーすけです。
だんちさん、セッションしますか!(笑)
あ。ENOZのコピーバンドでもいいかも!
第12話ライブシーン。まず、これだけは言わせてください!
長門さんが格好よくて、格好よくて...
あと!!!
もう、転調のところのカット割りの気持ち良さは、尋常じゃありません!!
ハルヒのアップ(きーずーあーとーなぞるー)から、ドラム(両手で8分)いって長門さんでブレイク!!
ハルヒ(だーからー)、ベースからドラムで転調!!!ハルヒ(わーたし)全員(つーいていくーよー)
ここだけでイケます!!
えーっと...
それでは、アマチュアドラマーから視た、ライブシーンにおける京都アニメーションの圧倒的クオリティです!
普通に実速度で見て、もう、これは凄い!って思うじゃないですか。
映像と音がビシビシ合っていますよね。
これは、コマ送りで視たいなと思っても仕方ないですよね?
ライブシーンの中でドラムのカットは全部で14ケ所あります。
各カットの詳細な解析は、あまりにマニアックな細かい話になるので掲示板の方に書き込ませていただきます。凄まじく長いです(笑)。でも、その分量から、京都アニメーションの圧倒的なクオリティが、一人のアマチュアドラマーの心をどれだけ打ったのかということを感じ取って頂けたら嬉しいです。
完璧でないカットは、3ケ所あります。
ええ~~~~~~~~~~~
いえ、がっかりしないでください。
これらのカットは完璧ではありません。
過剰なんです。
聞こえてくる音より、映像の方が多く叩いているのです。
簡単にいうと、小田原さんの音では、2回叩くところと1回叩くところがあります。
映像では、これは2回叩くに統一されます。
おそらく、2回叩く作画を使い回しているのでしょう。
正確を期するならば、これは、がっかりするところです。
でも、ぼくはここに京都アニメーションの矜持を見る気がします。
だんちさんが第10話の方で仰ったように
>京都アニメーションの、クオリティコントロールに関わるスタッフの努力とその技量に、私は敬意を払わずにはおれません。
と。いうことは、いつか言いたかったんですよ。
だって、絵を描く人間は、絶対に上手く描きたいし、画面を作る人間は、絶対にいい画面を作りたいんですから。
です。
ここが、ギリギリの妥協点だったのだろうなと想像します。
でも、その妥協点を、「1回叩く」ではなく「2回叩く」にした。
聞こえてくる音はすべてカバーするところに、妥協点を設定した。
mementoさんが仰ったように、
>正直、アニメのライブシーンといったら、「いかに上手く誤魔化すか」というものになってしまいがちなんですが…。
なのにです。
感動しました。
京都アニメーションは、やはり、すごかった。
今までも何度も何度も思ったことですが、この作品を京都アニメーションが作ってくれて、本当に良かった。
よかったね、瑞樹ちゃん。こんなにも丁寧にしっかりと描いてもらえて。こんなにも生き生きとした生命を吹き込んでもらえて。
ライブアライブ。
とても素晴らしい回でした。
それでは。
投稿: たこーすけ | 2006年6月25日 (日) 19:25
たこーすけさん>
拝見しました!
なんというかもう、脱帽です。ここまで緻密に分析したたこーすけさんの熱意と、それに耐えるクオリティを作り込んだ京アニのクレイジーぶり(褒め言葉です)とに。
やはり半分も理解できてないと思うのですが、凄さはひしひしと伝わってきました。ありがとうございました。
僕も管楽器をちょっとやってますので、キョンが入ってきた時にやってた楽団の演奏について何か語りたいとこですが…あそこは残念ながらさっぱりでして…やる気の欠片も喚起されないです。音じたいも露骨にシンセだし^^;;。まぁ、全部が全部とはいかないということでしょうね。
#しかしここまで来たら、ギタリストとベーシストの登場を待ちたいですね!
投稿: Iuth | 2006年6月25日 (日) 20:35
こんばんは。たこーすけさん。
読みましたよ!!掲示板!!!!
すげぇ!!!マジすげぇ!!!!
なんだかよく分かんなかったけど、すげぇ!!
京アニの凄さはそりゃもうそうなんだけど、たこーすけさんの「ミュージシャンシップ」に感動しましたよ!!
こういう分析って、「俺は分かるんだぜ」になってしまうことってあるじゃないですか。でも、たこーすけさんの文章は全然そんなんじゃなくって、「ENOZの瑞樹」に対して、まずドラマーとしてのシンパシーとリスペクトを持って、絵を描いた人間、制作した人間、実際に叩いた小田原さんに対して、心からのリスペクトを持って、聴いて、見て、書いてくれたんだなぁということが、びしばしと伝わってきます。
たこーすけさんがどういうドラムを叩く方なのかは、聴いたことが無いので分かりませんが、「心から真剣に叩いたことがある人」なんだなぁということが伝わってきました。
僕はもう、そういう人が大好きです!
たこーすけさんのドラム、マジで聴きたいですよ!音源無いですか?あったら是非聴かせて下さい^^
≫だんちさん、セッションしますか!(笑)
あ。ENOZのコピーバンドでもいいかも!
おぉっとぅ…。ちょ、超簡単アレンジなら…^^;
個人的には「SOS団のテーマ(と、勝手に命名)」とか、BGMのコピーをしてみたいかも。
≫ここだけでイケます!!
流すところかもしれないけど、あえて食いついてみます(笑)
いやでも、ミュージシャンなら、そりゃそうでしょう!
バンドの見せ場を思い切り格好良く、アツく見せてくれるわけですからね。
「ライブはセックスだ」ってなことで言うならば、まさにここで我々は「犯される」くらいの勢いですよね。
≫完璧でないカットは、3ケ所あります。
これでも、絶対圧倒的に少ないですよね。逆に、それだけほぼ完璧なんだ、ということが本当に驚きです。
僕は、エンターテインメントにおいてリアリティは決して正義ではないと思っています。
でも、この演奏シーンはリアリティとエンターテインメントが絶妙にコントロールされていて、本当に凄いんだということが、たこーすけさんの書き込みを見て改めて分かったように思います。
≫でも、その妥協点を、「1回叩く」ではなく「2回叩く」にした。
聞こえてくる音はすべてカバーするところに、妥協点を設定した。
なるほど。そこが、バランスですよね。素晴らしい!!
お。掲示板の方に掲載許可のレスが!!
では、さっそく掲示板の書き込みをピックアップさせていただきますね。
完全無修正で!!
さすがにあれだけ頑張って書かれて、ぐったりされているようですね。
ゆっくり休んで下さい^^
投稿: だんち | 2006年6月25日 (日) 20:36
つくづく今回は「憂鬱」以降の最大のクライマックスだったのでしょうね。
第一話で「予告」された、文化祭の当日。“あの”映像を手に殴り込むSOS団…と思いきや、それぞれそれなりに祭を楽しむ面々。
さりげないようで実は意味深な古泉の劇。あっさり流すキョン:)。
そんなこんなをキョンと共にまったりと眺めていると、突如叩き込まれるライブの迫力と熱狂。
スタッフ、ミュージシャンそして平野綾の渾身の力が結集して生まれた、おそらくはアニメーション表現のひとつの金字塔。
祭りの後、寂しさを吹き飛ばすハルヒの前進力と、しっかり握りあった2人の手。高台にある学校の中庭から見える、遮るもののない青い空。
これで終わっても全然違和感ない、まさしく「ハレ」の最終回でした。ほんとうの最終回「サムデイ〜」は「ケ」の最終回でしたが、放映順としてこちらを後に持って来たのが心憎いところですね。
つーか、もし時系列どおり「ライブアライブ」「射手座の日」「サムデイ〜」だったら、ラストに向けて次第に長門祭が盛り上がってしまいかねない罠。ハルヒの「あかんべー」だけで果たして持ち直せたかどうか怪しいところです。この放映順は、してみると必然だったのかも知れません:)。
それから…「射手座」でのキョンの「文化祭で唯一覚えていたいのは朝比奈さんのウェイトレス姿」とかなんとかいうモノローグ。小説だとライブにこんな迫力は到底ないこともあって読み流してましたが、こうして見るとあれも「照れ隠し」だったとわかりますね。お前がいちばんインパクトを受けたのはそれじゃないだろ、と(最大のダウトは、回想シーンのウェイトレスがどう見てもみくるちゃんじゃないことですが)。
放映が時系列どおりならばバレバレ過ぎて興ざめしたかも知れませんが、こうやって逆順で見る事でちょっとしたくすぐりになったような気がします。思い出し笑いというか。
…以上、なんかとりとめがなくなって来たのでこれにて。
投稿: Iuth | 2006年6月25日 (日) 20:59
いや~、第12話は本当に衝撃的でしたね~。みなさんのコメントを読んでいると、その興奮・感動ぶりが肌にびりびりと伝わって参ります。
やはり一番の見所は何と言ってもライブシーンですね。今までの経験上、演奏シーンでここまで感動したことは一度もありませんでした。なんすかあの絵と音のシンクロ度! 実際PVではリップシンクといって、口と音を同期させる技術がありますが、それをアニメーションでやってのけるとは!!
「快感フレーズ」「グラビテーション」など、音楽を主題にしたアニメでさえも、ギター・ドラムのカットは一辺倒の作画しかしていませんでした。
有希のギター、舞のベースさばき。俺はギター弾けませんが、実際のタブ譜通りに指が動いているとしたらすごすぎ。ハルヒのMCによるメンバー紹介でのベースソロは、舞の唯一の見せ場なだけあってすごい。
瑞樹のドラムは特に素晴らしかった。スティックの軌跡も全く不自然に見られず、フィルインではちゃんとタム叩いてるし、ハイハットやバスドラを鳴らす両足もちゃんと動いてる。更にドラム表面のスティック痕。こだわってるなぁ~( ゚д゚)ポカーン
そして我らがハルヒ。やはりその端正な顔を歪めて、汗を飛ばしてまでの激しいボーカル。声優さんが元々歌上手いとかじゃなくて「ハルヒが歌ってる!」ってカンジがすごく出ていて痺れた!!
そして何より! 1曲目を歌い終わった後の言い表せない達成感に満ち溢れた表情と、他のメンバーと互いに微笑みあう彼女を見ていたら、涙腺がゆるんでしまいましたよ。ハルヒのことだから、きっと助っ人を申し出てすぐに、かなり根を詰めて練習したんだろうな…とか。1曲目のちょい険しい表情と2曲目のハルヒスマイルが戻った表情のギャップを考えると…ね。・゚・(ノД`)・゚・。
それに引き替えキョンは、第11(13)話で印象に残ったものはみくるさんの衣裳だけ…とは。あんなに見とれていたのは嘘だったのか!?
>>luthさんwrote
>>(最大のダウトは、回想シーンのウェイトレスがどう見てもみくるちゃんじゃないことですが)。
なぁ~んだぁ、照れ隠しだったのかぁ。言葉と想像がリンクできていないキョンに乾杯!!
教室で事の顛末を嬉しそうに話すハルヒは、見ていて可愛らしくて本当に心地よかった。学校での出来事を親に話す子供のように。そのいきいきっぷりは、他の誰でもないキョンとこの喜びを分かち合いたかったのかもしれません。
照れ隠しの代表格といえばハルヒですが、他クラスの子(ENOZメンバー)に呼び出されるような、交友関係は今まで無かったんでしょう。突然のイベントに素直に
「ねぇ…怖いから一緒についてきてくれる?」(上目遣い希望)
とは言えず、いつも通りにネクタイを掴んでキョンを連れ出すハルヒに胸キュン。中庭でハルヒの気持ちを察しているキョンにも思わずにんまり。おまえらさっさと結婚しろ!
そう言えば最後にハルヒがキョンと手を繋いでいましたが、中庭だったから100%目撃されていたのでは!? いよいよ学校公認のカップルかぁ?
ライブ以外でもさりげない演出がニクかったですね。
ミクル伝説上映と喫茶店での客層の共通性とか…これは、あまり胸を張って語りたくないですねぇ~(;^ω^)
鶴屋さんの魅力爆発! 谷口と国木田は彼女のどこに釘付けだったんだろう(;・∀・) 小銭受け取った後のチャリチャリ音もしっかり使ってる。…てか、みくるのクラスはみんなプロポーションいいなぁ。谷口の気持ちがわかるよ。判りたくないけど(ぉ
後にハルヒの口から明かされる軽音楽部のトラブルが、ちゃんとリアルタイムで描かれているのもニクイ。キョンが学生玄関で谷口・国木田と話している後ろでバニー姿のハルヒが駆けつけてきて、鶴屋さんと話している時に軽音楽部の2人が走っていくシーン。気づいた人も多いのでは?
毎度の事ながら長くなってしまいました…orz
今回はもう100点満点!!
これは脚本・絵コンテ・演出と兼任した山本寛氏に言い尽くせない感謝をお贈りしたい! そしておなじみの門脇氏。この人の名前、覚えておこうφ(`д´)メモメモ...
P.S.
ENOZは逆から読むと解散した某女子高生バンドになる事に後から気づきました(ぉ
投稿: 輝風龍矢 | 2006年6月26日 (月) 02:16
こんばんは。たこーすけです。
>Iuthさん、拙文を読んでくださってありがとうございます。とても、嬉しいです。
なんか、趣味が高じたばっかりに...やっちゃったってって感じです(笑)。
いや、Iuthさんに褒めていただいて、とても嬉しいです。
シャミセンの鳴き声には、ほんと、鳥肌立ちましたから...
じつはですね。ぼくは、大昔は吹奏楽で打楽器、ちょろっとやってたんですよ。
だから、キョンが入ってきたときの吹奏楽部の演奏もじつは気になっていて。
やっぱり、あれはシンセの音なんですかね?
でも、ああいう曲、吹奏楽ですごくよくある感じですよね。
実在する曲なんでしょうかね?
>輝風龍矢さん!
>>ハルヒのMCによるメンバー紹介でのベースソロは、舞の唯一の見せ場なだけあってすごい。
あの舞ちゃんはすごかったですよね!!
あの...今さらなんですが、じつは、ぼく...舞ちゃんが...
ごめんね。瑞樹ちゃん...
それでは。
投稿: たこーすけ | 2006年6月26日 (月) 02:38
度々申し訳ありません。たこーすけです。
あのですね。第12話自体の感想を...いいですか?すみません。
第12話。
泣いて、泣いて、泣きました。
ストーリーで泣いて、
日常描写に泣いて(そう!mementoさん、第9話が再びです)、
ディテールに泣いた。
といっておきながら、じつは一回目に視聴した時は、泣かなかったのです。ぼくにしては珍しく。
この作品はこれまで、いつもさりげない粋な感じで描かれてきました。
だから、ぼくは、だんちさんの仰る通り、自身の感受性を剥き出しにして受け止めてようとしていたと思います。
感度のツマミを最大限にして視聴していたというか。
だから、ぼくにとっては、第12話はライブシーン、そしてその先は、感度の針が一瞬にして完全に振り切れた感じで、もう、ただ呆然としてました。唖然としていたといってもいいかもしれません。
これは、第10話の戦闘シーンで、その美しさにボロボロ泣いてしまうところに、ぼくの感度は設定されていたことを思えば、理解していただけると思います。
なんというか、今回、ライブシーンからは描き過ぎていたように思いました。ハルヒの熱唱のアップもびっくりでしたし、文化祭後日キョンがハルヒを探しにいくところも、そこまで言わなくてもわかるよ!って感じで。
ただ、最後BGMが流れ始めてから以降は、ウルウルしてましたが。(やっぱ泣いてんじゃん!笑)
二回目以降の視聴では、感度を設定しなおしたのか、もうマジ泣きでした。
ENOZメンバー達とハルヒに関して複雑な気持ちもいだいていたのも大きかったかもしれません。
二回目以降は、その点を自分で脳内補正して見ていましたから。
これについては、後日掲示板の方に書き込ませていただきます。フレアさん、よろしかったら、ご覧ください。
ストーリーは、だんちさんやみなさんの仰るとおりです。
もう、これも、もう一つの最終回ですよね。
他者との触れ合い、関わり合い。前回が長門さんで、今回がハルヒで、というのも改めてよく練られたエピソード構成だと思います。
そして日常描写。
文化祭。学園祭。
屋台の賑わい。どこからか聴こえてくる吹奏楽やバンドの音。
もう、ワクワクして、ソワソワして。
いつも部活で一緒の友人たちが、それぞれのクラスで活躍しているのを見るのが、ちょっと不思議な感じがして。いつもより、格好よく見えたり、可愛く見えたりして。
お祭りの非日常。ハレの日。
終わったあとも、
自分は何かを成し遂げたんだという充実感と、
でも、もっと出来たんじゃないかという後悔で。
しばらくは、落ち着かないよね。
秋の空がとても高くて。
秋の風が爽やかに涼しくて。
懐かしい思い出に、とても気持ちよく浸れました。
そりゃ、泣いちゃうさ。
第9話と共に、いつまでも心に残る回だと思いました。
それでは。
投稿: たこーすけ | 2006年6月26日 (月) 03:06
輝風龍矢さん。こんにちは。コメントありがとうございます^^
龍矢さんの感想からも、「興奮・感動ぶりが肌にびりびりと伝わって」きますよ!!
≫今回はもう100点満点!!
これは脚本・絵コンテ・演出と兼任した山本寛氏に言い尽くせない感謝をお贈りしたい! そしておなじみの門脇氏。この人の名前、覚えておこうφ(`д´)メモメモ...
僕も同意でございます!!
山本寛氏はすげぇっすよ。門脇氏も僕はフルメタシリーズで名前を覚えましたが、山本さんの映像の作り方は「映画の文脈」な気がします。この作品と同時に、これからの彼らの映像作りにも滅茶苦茶期待してしまいますね!!
≫やはり一番の見所は何と言ってもライブシーンですね。
すげかったですよねぇ…。
でも僕はコメントの中にも書いているように「リアリティはエンターテインメントにおける正義ではない」と思っています。
だから、あのライブシーンの凄さはリアリティにあるのではなく、龍矢さんが「涙腺がゆるんでしまった」という感動を与えてくるところだったのだと思います。
その目的を果たすためのこだわり、リアリティだったのでしょうね。
その意味では『「快感フレーズ」「グラビテーション」』など、他の作品の演奏描写は、伝えたいことが別の部分にあったと見ることができるんだと思います。
だから、他の作品の演奏描写は、それはそれでちゃんと目的に沿ったものなんですよ。
…と。絵を描く人間としてフォローしてみました^^
≫1曲目のちょい険しい表情と2曲目のハルヒスマイルが戻った表情のギャップを考えると…ね。・゚・(ノД`)・゚・。
やー。表情の変化良かったですよね!!不安で不安で心細かったことでしょうね。そしてみんなに受け入れてもらえてのあのスマイル!!
そして、だからこそ。蚊帳の外のキョンは、これはもう相当寂しかったんじゃねぇかなぁって、思ってしまいます。
もうね、僕今回ずっとキョンに感情移入しっぱなしなんですよ。
光輝く女の子と、輝けない自分。
…あぁ。その構図に感情移入しちゃってるんだろうなぁ…。
≫おまえらさっさと結婚しろ!
あははは(笑)僕もそう思います。というか、もうウェディングドレス姿のハルヒが想像の中でいます!
綺麗に化粧して、緊張気味で。指輪の交換をして、うっすら涙を浮かべてしまう…。
どうよ!!>落ち着け自分
バンドのトラブルがキョンの様子と重なって同時進行だったのは素晴らしい演出ですよね。
キョンとハルヒが、学園祭の中でずっとすれ違っている描写であったんだろうなぁと、思ったりしています。
なんだかつられてこちらも長いレスをお返ししてしまいましたが。もうこれはお互いいつものことということで!
前回「原作のことは置いて、アニメ視聴から受けた感想を」とお返事させていただいたことを、受け止めていただいてありがとうございます。アツい書き込みをしながら気を使ってくださったのが分かります。
これからも、いっぱい書き込んで下さいね^^
>Iuthさん、たこーすけさん
こんにちは。いつもコメントありがとうございます^^
ここまでくると、フリートークという感じで。レスはサボらせて下さい^^;
>ALL
皆様、こんにちは。いつもご覧になってくださり、またコメントを下さり、本当にありがとうございます。
気がつくと、沢山の方から本当に沢山のコメントをいただいていて、改めて驚きます。
同じ作品を皆で楽しんでいることが本当に嬉しいです^^
しかも!
これだけ多くの方がコメントを下さっていて、ネガティブなことを書かれる方がいないことが、本当にありがたいです。
作品の素晴らしさがまずあってのことなわけですが、僕が書いている感想のスタンスを感じ取っていただいて、その上で思ったことを丁寧に書いて下さっているのだということが、皆さんの書き込みから伝わってきます。
こうなってくると、コメント欄だけでもう一つの記事だよなぁなんてなことも思ってしまいます。
なので、次回、第13話の感想に関しては、僕が書く感想と、コメント投稿用の記事とを分けてみることにします。
その方がより皆さんに感想を自由に書いてもらえるのではないか、と思いましたので。
さらに皆さんと盛り上がれたらいいなぁと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします!!
投稿: だんち | 2006年6月26日 (月) 12:25
早いもので一週間ですね。今夜がカタルシスのない「憂鬱」のピークかなぁ。
#あとちょっとだけお邪魔します。すみません>だんちさん。
たこーすけさん>
吹奏楽のやってた曲、聴いた瞬間に連想したのは「ラストエンペラー」でした。もしかするとあんな感じのBGMが「千と千尋の神隠し」にあったかも知れません。時期的には後者の方がありそうかな。
ともあれ、いずれその辺の映画音楽を吹奏楽にアレンジした…という設定で、適当に弾いたんじゃないかなと思います。クレジットがないのも、はっきりとした原曲がないからではないかと。
投稿: Iuth | 2006年6月26日 (月) 20:03
たこーすけさん、こんばんは!掲示板拝見しました。
私は音楽については全くのど素人なんですが
たこーすけさんが細部に渡って観察して分析されていることに
ただただ敬服するばかりです。
だんちさんがおっしゃっている通り音楽に対するあふれる程の
愛情・情熱を持っておられるんですね♪
もしかして、たこーすけさんが先日おっしゃっていた
引っかかってしまう所・観点とはこの事だったのでしょうか?
音楽ど素人の私なのでこれ以上のコメントができずスミマセン。
でも、たこーすけさんの熱いお気持ちはしっかり感じましたよ!
投稿: フレア | 2006年6月26日 (月) 21:58