「ARIA the NATURAL」第11話を見た。
こんばんは。だんちです。「ARIA The NATURAL」第11話をテレビ東京にて見たので、感想を書きたいと思います。
いやしかし…時間変更に対応するためにひたすら起き続けて見たのですが…。無事見れて良かった。「スクラン二学期」も見たらすっかり朝でしたね。プラゴミ捨てましたよ。家んところは月曜日がプラスティックゴミと紙ゴミの日なのです。
そんなことはともかく。今回は藤咲あゆなさん脚本の回でしたね。練り込まれた台詞ワークと、声優さん達の優れた演技に酔い痴れる30分でした。
今回のお話、エピソードそのものはものすごくシンプルで、「台詞劇」といっていい感じだったように思います。勿論、アニメーションだからそれなりに動きのあるエピソードも織り交ぜてはいくわけですが、基本的には灯里と徒弟が会話をしていくことで心を通わせていく過程を描いたお話でしたよね。
そうなってくると、一つ一つの台詞にしっかりと意味を持たせなければ、「劇」として成り立たちません。しかし、その点見事に成り立たせていたと思います。
その前提には当然原作あってこそなわけですが、それでも、これだけ台詞劇を成り立たせるところに、脚本家としての藤咲あゆなさんの力量と作品に対する真剣さ、そしてチャレンジ精神を見る思いがして、そういったところにも感動してしまいます。
また、台詞は台詞としてあったとして、その「言葉」そのものに命を吹き込むのは声優さんなわけですね。そして、その声優さんの演技をコントロールのするのが、監督であり音響監督も務める佐藤順一氏ということになります。
その演技の部分、今回もまたとても見事だったと思います。
WEBラジオなんかで声優さんのコメントを聞くところによると、「ARIA The ANIMATION」の時、ものすごく時間をかけて収録していたとのこと。それだけ演技によって作品の意図を明確化することを意識して作っていたのだと思います。
今回の声優さんの演技なんかを見ていると、今回もまた相当練り込んで収録したのではないか、と思ってしまいます。特に、葉月絵理乃さんの演技は肝になるわけですから、かなり絞られたんじゃないかなぁ…って。
そう思うのは、今回のクライマックス「へっちゃらぽんです!」のところが非常に良かったからです。簡単なお芝居じゃないと思うんですよね。
本当に、灯里がそう、心の底から感じて、その言葉を口にしている、というそのニュアンスを、ちゃんと演技する。
なかなかに、鳥肌ものの演技だったように思います。
それが無いと、最後の徒弟君の「素敵なウンディーネさんだなって思う…」のところに全然説得力がなくなっちゃうんですよね。
すごいですよ。
演技によって、シンプルなエピソードをきちんと物語として成り立たせる。
それを受け取る側は(少なくとも僕は)、もう理屈なく自然と気持ち良く感動できるんですよね。
でも、僕はついそのことを「すごい」と思ってしまっているけれども。
本来は演技って、そういうものなのかもしれない、とも思います。
自然と、そこにその人が存在しているように思える。
それを見せてくれる、感じさせてくれるのが演技というものであるならば、実は、これだけの演技を見せて(聴かせて)くれるこの作品は、本当に「Natural」なんだな、と改めて思います。
物語を「成り立たせる」ものの正体を、この作品に、そして今回のお話に見る思いがします。これは、改めて勉強しなければ。
でも、今はちょっと見直す時間が無いのと、週末からの超疲労とで頭が回らず、これ以上言葉にできないのが残念です。
でも、とにかく。
今回のネオ・ヴェネツィアンガラスのように。この作品には、大きな宝物があるような気がしてなりません。
とはいえ。気張らず力まず。自然にその宝物を受け取って楽しんでいくことこそが、この作品の楽しみ方かもしれませんね。
次回もまた楽しみです。
それでは、またです!
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