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2006年7月23日 (日)

「ウィッチブレイド」第15話を見た。

 こんにちは。だんちです。TBSにて「ウィッチブレイド」第15話を見ましたので、感想を書きたいと思います。
 感想のポイントは「愛」と「憎しみ」という感じで。

 それにしても、最近は毎回泣かせますね!
 前回も良かったですが、今回の小林靖子さんの脚本も素晴らしいものでした。

 「憎しみ」の「ファーザー」が生み出したネオジーンである玲奈が、自然分娩によって生み出した梨穂子と過ごすことによって体験したものが、「愛」でしたね。
 それを彼女は「理解不能」なものとしてしか捉えられないわけですが。
 また、その理解不能な感情を鷹山に対しても抱いたことがあると言います。
 ウィッチブレイドを奪い逃走した彼女と鷹山との間には、裏切りから生まれる憎しみがあったのかもしれない。
 でも、梨穂子の存在を介して、二人はほんの少し、「愛」を取り戻したのでしょうね。
 ただし、それは「かつての愛」であって、今現在の愛ではないのでしょう。

 玲奈が消えていく時、鷹山はずっと傍にいながら、彼女に触れようとしなかったことが印象的でした。

 手を握ったり、抱きしめたり、できたのに。
 それをしなかった。
 玲奈も、それを求めたりはしなかった。

 なんとも、哀しいシーンでした。
 鷹山の愛は、もう既に、別の者にあることを、玲奈は分かっていたのだろうか。
 それとも、自分にそれを求める資格は無いと思ったのだろうか。
 何故、二人は最後の最後に、お互いに触れ合うことができなかったのか。
 それが、本当に哀しくて哀しくて、とても印象的でした。

 雅音と梨穂子が泣きながら抱き合う姿とはあまりにも対照的でした。
 雅音と梨穂子が、愛し合うことを知っているのであれば、鷹山と玲奈は、あまりにも不器用で、人としてとても経験不足でぎこちなくって。
 その象徴的な姿は、欠落したものの大きさを感じさせるものでした。

 「憎しみ」から自分の理想を実現しようとする「ファーザー」が求めているのは「完璧」。
 親の愛情を受けられないと思う子供は、「自分が完璧であれば、愛を受けられるのに」と思うものなのでしょう。
 ファーザーは、自分が父親から受けられなかった愛情を、完璧な存在を生み出すことを代替行為にして得ようとしているように見えます。
 でも、「完璧」が実現したとしても、おそらく彼は何も得られないでしょう。
 その、どうにもならない「逃避」を見ていると、ファーザー氏の持つ憎しみの深さが感じられるように思います。

 「完璧」を求められたまりあは、その期待に応えているはずなのに、得られるはずだと思った「愛情」を得られなかった。
 それは、自分だけが愛される世界だったのでしょう。
 その世界は、またファーザーが求めているものだとも見れるのかもしれません。
 で、あるならば、今回まりあがそれを得られなかったように、やはりそんなものは誰がどれだけ強烈に求めたところで、得られるものではないのでしょうね。

 得られなかったことから、まりあは憎悪を急激に募らせ、姉である梨穂子を、また母親である玲奈を殺そうとする。
 実際、玲奈を倒すことには成功するわけですが。
 自らも傷つく。
 その傷を癒してくれるスタッフはいても、彼女を優しく抱きしめてくれる者は誰もいない。
 ずっと、求めている、自分を愛してくれる存在が、いない。

 自分の母親を殺したまりあは、ファーザーと同じでとても救いの無い存在に思えます。

 でも。
 痛みに苦しみながら、彼女の視線が抱き合う雅音と梨穂子を捉えていたことに、少しだけ救いがあるようにも感じます。
 本当は、ああして欲しい、ということがあるのでしょうから。
 彼女にとって、姉である梨穂子を愛情を持って抱きしめている雅音は、もしかすると、大きな救いになる存在であるのかもしれませんね。
 というか、そうであって欲しい…。

 この物語は「愛」と「愛を得られない憎しみ」の戦いなのだと僕は思うのですが、今回見ていて、敵になっている存在の抱える「愛を得られない憎しみ」はとても「哀しい」ものだ、という感覚を得ました。
 ファーザーとかも、なんとも哀しい男だよなぁって思えるし。敵ではないけど、玲奈を抱きしめられない鷹山も、哀しいし。
 つまりは、「愛を知らない」とか「愛を感じられない」ということに対して、見ていて「哀しい」という感情を覚えているのだと思います。また、そういう見せ方をしているのだとも思いますし。
 「憎しみ」に向き合った時に、そこに憎しみでぶつかるのではなく、「哀しい」という思いで向かっていくことで、事態は違った動き方をするのかもしれない。
 そんなことを思います。

 雅音や梨穂子が改めてまりあと向き合った時に、何をどう感じ、思うのか。
 とても気になります。
 それこそ、梨穂子がそうであるように、まりあがマリ子さんやチョーさん、ナォミちゃん達に受け入れられ暮らすところなんかを見たくなってしまいます。
 でも…それは叶わないのかなぁ…。

 この物語を見ていて感じる「哀しさ」が、どのように帰結していくのか。
 とても気になります。

 今後もとても楽しみです!

 それでは、またです!

 参照:「なぜアニメの感想を書くのか。どういったスタンスで書くのか。」
    :「物語作りの基礎。普遍的土台と誇張表現の調和により生まれる適度な感情移入…学習機会レポート」

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» レビュー・評価:ウィッチブレイド −WITCHBLADE−/第15話 「絆」 [ANIMA-LIGHT:アニメ・マンガ・ライトノベルのレビュー検索エンジン]
品質評価 25 / 萌え評価 8 / 燃え評価 16 / ギャグ評価 16 / シリアス評価 83 / お色気評価 22 / 総合評価 29レビュー数 36 件 「姉妹」の実態を知った斗沢は、雅音に、梨穂子を連れ戻すよう告げる。「自分には資格がない」と断りつつも、梨穂子の身に迫る危険を察知すると、即座に飛び出して行く雅音。その行く手には、凄まじい「力」に触発され覚醒したエクスコン達の姿があった。一方、怒りに身を任せクローンブレイドを発動させたまりあを、玲奈が迎え撃つが…。... [続きを読む]

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