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2006年7月16日 (日)

「桜蘭高校ホスト部」第15話を見た。

 こんばんは。だんちです。「桜蘭高校ホスト部」第15話を見ましたのでショート感想を書きたいと思います。

 ところで。たんぱく質を多く取るようになったら疲労がマシになったのですが。葉巻をぷかぷか吹かしながら記事を書いていたら、食事のタイミングをすっかり逃してしまって、空腹と葉巻の吹かしすぎですっかりぐったりしてしまいました…。んー…頭がぼーっとする…。こんな時は、もう一本吹かすか…。嗚呼…。

 それはそれとして、感想です。

 この作品は原作未読です。事前情報でスタッフの名前に五十嵐監督の名前を見つけ、脚本が榎戸氏だったので楽しみに見るようになりました。

 この作品、最初は「ラブコメなのかな」と思って見ていたのですが、今回見ていて「あ。そうじゃないんだ」と思うようになりました。
 恋愛が中心になる物語なのではなく、「関係」というものを描こうとしているのでしょうね。
 そのことは、環がハルヒを「娘」と呼び、自分を「父親」という位置づけにして「家族関係」を求めているところや、双子がハルヒに対して「友達」という他者としての関係を強く求めたりするところに表れているように思います。
 また、ハルヒが弁護士になろうと勉強に励んでいるのも、失われた母親との関係を求めるが故なのでしょうね。

 ここまで見ていて、登場人物達がそれぞれ何らかの「関係」を求めていて、それによって何かを満たそうとしていることが分かってきたように思います。
 それはつまり、彼らが何らかの形で「満たされていない」ということなのでしょうね。

 満たされていない。
 そして。それによって、

 「渇望している」

 何かがある、ということですね。
 そういうものが感じられるように思います。

 その意味では、極端なお金持ちの子達を登場させていることは、彼らの「渇望」を象徴的に浮き彫りにしようということなのかもしれませんね。
 それぞれの登場人物が、様々な形で恵まれていたり物質的金銭的環境的には満ち足りているはずなのに、渇望してしまうようなある種の「貧困」を抱えている。
 それは「関係」というところに集約される「貧困」なのだと思います。

 で、その貧困を目の前の問題としてそれぞれの登場人物が抱えているとして、それに対するアプローチをエピソードとして描いているところがあるのでしょうね。

 「一般庶民」のハルヒは、母親を亡くしているため、そこの関係に関する具体的な「貧困」を抱えている。だけど、それを精一杯受け止めて、自分も母親と同じような弁護士になることを夢として求め、自分の中にずっと居続ける母親との関係を失うことはないのだと思います。
 寂しさはあるだろうけど、父親の愛情を精一杯受けながら、夢を叶えようと頑張る彼女の心は、満ち足りているのかもしれません。

 だけど、環達は、「ホスト部」を立ち上げるわけですね。
 そこで、女子生徒達をもてなすことを繰り返す。

 心から求めているのは「関係」なんだと見てみると、彼らがしていることはとても臆病で、でも臆病ながらに、すごく必死なことのようにも思います。
 ホスト部の一人一人の求めている関係はそれぞれ違いはあるのでしょうけど、なんとなく思うのは「必要とされること」だったり「求められること」だったり、「自分が自分であることを許されること」だったり、そういったものを求めているのかな、と感じます。
 それは、関係を含んだところの居場所、というか。
 そういったものを求めることは、誰にでもあることだと思うし、普遍的な悩みだったりもするのだと思います。
 そこでホスト部を立ち上げて、「もてなす」ということに環が自分の存在を賭けたのであれば。そのことはものすごくメッセージのあることだとも思います。

 そういった部分を見ていくと、見る側にとってとても感情移入できる物語なのではないだろうか、と、今回のお話の冒頭部分辺りを見ている時に思っていました。
 で、見ていると。
 ラストでハルヒと何らかの「関係」を既に持った男の子が登場しましたね。
 あ。やっぱり「関係」について描く作品なんだな、とそれを見ていて改めて思いました。

 勿論、ラストに登場した彼が絡むことでラブコメ的な部分も更に描写されていくでしょうけど、彼とハルヒの関係を通して、環や双子が何をどう感じ、どうリアクションし、また行動していくのか、なども、見所になるのでしょうね。

 この物語は、極端な設定を使うことで、普遍的な人間ドラマを描こうとしているのではないだろうか、と感じます。
 そういった視点を持ちつつ、次回もまた楽しみにしたいと思います。

 それでは、またです!

 参照:「なぜアニメの感想を書くのか。どういったスタンスで書くのか。」
    :「物語作りの基礎。普遍的土台と誇張表現の調和により生まれる適度な感情移入…学習機会レポート」

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» レビュー・評価:桜蘭高校ホスト部/第15話 『軽井沢さわやかバトル』 [ANIMA-LIGHT:アニメ・マンガ・ライトノベルのレビュー検索エンジン]
品質評価 16 / 萌え評価 25 / 燃え評価 12 / ギャグ評価 20 / シリアス評価 29 / お色気評価 41 / 総合評価 24レビュー数 24 件 夏休み、ハルヒは軽井沢にいた。 父親の友人であるみずずさんの経営するペンションで働きながら、 勉学にいそしむつもりだったのだ。 ところが、そんなさわやかな空気は一転、突如濃い空気がなだれ込む。 ハルヒを追って、環たちホスト部員がやって来たのだ。 ハルヒの夏休みプランは早くも崩れ去り、 環たちの相手を... [続きを読む]

受信: 2007年9月12日 (水) 17:57

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