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2006年7月27日 (木)

「桜蘭高校ホスト部」第17話を見た。

 こんばんは。だんちです。日本テレビにて「桜蘭高校ホスト部」第17話を見ましたので、感想を書きたいと思います。
 なんだか眠いので、乱文必至なのですが。要点を上手いこと絞れれば、何かしら書けるかもしれません。
 感想の要点は「本音の部分で求めている関係」という感じでしょうか。

 今回クローズアップされたのは鏡夜。
 彼はクールで環とは正反対のキャラクターという立ち位置ですね。
 その表面的な冷徹さ、計算高さは彼の家庭環境からくる「父親との関係」「兄との関係」というものが大きく影響していることが示されましたね。
 それは極端な形ではありますが、「親の過剰な期待」であったり、「点数をつけられ比較される思春期の閉塞感」であったり、「自分自身を見てもらえないことの不満」であったり、「思ったように愛されないことの失望」など、多くの思春期の少年少女達が抱える問題を象徴的に表現していたように思います。

 今までは、こういうストレートな描写をしてホスト部の面々の持っている状況などがここまで具体的に示されたことは無かったようにも思うのですが。環を影ながら支えている鏡夜をクローズアップして見せてきたのは、意外なようでしっくり来るような。彼の台詞を借りればまさに「興味深い」見せ方だったように思います。
 というのも、その手法は環の本質を具体的に描写することを避けつつ、近いものを見せる、という見せ方だと思ったからです。

 今回、環とは正反対のような人物像の鏡夜が実は環と似ているということが、ハルヒの目線で鏡夜を見ることで示されました。
 そうなると。
 二つのことが読み取れるのかな、と思います。
 一つは、鏡夜が受けているようなストレスと同じようなもの、もしくは実はそれ以上のものを環が抱えているのかもしれない、という部分。
 もう一つは、環がハルヒに惹かれているのなら、実は似たところがある鏡夜もハルヒに惹かれている、ということがあるのではないか、という部分。

 「クールである」という表面によって隠されている情念や正義感、男の子として本質的に持つ情緒の起伏。
 そういったものを実は強く持っていることが、人に真正面から向き合い、人のことをきちんと見るハルヒによって浮き彫りになった鏡夜。
 彼が人に求める「関係」は、彼が口にするような「利益」や「利害」による関係などではなく、おそらくは「心から繋がれる、信頼し合える関係」なのでしょうね。
 建前がクールで現実主義的であればあるほど、本質的に彼が求めている「関係」は、普段の彼からは想像もつかないような理想主義的なものであるようにも思えてきます。
 あるいは、そういう願いを持っていることを見ないようにしてきたのに、環やハルヒの存在によって、その願望が自分の心の中に抑えようがない程に沸きあがって来てしまっているのかもしれませんね。

 前回、光は求めている「友達」という関係を手にするために、素直な気持ちで「ごめん」「ありがとう」と伝えるということを発見しました。

 今回、鏡夜が見せてくれたことは、老婦人を詐欺から助けたシーンが象徴することなのでしょう。
 彼は、あの時自分の気持ちに嘘をつかず、正直に行動した。
 そのことを言葉では誤魔化しますが、ハルヒにその嘘は見破られます。

 彼が求めている「関係」は、自分の気持ちに嘘をつかずに行動することで、得られるものなのかもしれませんね。
 そして、そのように行動するためには、当然「勇気」や、その行動を判断する「知性」も必要なのでしょう。
 彼は、真珠のことや焼き物のことで、その価値を見分けられることを「そう教育されたから」と言っていました。教育がある意味で発達している日本で育っている僕らも、同じように「教育されている」ものを持っているのだと思います。では、その教育をどう生かすのか。
 自分のためではなく、人のために生かした鏡夜の振舞いは、自分の気持ちに正直に向き合ったからこそなのでしょうね。
 教育によって、何かを授けられたはずの僕らにとって、興味深い教訓を投げかけてくるエピソードであったようにも思います。

 でも。
 実は、正直者であろう鏡夜。
 彼が本音の部分で求めている関係は、環に対するものとハルヒに対するものと、それぞれ彼の心の中に存在してしまっているのかもしれません。
 その自分の気持ちに向き合えば向き合うほど、嘘を重ねるのでしょうけど。
 それぞれに対して求める関係が強いものになっていってしまうのであれば、彼の苦悩もまた、心底大きなものになるのかもしれませんね。

 それもまた。
 実は、誰もが経験する苦悩なのかもしれませんけれども。

 たっぷりの情感と理知的な構成の妙とで見せてくるこの作品は、とてもシンプルな普遍性を浮かび上がらせているように感じます。
 それを剥き出しにすると、とても痛々しいドラマになってしまうのだと思いますが、華やかかつ面白く、楽しく見せてくれていると思います。
 シリーズ全体を通した時に、どのようなメッセージが見えてくるのか、とても楽しみな作品です。

 今後の展開を楽しみにしつつ、この辺で感想を終わります。
 それでは、またです!

 参照:「なぜアニメの感想を書くのか。どういったスタンスで書くのか。」
    :「物語作りの基礎。普遍的土台と誇張表現の調和により生まれる適度な感情移入…学習機会レポート」

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» レビュー・評価:桜蘭高校ホスト部/第17話 『鏡夜の不本意な休日』 [ANIMA-LIGHT:アニメ・マンガ・ライトノベルのレビュー検索エンジン]
品質評価 16 / 萌え評価 25 / 燃え評価 12 / ギャグ評価 16 / シリアス評価 16 / お色気評価 4 / 総合評価 15レビュー数 24 件 夏休み最後の日、鏡夜はデパートにいた。 そのデパートでは、地方物産展が開催されている。 それは、なかなか旅行に行けない庶民が プチバカンス気分を味わうために生み出した、夢のような催し物。 ハルヒの心理をより理解するためにも、まずは庶民のことを知ろうと 環がデパートに行くことを提案したのだ。 もちろん、... [続きを読む]

受信: 2007年9月 8日 (土) 15:42

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