« 今日届いたお宝。 | トップページ | 「桜蘭高校ホスト部」第17話を見た。 »

2006年7月26日 (水)

「ゼロの使い魔」第4話を見た。

 こんばんは。だんちです。「ゼロの使い魔」第4話をMXテレビにて見ましたので、感想を書きたいと思います。
 今回の感想テーマは「リセット」という感じでしょうか。

 この作品は「ゼロ」という言葉が示す明快なテーマがあるように感じます。
 「ゼロ」の状態から様々なものを積み重ねていくことで、成長していったり、関係を深めていったり、という人間にとって大切なものをシンプルに見せようとしているものだと思って見ています。

 今回はシエスタをクローズアップするエピソードでしたが、それにより平民と貴族の関係と、それを当たり前のこととして受け止めている互いの状況などが見せられましたね。

 シエスタを買った貴族も、シエスタ自身も、学院でシエスタと一緒に働いていた平民達も、ルイズ達若い貴族も、「当然のこと」「仕方のないこと」として、事態をただ受け入れようとしていました。
 だけど、別の世界から来た才人だけが、「それはおかしい」と事態を打破しようと行動を起こします。

 その行動は、「納得いかないことをリセットしようとする」ものだったように思えます。
 結果的に、シエスタは学院に戻り、才人はいつものようにルイズにお仕置きをされる、という状況そのものはそれまでと同じように「リセット」されたように思えます。

 でも、才人があの世界に現れた、彼と彼の周囲にとって「ゼロ」だった状況は確実に変わっていて、彼の周りは、彼に対して様々な思いを積み重ねていっていることが窺えます。

 状況は、時にはリセットできるかもしれない。
 でも、人の気持ちは、少しずつ積み重なっていく。

 そういうエピソードだったのかもしれませんね。
 その意味では、自分の興味あることにしか関心がないように見えるタバサが、一人貴族の邸宅に乗り込もうとする才人を見て行動を起こしたことが意外だったし、面白かったです。
 「家宝」を差し出したキュルケの行動も、それまでの「見返り」を求めるものとは違っていて、彼女の優しさを感じさせるものだったように思います。

 結果的に、ということではあるわけですが。
 ルイズ、タバサ、キュルケがしたことは、貴族は平民に対して絶対的な権限を持つ、というそれまでの常識をリセットするような行動だったように思えます。
 才人の不始末が、自分達の不利益を招くという判断があったのかもしれませんけど、でも結果としてシエスタを救い出すことになったところに、彼女たちも実は持っていた「貴族絶対主義」に対する違和感や疑問というものが感じられるようにも思います。彼女たちも、年頃の娘さんなわけだしね。ああいう色狂いのおっさん貴族に対して嫌悪感を持っていたとしてもおかしくないとも思えるし。

 「おかしいものはおかしい」

 という、才人が今回示した主張と行動、そこに引っ張られた彼女達の行動。
 これは、ちょこっと見えてきた伏線と重ね合わせても、重要なことだったようにも思えます。
 それまでの常識に囚われていると、いざという時に自分の行動を決められなくなってしまう、そういうことが今後あるような、そんな気もします。
 それまでの彼らにとっての常識が覆るようなこととか。まぁちょっと、まだ分かりませんけれども。

 自分達がそれまで「当たり前のこと」と思っていたことが、実は正しいことではないのかもしれない。
 それどころか、実は間違っていることなのかもしれない。
 ならば、それまでの常識をリセットして、ゼロから自分で何が正しいのかを考えなければならない。

 そのきっかけを与えるのが、才人なわけですね。

 彼は多くの人に、変革のために重要な「意識のリセット」を与える存在になっていくのかもしれませんね。そうなるのなら、それはそれですごく痛快だなぁと思います。

 それまでの人々の意識をリセットし、何かをゼロに戻していく。それによって、未来への可能性を広げるということがあるのかもしれない。
 そして、人の心にはその存在が強く積み重なって残っていく。
 だけど、そう思うと…。
 どういうラストになるんだろうか、とか、やっぱり考えて、今から勝手に切なくなってしまいます。

 シンプルなこの物語は、「勇気」や「強い意思」などの、今の僕らに必要なものを伝えてくれるように思います。
 W杯でのサッカー日本代表の姿などは、他人事ではなく、日本の社会を映しているものだとも感じます。そんな中、いわゆる「メンタル面」のことを具体的に物語の中で示してくる作品が、多くなってきているようにも思います。
 今過ごす社会の中で、物語が占める役割というものは、やはりあるのでしょう。
 商品として提示する以上、売れるものにしていかなければならないわけですが、その前提があった上で、やはり物語を作る者ならば、「今、何を訴えるべきなのか」は、必ず考えるのだと思います。
 エンターテインメントとして、楽しく見れて、なおかつ意味のある。そんな作品を見るのは心に大いに栄養を補給できる一時となります。

 次回も楽しみです!

 参照:「なぜアニメの感想を書くのか。どういったスタンスで書くのか。」
    :「物語作りの基礎。普遍的土台と誇張表現の調和により生まれる適度な感情移入…学習機会レポート」

|

« 今日届いたお宝。 | トップページ | 「桜蘭高校ホスト部」第17話を見た。 »

コメント

こんにちは、
才人が夕方、「しょーがねーな・・・」と
主の部屋を清掃するシーンにこの曲が似合いますか?

http://www.youtube.com/watch?v=l69BmvIc2EE


失礼します。

投稿: 鳴海みぐJr. | 2009年5月30日 (土) 10:00

鳴海みぐJr.さん、こんにちは、初めまして。
音楽が合う合わないなどは、人それぞれの主観だと思います。
「これが合うな!」と思って楽しむのも、楽しみ方ですよね^^

ではでは、またです。

投稿: だんち | 2009年6月 7日 (日) 14:44

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/68871/11105376

この記事へのトラックバック一覧です: 「ゼロの使い魔」第4話を見た。 :

» ゼロの使い魔を観る [うにゃ丼亭]
「帰るわよ!! 犬!!」 ルイズ様ッ!!(鼻息荒く) ムチを装備した時のルイズ様の笑顔にッ!! その愉しそうな笑顔にッッ!!(大興奮) ……もうすっかり、女王様が板に付いてますネッ!!(超興奮) 「そりゃ不憫だとは思うけど、でも仕方ないじゃないの」 今話で、意外だな、と思ったのが、貴族の娘さん達のシエスタへの対応です まあ、シエスタの為、というよりも才人の為なのでしょうが…… 貴族と平民、という立場の違いを考えると、貴族三人娘とシエスタの間に、何らかの交... [続きを読む]

受信: 2006年7月27日 (木) 07:42

» (アニメ感想) ゼロの使い魔 第4話 「メイドの危機」 [ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人]
ゼロの使い魔 Vol.1 夜、ルイズに言いつけられ洗濯を黙々と続ける才人。そこへ、シエスタが現われます。しかし、どこかいつもと違う様子。去り際に彼女は貴族相手にも怯まない才人に勇気付けられたと話し、「ありがとうございました」とお礼を告げます。翌日、才人はシエ....... [続きを読む]

受信: 2006年7月28日 (金) 01:21

» ゼロの使い魔 。。。。 第4話 メイドの危機 。。。。 ルイズの魔法は 爆破専門? 実は 凄いスペシャリストじゃないんだろうか・・・・?(笑) 何気にそんな気がしてきたよ。 [幻影現実 私的工廠 ブログ]
キャプチャー画像は 数日後にアップの予定。 この辺に キャプチャー画像がはいる シエスタ いい子ですよね。 可愛いし、優しいし、思いやりはあるし、と、褒め言葉を並べてると切りがないので、とにかく いい子だ。 才人には もったいないぞ。 そんな、シエスタに降...... [続きを読む]

受信: 2006年8月12日 (土) 10:16

« 今日届いたお宝。 | トップページ | 「桜蘭高校ホスト部」第17話を見た。 »