アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」時系列視聴の感想。
こんにちは。だんちです。エピソードを入れ替えて放送したアニメ作品「涼宮ハルヒの憂鬱」を時系列順に全部視聴し直してみました。その感想を書きたいと思います。
原作はまず最新刊のみ購入して、「シャッフル読み」をスタートする予定ですが、時系列視聴をし終わってから読み始めようと思っていたので、いまだに読んでいません。
なので、相変わらずの妄想ストーリーバリバリの感想になっておりますが、そこは私の人間性ということで、ご容赦いただければ、と思います。
また、やはり相変わらずの長文でございますので…。お時間のある時などにのんびりお読みいただけると幸いでございます。
本当は、先週の日曜日に一気に見ようと思っていたのですが、さすがに無理でした…。結局は一週間かけて全14話をコンプリート。
短期間に一気に見るのは疲れるかな?とも思ったのですが、面白くて楽しくて、充実の一週間でございました。
感想としては、時系列で見て改めて感じたことと、単純に見直してみて感じたこととがありますが、その辺りはあまり整理せず、思いつくままに書き綴ってみたいと思います。
・シャッフルは続いている
時系列で視聴してみて思ったことは、「重要なエピソードが抜けていて、このシリーズは完成していない」というものでした。
それを感じたのは、野球の回「~退屈」と「ミステリックサイン」の間。それと、「孤島症候群(後編)」と「朝比奈ミクルの冒険」「ライブアライブ」の間。
つまり、「七夕」のエピソードと「映画を作る」エピソードですね。
「射手座の日」と「サムデイ イン ザ レイン」の間にもエピソードがありそうな気もしますが。特に欠けていると感じたのは「七夕」と「映画製作」の二つでした。
ハルヒが野球の回までは、まだちょっと現実に馴染めていないし、キョンに対してもやっとちょっと向き合えてるくらいに見えるんだけど、「ミステリックサイン」で突然キョンとかなり仲良くなっているんですよね。現実にも馴染み始めているし。
時系列で見ると、「七夕」のエピソードが抜けていることで、その変化に改めて驚かされました。
また、夏合宿を経て文化祭に入り、ハルヒはその間映画を撮るわけですが、そのことがあった上で、ENOZのメンバーに感情移入し代役を買って出たのだと思えます。でも、その映画を撮るエピソードが抜けているため、ハルヒが仲間と一緒に頑張ったことでどのような気持ちになったのかが示されていません。キョンもハルヒも、文化祭は一緒に過ごしたいという気持ちがお互いにあったようにも思えるんだけど、その二人の気持ちも、映画製作の過程で育まれたものなんではないかなぁとも思えますし。
改めて時系列で見てみると、変化は示されているんだけど、「なぜ変化したのか」のところが、いくつかすぽっと抜けていることに気づかされました。
だから、「ああ。シャッフルはまだ終わってないんだな」と思いました。
つまり、このシリーズは、第二期を前提とした「不完全なシリーズ」になっていて、物語の順番を入れ替える手法である「話数シャッフル」は、実はまだ続いている、ということですね。
なんと大胆な!
思うに、第二期があって、そこで描かれるエピソードをパズルのように今回のシリーズにはめ込んでいくと、完成されたストーリーになっていくのではないでしょうか。
それはもう、大胆だし豪胆だし、度胸あるっていうか型破りっていうか。すげぇなぁと思いますね。
その意味では、このシリーズは最初から実は2クールだった、ということなのでしょうね。
そう思える理由の一つとして、原作未読であっても原作の話がどうしても目に入ってくる、という部分もあったとは思いますが、それはそれとしても、実際に視聴してみて「あれ?いくつか欠けてる?」と思えること自体、すげぇな、と思います。
エピソード一つ一つは基本的に1話完結で、「学園ドタバタもの」として見るならば、いくつか抜けていたところで気にならないんだと思いますが、キャラクターの変化を見ると「何かがあった」ことが感じ取れるんですよね。つまり、通して見た時にキャラクターの変化や成長、キャラクター同士の関係の進展などがちゃんと順を追っていて、彼らが一つ一つの出来事を積み重ねていることが丁寧に描写されているんですね。
その、物語全体を俯瞰したプロットの完成度の高さには驚かされます。
ここまでたっぷりと楽しませてもらいましたが、それでもまだ「完成してなかった!」ということには素直に感心してしまいます。
それでも充分に楽しいのに、この後の楽しみもある。単純に「続き」を楽しみに待たせるのではなく、「間に抜けている話」までも楽しみに待たせるという、その根性と試みには、「そういう手があるのか!」と驚かされるやら「すげぇ!」と感嘆させられるやら。
いや、本当に面白いですね。
物語って、こういう見せ方ができるんですね。
第二期、つまり2クール目は、来年辺りですかね。楽しみです!
・谷口君の物語
改めて見直してみて、最初に驚いたのは谷口君のことでした。
と、いきなりサブキャラの感想になってなんなんですけれども。
いつものように、勝手なストーリーが満開でございますが、これは僕の勝手な妄想補完の感想なので、そこは何卒ご了承下さい。
谷口君ったら、ハルヒと中学時代に三年間クラスが一緒で、その上で高校でもクラスが一緒なんですよね。ということは、少なくとも四年間同じクラスということになる。
これはもう、ハルヒは実は相当谷口のことが気に入っていたのではないでしょうか。
しかも、高校入学当初、名前の順番ということもあるからなんだろうけど、最初谷口はハルヒの後ろの席なんですよね。中学時代も、谷口とハルヒは席が近かったのかもしれないですね。
ハルヒの願望を実現する能力が、ずっと谷口を近づけていたのではないか。
そう見ると、谷口というキャラクターのドラマがすごく息づいて見えてくるように感じました。
谷口の話によると、ハルヒに告白して「5分で振られた」ヤツがいたとのこと。
本人は否定していたけど、それは谷口本人である可能性は高いように思えます。
ハルヒの証言も引き合いに出すと、中学時代の告白の「ほとんどが電話だった」とのこと。ハルヒはそのことにかなり不満なわけですが、でも「5分で振られた」人物は、それだけ短時間だったことから「電話ではなく直接告白して、付き合い始めて、5分で振られた」という状況だったのではないか、と推察できます。
「5分で振られた」人物を谷口であると仮定してみると、谷口は直接ハルヒに告白した、だけど、その平凡さゆえにすぐその場で振られた。しかし、ハルヒは「直接告白してきた」ことを実は嬉しく思い、谷口のことを秘かに気に入って意識していた。だから、気まずさはあったとしても「近くにいて欲しい」と無意識に願っていて、その結果四年間も同じクラスで過ごすことになった。
そんな推察もできるのかもしれません。
しかし、ハルヒにとって谷口と関係を進めるような決定打は無い。いいヤツなんだけど、ちゃんと自分を見てくれてはいない。
谷口にも男の矜持があったりして、「涼宮よりもレベルの高い女と付き合ってやる!」などと意地になってハルヒに接近することを避けていたのかもしれない。
まだまだ二人とも子供だからこそのすれ違いだとも言えるのかもしれません。
だけど…。
そこに、キョンが現れてしまった。
ハルヒは自分をちゃんと見てくれて向き合ってくれるキョンを見つけてしまった。
そして席替え。
もう、谷口の姿はハルヒの後ろには、ないんですよね。
中学三年間を一緒に過ごし、もしかすると5分だけとはいえ「元カレ」だったかもしれない谷口は、ハルヒにとって「振り返る」過去の象徴だったのかもしれませんね。
振り返るとそこにいる、という位置に谷口はいた。それはまた、谷口も望んで選んだ立ち位置だったりしたのかも。
だけど、キョンと出会って以降のハルヒの後ろには誰もいなくって、彼女は前だけを見るようになるわけですね。
でも、3年前のことなんかも含めて、やっぱり過去のことは忘れられるものなんかではなくって。谷口に対する期待も、どこかで持ち続けていたのかもしれませんね。
キョンとチューした後の野球で、みくると共にチアガールになったハルヒ。その直後のバッターは谷口!
彼は無残にも三振してしまうわけですが、そこでハルヒは「あんたには期待してないわ」なんて言うわけですね。でもそれは、本当に期待していなければ、わざわざ言わないことかもしれない。実はちょっと期待していたからこそ、失望を感じた。そういうことかもしれません。
結局、野球の試合では、ピッチャーキョンの活躍(本当はキャッチャー有希の活躍だけれども)で勝利を収め、ハルヒは大満足します。
これによって、ハルヒは谷口とのことも含めた過去を断ち切り、振り返ることをやめたといえるのかもしれません。
実際、「~憂鬱」の後に「~退屈」を見ると、ハルヒが楽しそうにしているのがちょっと痛々しいんですよね。一生懸命現実に馴染もうとしている感じで。
トラウマの原因にもなっている野球をわざわざしてみたり、キョンとチューしたグラウンドで特訓してみたり。上手くいかないと、閉鎖空間が急激に発生してみたり。なんだか、すごく必死な感じがして、試合に勝つまで…というより、キョンがマウンドに立つまでの彼女はすごく空回りをしている感じがしました。
だからこそ、やっとキョンが活躍してくれて、満足できて、少し安心感も得て、その上で、「キョンという現在」に顔を向けて、「あなたがいいなら、それでいいわ」と、清々しく笑顔になれたように思えます。
一方谷口ですが。
「ハルヒの元カレ(仮定しかも五分だけ)」の谷口君からしてみたら、ハルヒやキョンの動向は気になって仕方ないことでしょう。キョンに「長門と抱き合うなんて」と言ったのにしたって、「涼宮と仲良くしておきながら、お前あれはどういうことなんだ?」という確認もあったように思えてしまいます。
でも、キョンの言い訳を聞いて最後には笑って流すところが、友達思いなところなのかもしれないですよね。この時点(憂鬱最終回)では、まだ自分にもチャンスがある、なんて思っていたのかもしれませんが。
「なんだかんだでハルヒのことが忘れられない谷口」
として見ると、彼の様々な言動に猛烈な悲哀が滲んでくるように思えます。
文化祭の時、国木田君が「映画を見てみよう」と提案した時に、「いやだ」と拒絶した谷口君。
この時点ではすっかり仲良しになっているハルヒとキョンを見ていて、複雑な心境だったのかも。
二人が仲良く映画を作っているところを手伝いながら見て、二人の仲の良さを実感してしまって嫉妬心があったり。で、「そんなお前らの『愛の結晶』みたいな映画なんか見れるか!」という心境があったりして。
その上で一人でナンパを敢行してみたけど、ハルヒ以上の女の子なんていなくって、「どの女もいまいちだ」と言ってみたり。
でも、ただ忘れられなかったり、嫉妬したりするだけじゃなくって。
「サムデイ イン ザ レイン」でばったりキョンと会った時の彼は、ハルヒとキョンの仲を認めているようでもありました。
そこでの彼の態度は「元カノが自分とは関係無く幸せになっていくのをただ見ているのは寂しい。だけど、やっぱり幸せになって欲しい。その相手である友人にも、幸せになって欲しい。でも、それをただ指を咥えて見ているだけの自分は情けない」というような、そんな複雑な少年の心を窺わせるものであったようにも思えます。
…なんてなことを、さらっと書こうと思ったんだけど。たっぷりとっぷり書いてしまった…。
嗚呼…今回も超長文決定だ…。
何はともあれ、今後の谷口君の成長、変化もちょっぴり楽しみです。
・ポニーテールがいっぱい?
キョンが大好きなポニーテール。
そのことを知った上で見てみると、驚きが!
ハルヒがポニーテールだったのは、体育の時でした。
しかし、この時ハルヒよりも先に画面上でポニーテール姿を披露している子がいるんですよね。
それは、朝倉涼子。
朝倉は、見ているとハルヒとキョンをくっつけようとしているようでした。でもそれは、その上でキョンを奪ってハルヒにショックを与えようとするためだったように思えます。
有希達人造人間組も未来人組(みくるとその背景にいるらしい人々)も、超能力者の機関の者達も不思議なくらいキョンやハルヒの情報を知っているようです。
もしかすると、キョンの「ポニーテール萌え」も、三つの勢力には既知の情報だったのかもしれないですよね。
なんだか、朝倉がポニーテール姿をハルヒと一緒に見せていたことに、朝倉の「本気」を見るような気がしてしまいます。
本気で、キョンを落とすつもりだったんじゃないかなぁ。
だから、ポニーテール姿を見せるし、ウインクもするし、朝たまたま通りすがった振りをして一緒に登校できないことを残念がるアピールをしたり、顔を思い切り近づけてみたり。
かなり露骨なアプローチをしてますよね。
なんだけど、意中のキョンはハルヒに夢中(?)で釣れやしない(谷口みたいなのは釣れたとしても…とほほ、谷口…)。
そこで、思い通りにならないことにぶち切れて。
「ぶっ殺す!」なんてなったのかも。
ひゃー。女は怖えぇ!!
時系列で見ると、朝倉のアプローチの露骨さと、その空振りっぷりがはっきり見えるように思えます。
そこで浮き彫りになるのが、ハルヒに惹かれているキョンの本心なのかもしれませんね。
そういえば。
ポニーテールは朝倉の他にも、野球の時に鶴屋さんが、夏合宿の海でみくるがそれぞれしているんですよね。しかし!キョンは他の誰のポニーを見ても萌えていない!「ハルヒのポニー」だからこそ、萌えていたわけですな!
でも。
「ライブアライブ」の時、キョンが文化祭の様子を校舎から眺めている時、3人の女子中学生が映るんだけど、真ん中の子がポニーのような気がした…。気のせいようにも思うけど…。でも、もしそうなら…。
やっぱり、ヤツはロリコンのシスコンですよ。間違いねぇ!
・古泉君の発言
時系列で見てみると、「~憂鬱」のタクシーのシーンがすごく気になりました。
古泉君、タクシーのシーンで「キョンの発言が発端でSOS団が生まれた。だからキョンに責任がある」という内容のことを言っているんですよね。
そのキョンの発言は始業前にハルヒとキョンが二人だけでしていた会話で、古泉は転校してくる前。
なぜ、古泉があの二人の会話の内容を知っているのか。
時系列で見ると、流れの中でそれが唐突で、すごく疑問に感じました。
単に、ハルヒ達から発足の経緯を聞いただけなのかもしれませんが、物語の流れの中でそれが示される場所はなく、古泉が当たり前のように二人だけの会話の内容を知っていることは改めて驚きでした。
これはやはり「盗聴」疑惑が沸いてきますね!
そう思うと、「孤島症候群」での違和感も納得できます。
というのも、この時のハルヒの推理が、途中まで古泉達が用意していたストーリーと一緒だった、というのが出来すぎに思えていたのです。
でも、「盗聴していた」と考えると辻褄が合うように思います。
つまり古泉達は、洞窟でのキョンとハルヒの会話やそれ以外でも二人の会話を盗聴していて、その上でハルヒの推理に沿った「解決編」を用意していた。
それによって、ハルヒにストレスを感じさせず、彼女の思ったストーリーを演じてあげて、心底満足させる。
そういう作戦だったのではないでしょうか。
だから、最後にハルヒ達に狂言返しをされて「してやられた」という機関の面々は、実はハルヒとキョンの仕返しを分かっていた上で乗っていたのかもしれませんね。あるいは、「盗聴」が古泉に限られていた場合、キョンが古泉を拘束することで、機関の面々は最後だけは本当に騙された、とも見れるのかもしれません。
そうやって見ると、ラストのホクロアップを「機関が取り付けた何か」と見たのは意外と正解なのかもしれないですね。
あと、「孤島症候群」は見直してみると、冒頭で古泉は「涼宮さんは事件が起こることを望んでいる」と言っていつつ、ポロっと「殺人事件」と言っているんですよね。
そのくせ、ハルヒに「事件が起こるのよ!」と言われると「何をもって事件とするのか分かりませんけど」というようなことを言っていて。
こういったところを注意深く聞いていると、彼は最初から「これは『殺人事件が起こる』という仕込みです」、ということを実は暴露していたんですね。
それを、彼の持つ「語り部としてのテクニック」と見ることもできるかもしれませんが、彼が、キョン達を騙し切るには、抑えがたい罪悪感や寂しさを持ってしまっている、という見方もできるのかもしれませんね。
・有希の変化
僕はハルヒと有希は、実は同一人物という視点を持っています。
なので、「ミステリックサイン」でキョンが部室に入った時、ハルヒと有希がいたのに「なんだ、お前一人か」と思わず言ってしまった台詞が、僕的には「お!」という感じでした。
まぁ、ただ単に視界に入っていなかっただけということかもしれませんが。でも!僕はそう見ません!
無意識でキョンはハルヒと有希を「一人」として見たのかもしれない、なんて思います。
実際、この回では有希が「孤独の寂しさから周囲を巻き込む(キョン推測)」というハルヒと同じ性質を見せましたしね。
このキョンの反応なんかを伏線として捉えて、「ハルヒと有希は同一人物視点」でこの回を見てみると、ハルヒはSOS団の面々から事件の外に追いやられているように見えて、実はずっと中心にいることになるんですよね。
事件の脚色も、解決も、絶対にして不可侵の団長が作成したエンブレムの修正も、全部有希がやっているんですよね。
僕の視点では、「~憂鬱」で有希が眼鏡を失ってから、ハルヒとの「同調」が始まったということになるのですが、「ミステリックサイン」で彼女がここまで自己主張して、ハルヒの影として存在していながら彼女の領分にまで踏み込む変化を見せた原因については、それまでの展開では発見できていません。
そこもまた、ハルヒが突然「七夕」以降キョンと仲良くなって現実の世界に馴染み始めているように、有希にとっても大きな出来事が「七夕」であったのかもしれませんね。
また、時系列で見ると、「射手座の日」で有希がやる気になってコンピ研に勝とうとしていたのは、ハルヒと同じで文化祭でライブのステージに立ち「何かをやっている」実感を得た上での変化に見えます。
彼女もやはり、ライブで高揚する気持ちを味わったのかもしれませんね。
パソコンにもゲームにも興味はあったのでしょうけど、あの時の彼女には、そもそも「何かをしたい」というハルヒと同じ気持ちがあったように感じます。
コンピ研が殴りこんで来て「勝負だ!」と騒いでいる時に、ずっと有希が映っていた場面なんかも、彼女のうずうずする気持ちが感じられるように思います。
あと、ライブのステージで高揚した気分を味わっただけでなく、映画製作の時にも、何か変化のきっかけになるようなこともあったのかもしれませんね。
時系列で見ると、彼女の変化も順を追ったものであるように改めて思いました。
そうなってくると、「2クール」目で「七夕」と「映画製作」のエピソードが見れる時がますます楽しみになってきます!
・みくるさんは漢字ダメなの?
改めて見てみると、大人みくるとキョン妹が「自分の頭をこつんと叩く」という同じ動作をそれぞれしていることに気づかされました。おいおい。まさか同一人物じゃねぇだろうな…。って、さすがにそれは無いとは思うんだけれども。
でも、みくるとキョン妹が相当に近い存在であることは、顔が似ているだけでなく、キョンの呼び方やその動作からも見えてくるところですね。
僕は、みくるはキョンとハルヒの子孫だと見ていますけれども。
それにしても。
みくる、漢字が全然ダメなんですね。映画のCMのカンペも漢字のところがなかなか読めないし、ゲームの時も漢字がろくに読めてなかったし。
…みくるさん。本当の年齢は!?
というか、未来の義務教育ってどうなってるの!?
マジで落第するんじゃないだろうな…。それとも、理数系の方が優れているのかな?
彼女があれだけ漢字がダメな理由はきっと何かあるのでしょうね。これはさすがに原作読まないとなんとも分からないことなのかもしれませんが。
特に考えが出てくるわけではありませんが、みくるがあれだけ漢字がダメなことが、未来のことや彼女の実際の年齢や正体と関係してくることなのかなぁと漠然と思います。
は!そういやキョンも国語ダメだったな!キョンの血なのか!!
・キョンの姓は…
「~憂鬱」の最初の回、クラスでの並び順は、キョン→ハルヒ→谷口の順番でした。
入学した最初は、名前順で席が決められていると見るのが妥当でしょうね。
おそらくは男子女子で名前順で交互に並んでいるのでしょう。
ということは、キョンの姓は谷口の前だから、「た~の前半」か、「さ行の後半」であることが予想されますね。
「鈴木」とか「曽田」とか「高橋」とか。それこそ原作者氏の「谷川」だって当てはまる。
いやまあ。それだけの話なんですが。
姓のことはとりあえず投げっ放しにして、まとめに入ります。
時系列で改めて見てみて、抜けているエピソードの存在が浮き彫りになって、このシリーズが完成されていないことに気づきました。
それで、特にハルヒと有希の変化の大きさに目を奪われたのですが、キョンの変化や成長については、今回はあまり気づけませんでした。
そもそも、いきなり「谷口君とハルヒの過去の清算」なんていう余計なサイドストーリーに意識を引っ張られてしまったわけですし。
今回の時系列視聴は、僕にとってはキョン以外の人物達の再発見の機会となったようです。
それだけ、「語り部キョン」が見ている世界が魅力的だった、ということかもしれません。「自分がキョンになった」かのように見ていたのでしょうね。テレビシリーズを見ている時は、かなりハルヒに感情移入していて、ハルヒに同調するかのようにして見ていたのですが。時系列で見ると、見事なくらい、「キョンの視線」に同調してしまったように思います。
ちょっと駆け足で見てしまったことも、あったからなのでしょうけど、キョンの変化や成長という部分は、全体的にすっかり見落としてしまっていたように思います。
ただ、それもやはりキョンを見る上で決定的に「抜けている」エピソードがあるからなんだろうな、とも思えます。
時系列で見た上で「サムデイ イン ザ レイン」を見ると、ハルヒとキョンが離れ離れになってお互いが寂しい気持ちを抱える様子が、少し唐突な感じがありました。
それは、「七夕」や「映画製作」のエピソードが抜けているからなのでしょうけど、何か、もう一つか二つくらい抜けているようにも思います。
キョンにとっての重要なエピソードが。
彼が、なぜあそこまでSOS団を大事に思うのか。なぜ、ハルヒと一緒にいることをあれだけ心地良く思うのか。
それもやはり、「2クール」があって、いまだにシャッフルされていて欠けているエピソードが全部埋まって、やっと見えてくるものなのかもしれませんね。
未完成のものが目の前にある。
このことは、「これから完成していく」という魅力を感じさせるものに思えます。
それは、思春期の少年少女が、大人のような一面を見せたりもしつつ、まだまだ子供だったりするような、そんな魅力にも通じるのかもしれません。
または、脚の無いジオングを格好いいと思って痺れるような。
完成しないのが青春であるのならば、また、完成を目指すのが人生であるのならば、こういう物語の見せ方も、オツなものだな、なんてなことを思います。
原作も読んでいきつつ、今後のアニメシリーズの展開も、楽しみにしたいと思います。
相変わらずの長文になりまして、毎度本当にすいません。
読んで下さった方、本当にお疲れ様です。ありがとうございました。
乱文乱筆失礼いたしました。誤字脱字、意味の通らない文章などは見つけ次第修正していきます。
それでは、またです!
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