「コミックマーケット70」サークル参加してきました。
こんばんは。だんちです。
昨日、コミックマーケット70の三日目にサークル参加してきました。サークル名は「関東WILD CHICKEN」。沢山の方に来ていただけて、とても嬉しかったです!本当にありがとうございました!!
本を買ってくださった方々には、少しでも楽しんでいただければ、と心より念願いたしております。
また、少しでも立ち読みして下さった方々とも、またご縁があって立ち寄っていただければ、と思っております。
今はあまりの疲労で文章が書けるかどうか、かなり怪しいのですが、感想をぽちぽちと書いてみようかと思います。
まず朝。
「履き慣れた靴で行くぜ!」
と思って履いて行ったスニーカーが、実はもう「履きつぶした」スニーカーになってしまっていることに気づかず。
会場に着いてから穴が開いていることが判明。
思い返してみれば、最近「なんだか靴底が薄くなった気がする」とは思っていたんです。でも、穴が開いているとまでは…。
なんとも心許ない足元で一日を過ごしました。明日には新しい靴を買いに行こう。
「関東WILD CHICKEN」では、オリジナルのSM漫画を中心に活動しているのですが、今回はアニメもの中心でした。
4月に出した「苺ましまろ」の千佳のSMイラスト本。6月に出した「ウィッチブレイド」の梨穂子のAF本。
それと、クリ・コバーン氏との合作による「涼宮ハルヒ」本。
「ハルヒ」本は、続き漫画で次回以降SMに発展する予定なのですが、今回SM色が強かったのは千佳本くらいで、うちのスペースにしてはちょっとおとなしめだったかもしれません。
そんな中で千佳本が完売したことが、とても嬉しかったし、自分が求められているものが何なのかを改めて知る思いがしました。
「やっぱり、俺はSMを描かなければ…」
と、心の中で握りこぶしでございます。
千佳本は、今度は改めて漫画形式でSMものを描くつもりです。
思い返すと、千佳のイラスト本は僕にとっては初めてのアニメものの本でした。
今まではほとんどオリジナルで活動していました。ちょっとプロレス本を作っていた時期もありましたけど。UWF系ので。週プロの読者投稿欄に通販の告知を載っけてもらったりしていました。試合会場で読者さんと会って談笑したり。楽しい思い出です。
それはともかく。
既存のキャラクターを裸にしていやらしいことを描く、ということはやってみるとなかなかの難産でした。
そのキャラクタ-の持っている性質(まさにキャラクターですね)を無視して好き勝手に描くことはできなくって。千佳なら千佳が何を求めているのか、どう反応するのか、を前提にしていかないと、絵になっていかないんですね。
それは、まさにその女の子を口説いて調教する過程そのものであるような緊張感がありました。
やってみて初めて分かることがある、ということですね。
この経験を踏まえて、次はもっと千佳という女の子に踏み込んで描いていきたいなぁと思っております。
昨日の新刊、ハルヒ本ですが。
やはりアニメ人気もあって、多くの方に買っていただけてとても嬉しかったです。楽しんでもらえるといいのですが。
今回の夏コミでは、ハルヒは相当の人気だったようで、多くの方が本を出していたようですね。
やっぱり、あの子達は可愛いですからね。描きたくなりますし、読みたくなります。
今回の本では、ちょっと僕の本としては過激度は低めだったのですが、これは意識したものではなく、ハルヒというキャラクターを踏まえるとそうなった、という感じでした。しかも相手がキョンだしね。
二人ともいきなりグチャグチャとエロいことしまくるキャラクターでは無かったというか。今回はSM展開に繋げるための前振りになったわけですが、次回からはもっとエロエロになっていくことでしょう。でも、キョンとハルヒの二人がお互いに求めることを求め合う形でのSMにしていけたらなぁと思っていますので、描きながら自然とエロくなる過程を僕自身も楽しみたいと思っています。
それと。
今回、クリ・コバーン氏との合作なわけですが、その役割分担は、「基本ネーム=だんち」「エッチシーンのネーム=クリ・コバーン」「下描き=だんち」「ペン入れ=クリ・コバーン」となっています。四コマは僕が描きました。
クリ・コバーン氏の線は綺麗でしょ?いい感じで線を引いてもらえて本当にありがたいです。ポニーテールのハルヒも可愛く描いてもらえて。大満足です。
そうそう。
今回、海外の女性の方が一人、このハルヒ本を買ってくれたんですよ。その方は元ネタを知っているのかどうかは分かりませんが、おそらくはクリ・コバーン氏の線を気に入ってくれたんじゃないかなぁと思うんです。綺麗な線は、万国共通で喜んでもらえるんだなぁと実感しました。
僕の線は上手くなくって。でも、これはこれで情念の篭った面白い線ではあるだろうとは思っていますが、もっといい線を引けるようになりたいものです。自分で線を引くことは止めませんが、クリ・コバーン氏とのこういう形での合作もどんどん増やしていきたいですね。
さて。メインの活動である「7days fuzz」の方ですが。
今回、「やはり俺に求められているのはSM漫画だ!」と思ったりもしたので、改めてモチベーションが上がりました。なかなか完結せずにお待たせしてしまっておりますが、10月のサンクリに間に合うように頑張って描こうと思っています。
この漫画。
正気じゃ描けないんですよ。
だけど、コミケに出て本を売っているうちに、「よし。正気を失って描こう」という気持ちになれて。
オリジナルに限らず、SM漫画を描くっていうのは、正気なものを描くっていうのとは全然違っていて。
それはすごくエネルギーがいるんだけど。
本質的な狂気というところに、自分をアクセスさせることができれば。
描ける。
そんな風に、なんというか、確信めいたものを得ました。
なんでだろう。なんでだか。
読んで下さる方に「ああ。これは確かに正気じゃ描けないよな」と実感していただけるようなものになるといいなぁ。
でも。考えてみると。
漫画を描くっていうこと自体、正気じゃできないことかなぁとも思います。
普通に生活をしながら、漫画を描く時に狂気に飛び込んで、また戻ってくる。そういうプロセスを上手くコントロールできればいいんでしょうけど。どうすればできるんでしょうね。そういったところも、学んでいきたいところですね。
コミケ自体の感想ですが。
雨が降るという予報もあったようですが、三日目はすっかり晴れて良かったです!暑かったけど…。
太ももの裏側がすっげぇ汗かいて、ジーンズもぐっしょり。あんなに汗かいたのは久しぶりでした…。
暑かったり人が多かったりということはあっても、特に大きな事故も無かったようで何よりでした。
エロスペースの人の多さはやっぱりすごいものですね。
机が人の圧力に押されるということを初めて経験しましたよ。とはいえ、僕の周辺では特にトラブルは無く、車椅子の人なんかもスムーズに移動できていたようでした。
お隣のサークルさんや周辺のサークルさん達も優しくにこやかで過ごしやすかったし。ありがたいことです。
友人達にも会えてすごく嬉しかった。
会う人ごとに「体調は大丈夫?」と聞かれて、「腰痛はもう大丈夫!」と返答していたのですが、帰る頃にはその言葉はすっかり嘘になっていました。
疲労で、久々に腰やばかった…。
帰ってからぐーすか寝て、今はもう大丈夫なのですが。
あと、会場で飲んだポカリがすげー甘かった。汗をいっぱいかいていたので、塩気を感じなかったのでしょうね。次の夏コミは岩塩を持っていこうと思いましたよ。
他に印象的だったのは、外国人の方を多くお見かけしたことでしょうか。
以前は海外の方を見ると「お。外人が来てるよ!」っていう感じだったのに、なんだか今回はみょーに馴染んでいる人が多かった気がします。人数が増えていることもあるんでしょうけど、彼らも慣れてきているんでしょうね。
外国人女性がうちの本を買ってくれたことを書きましたが、そういえば僕が外国人の方に本を売ったのは初めてのことでした。初めてのことなんだけど、「あ。買っていただけるんだ。ありがたい」と普通に思って普通に対応していました。こっちの意識も馴染んできている、ということなのかもしれませんね。
帰り、駅に向かって歩いていると、ビッグサイトの全景を撮影しようとデジカメを掲げている外国人青年がいました。彼にとっては大きな記念の一日なのかもしれませんよね。日本に住んでいるのか、それともわざわざ来日したのか。それは分からないけど、彼は一生のうちコミケに何回来れるんだろうか、なんて思いを馳せてしまいました。彼にとっても、楽しい一日であったのなら、嬉しいですね。
これからも、多くの人が楽しめるイベントであり続けて欲しいです。
相変わらず、長文になっておりますね。そろそろ終わります。
とにかく、これから更に頑張っていっぱい漫画描きますよ!
最後になりますが、一般参加の方もサークル参加の方も、スタッフの方も、皆様暑い中お疲れ様でした。
楽しいイベントでございました。
また冬も、無事に皆で楽しみたいですね!
ではでは、またです!
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コメント
お疲れ様です。
自分も今回は運良くサークル参加でき、会場におりました。
「関東WILD CHICKEN」様にもお伺いしようと思い、何度か足を運んだのですが、場所を特定することが出来ず涙を呑みました。地図を持って行ったのですが印をつける場所を間違えていたかもしれません。本当だったら間抜けすぎる話ですが。次回は是非、お会いできればと思います。
外国人の方に買っていただけたという話。素直にうらやましいですね。「NARUTO」のUSでの呆れるほどの売り上げといい、マンガが世界言語になり始めているというのを強く感じるエピソードです。うちは小説本です。灰色がかった金髪をポニーにくくった、いかにも外国から旅行といったたたずまいの女性二人が手に取ったまではよかったのですが、中身を見て眉をひそめて置いて行ってしまいました。「Oh,Shit!」くらいの勢いで。英語じゃなかったですが。じぶんもつい「なんだおいフランスから電車乗り継ぎだけで日本に来れるとか勘違いしたのオマエラかこの」とか人として間違ったことを一瞬だけ思ってしまったりもしました。どうもさもしくていけませんね。しかし彼女たちどう見ても未成年に見えたのですが。まあいいか。
ものを造るというのは大なり小なり狂気を要求されるものでしょうが、特にエロというジャンルにおいては要求される狂気のパワーが莫大であると思います。ご苦労も多いことと思いますが、だんちさんに両手に余るほどの狂気が訪れることを祈っております。
それではまた。
投稿: 山崎しんのすけ | 2006年8月14日 (月) 23:44
山崎しんのすけさん、こんばんは^^
夏コミお疲れ様でした!!
僕の方でもお伺いすれば良かった…。
バタバタと直前まで準備をしていてすっかり失念していました^^;
何度も足を運んで下さったとのこと、とても嬉しいです!
お会いしたかったなぁ…。
会場はすごく混雑していましたし、すごく広いですし、場所を特定できないこともありますよね。
僕のところはノボリを立てたりもしてなかったし。
今冬コミの申込書を書いている最中ですが、お互い次回もスペース取れるといいですよね。
お会いできる時を楽しみにしております!!
海外の方で小説本を読まれる方はさすがに多くはないのでしょうね。
でもライトノベルに才能が集まっていて面白い作品が多く生まれているように、面白い小説が沢山あるわけですから、海外の方々でも小説本を読まれる方が増えてくるかもしれませんよね。
山崎さんの切れ味のある楽しい文章を、海外の人でも楽しんでくれるといいなぁと思います(ホームページにある「fate」のテキストなど爆笑しながら読ませていただきました)^^
≫しかし彼女たちどう見ても未成年に見えたのですが。まあいいか。
エロ本求めていたんでしょうかね。母国に持ち帰れるのかしら?
しかしまぁ、海外の方であっても、未成年であっても、頑張って作った本は大事に扱って欲しいですよね。その辺りの理解も深まっていくといいですよね。
≫だんちさんに両手に余るほどの狂気が訪れることを祈っております。
ありがとうございます^^
やはり、山崎さんもものを造られている方ですから、狂気のことは実感されているのでしょうね。励ましていただけて嬉しいです!
気がつくと、人間らしい思考をしてしまっている自分がちょっと歯がゆくもあります。
漫画に向かっている時は、とことん狂気を呼び覚ましていきたいと、自分でも念願しております。
頑張りますね!
ではでは、またです!^^
投稿: だんち | 2006年8月16日 (水) 03:56