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2006年10月29日 (日)

「幕末機関説いろはにほへと」第4話を見た。

 こんにちは。だんちです。パソコンテレビGyaoにて「幕末機関説いろはにほへと」第4話を見ましたので、感想を書きたいと思います。

 寝不足と疲労とでぐったりしていたこともあったからか、何度も何度も泣きそうになってしまった。
 なんだかえらく盛り上がってしまって。
 あと、この作品は部屋を暗くしてヘッドフォン装着&爆音での視聴が良いのかもしれません。
 藤野音響監督は本当にいい仕事してますよ。音楽の選曲やタイミングなんかもう、ばっちりですね!すげぇ盛り上げてくれますよ!(選曲を誰かが担当しているのかどうかまでは未チェックですけれども)

 今のところ、2話分で一つのエピソードという、テレビの時代劇みたいな「1時間もの」として見ることができるのでしょうね。前回の続きエピソードで刺客をついに撃退するわけですが。盛り上がりましたねぇ。ホントに。
 画面構成も演出も素晴らしいのですが、ここまで来て脚本の素晴らしさに言及しないわけにはいかんでしょう!
 本っ当に、すっげぇいい脚本ですね!!たまんねー!
 赫乃丈達の舞台と刺客と耀次郎達との戦いとがまさに「表」と「裏」として展開していき、それが極まってきた時に、「表」と「裏」が混ざり合って一つのものになってしまう。
 それこそ、蒼鉄が今回の芝居で目論んだように、「裏」が「表」にあぶりだされてくるさまを、見事に描いていましたね。
 これは本当にすごい!!!!!

 脚本家の宮下隼一さんは実写出身のベテランのようですね。
 テレビ業界の実情を僕は知りませんが、傍から眺めている限りでは、力のある人がその力を発揮できない状況があるように思えます(昔、テレビドラマのコミカライズの仕事なんかもしたことがありますが。漫画を描かなければいけないのに視聴率次第で内容が変わるからってことで脚本が出来てこなくって大変でしたね。そういうインスタントかつギリギリの仕事でいい脚本になるわけねぇだろうに、とも思ったし、まぁ大変な仕事だよなぁなんて思ったりしたもんでした。勿論、作品や時間帯によってもいろいろ違いはあるのでしょうけれども)。
 しかしそんな中、最近のアニメーションは実力のある脚本家がその実力を発揮している作品がいくつも出てきているように感じます(僕の視聴範囲に限った話ではありますが)。
 リミテッドアニメーションに関して、「絵がついているラジオドラマ」というような揶揄もあるようですが、僕なんかは「それの何が悪いの?」と思っていたりします。
 脚本が糞でやたらと動くだけ動いて見栄えだけ良くて最悪につまらないアニメーションを何十分も見せられるより、脚本が優れていて面白く、声優さんの演技も素晴らしくて、なおかつ絵がついているという作品の方が、ずっと視聴に耐えられると僕は思っています。

 勿論、脚本が優れていて絵も優れていたら、これはもう最高以外の何ものでもないわけですし、「幕末機関説いろはにほへと」はまさにそういう作品になっていると思うわけです。

 実力のあるベテラン脚本家が書いた脚本をコンテに起こすということは、これは演出家にとって大きなチャレンジになることでしょうね。
 絵コンテの段階で脚本の内容を変えてしまう、ということはよくあることだそうですが、脚本が優れているならば、それは安易にはできないことでしょうね。
 その上、目を光らせている総監督も超ベテラン。
 だけど、監督や演出家は若い人(というか、これからを担っていく「中堅どころ」でしょうか)が多いようにも思います。そのスタッフ配置はなかなか絶妙だと思えます。
 厳しい環境だろうけど、やりがいあるんじゃないかなぁ、と勝手に思ったりするわけですが。
 実際、非常に手を抜かないで画面を作っているなぁと感じています。
 脚本が描き出す世界を忠実に、そして丁寧に表現しようとかなりチャレンジしているのではないでしょうか。
 それだけのチャレンジを生む原動力の一つが、「脚本の面白さ」なのではないかな、と思えるのです。

 そこは勝手な想像なわけですが。
 やはり、これだけ面白いものですから。作る方だってやりがいあるんじゃなかろうか、と自然と思えるんですね。

 優れた脚本こそが、優れた作品のための欠くべからざる重要な要素であることを、この作品もまた証明してくれているのだと感じます。
 その辺り、漫画を描く人間も多いに学ぶべき点なのでございましょう。

 しかし凄いことですね。
 出し惜しみ無しに面白い話をバンバン見せてくれて。これだけの優れた物語が、今後どうなっていくのか。
 この作品を毎週楽しめるということは、相当幸せなことなんではないか、と思えてなりません。

 さて、物語ですが。
 赫乃丈、別に剥かれたりしませんでしたね。むーん残念。いつか悪漢に捕まってギリギリまで剥かれて欲しいなぁ…。
 それにしてもなんですか!!耀次郎はツンデレ!?なんてこったい!!
 蒼鉄は何やら耀次郎の正体について掴んでいるようですが。蒼鉄の油断ならない感じはまだまだこれから明らかになっていくようですね。
 彼が書いた戯曲は赫乃丈達が思っている以上に相当核心を突いたものであるようですし。ただの仇討ちでは終わらないかなりの「裏」がじわじわと炙り出されてきそうな気配ですね。
 なんかもう、それ程使い手でもない赫乃丈達がどんどん巻き込まれていく様子が心配でなりません。蒼鉄何考えてるんだよー。赫乃丈が剥かれたらお前のせいだぞ!!まぁ、その方が嬉しいわけですが。

 あと、今ちょっと目的を見失いがちの耀次郎が微妙にヘタレに見えるのは気のせいでしょうか。
 眼帯野郎に助けられたり。
 まぁ、龍馬を守れなかったこととかもトラウマになっているようですし。今はまだ煮え切らないところがあるのでしょうね。
 それに、彼の使命は「魔なるもの」を打ち滅ぼすことにあるようなのは分かってきていますが、彼の心の内にある理想や志はまだ語られていませんもんね。元々なぜ龍馬を斬りに行ったのか。勝や龍馬とどのような志を共にするようになったのか。

 使命もある。
 理想や志もある。
 しかし、誰かを守れないということが、心を最も重くする。それゆえに赫乃丈を助ける。
 …そんな感じでしょうか。

 信念と心優しき宿命の剣士。

 あ、そうなると、蒼鉄は逆の人間という感じなのかもしれませんね。蒼鉄は理想や志のために、人の命を踏み越えていける冷徹さを持っているように思うし。
 そう考えると、蒼鉄の器っていうのはでかいもんがあるんだろうなとも思えるけど、耀次郎は優しさのために大局観に立った行動や決断ができない人物なのかもしれませんよね。
 それはつまり、実は耀次郎はすごく等身大の主人公ということなのかも。
 その意味では、現代でこの作品を視聴する僕らが耀次郎の気持ちになって見ることができるものになっているのかもしれませんね。

 自分が幕末の知られざるヒーローになる。
 
 そりゃぁもう、男の子にとっちゃぁ最高の夢の一つでございますよ!!
 すげぇ。ナイス娯楽!!

 そうやって、耀次郎を自分達と変わらない等身大の主人公としてみると、彼が今後直面する問題というものが、見えてくるようにも感じます。
 大局のために命を張るのか。
 目の前の人を守るために剣を振るのか。
 あるいは…。
 オープニングのラストで赫乃丈に剣を向ける耀次郎の図が気になってしまいます。
 いったい、どんな運命が待っているのか!?

 まぁ、それがどんな運命であろうとも。
 とりあえず、濡れ場希望。
 いや、濡れ場までいかなくっても、耀次郎と赫乃丈でこう…なんかトキメクやつを是非!!
 極限の状況だからこそ盛り上がる恋ってぇやつを一発!!

 あとは捕まった赫乃丈が剥かれるっていうのを切実に希望!!
 だって、時代劇には必ずあるじゃんか。

 ともかく。いよいよ強敵が現れたりしそうですね。次回もとても楽しみです!!
 ではでは、またです!

 参照:「なぜアニメの感想を書くのか。どういったスタンスで書くのか。」
    :「物語り人(ものがたりびと)」であること。…学習機会レポート2
    :「物語作りの基礎。普遍的土台と誇張表現の調和により生まれる適度な感情移入…学習機会レポート」

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