練習と実践。計画と表現。…学習機会メモ。
こんにちは。だんちです。最近、涼宮ハルヒネタで四コマ漫画をちょこちょこ描いていたのですが、これはリフレッシュの遊びでありつつ、練習でもあり、描いていていろいろ勉強になることがありました。
なので、そのことを学習機会メモとして書こうかと思います。
・練習と実践のプロセス
四コマを描く前にまず必ず模写の練習。
ここしばらくは斉藤麻衣写真集「2000年少女」が教材。
模写のポイントは顔。
漫画において最も情報が伝えられる部位は顔だから、まず顔の情報を正確に伝えられるように訓練することが目的。
その正確さはパーツの正確さとは違っていて、もっとバランスの問題。
正確なバランスで配置された顔は、気持ち良さを与える。
ストレスが無いから情報がスムーズに伝わる。
正確さは表現の幅も広げる。微妙なニュアンスも情報として篭めることができるようになるし、描く時に心理的余裕も生まれるから思い切った表現もできるようになる。
練習のポイントは、顔は球形で構成されていることを掴んでいくこと。それが掴めると角度が変わっても表現できるようになる。
練習したことはなるべく速やかに実践に移すべき。くだらない四コマ漫画でも充分実践になる。
実際、大きなアクションや物語の無い四コマは表情が大きな情報となるように思える。
僕が描いた一連の四コマも、基本的にはキャラクターはただ突っ立ってしゃべっているだけ。
・四コマを描く前に練習していた絵
・計画と表現の違い
落書き四コマであっても、まずネームを用意してから描いた。
ネームは計画段階。実際に描く時は表現していく瞬間になっていく。
この表現していく瞬間に、計画段階で考えていたことが「イマイチだ」と気づくことがある。
例えば、「ハルヒさん達で下品な四コマ漫画。その2。」の一本目の一コマ目のハルヒの表情は、ネーム段階では「いかにも企んでいます」という表情だった。でも、下書き段階で「これじゃ面白くない」と思ったので、「本当に疑問に思っている」表情になるようにしてみた。
四コマ目でのハルヒもネームではもっと「してやったり!」という表情だったけど、知ったことに対して素直に感心している表情にしてみた。それによってみくるのどこまでも真面目な態度のずれ加減がより増すように思えたから。
「ハルヒさん達で四コマ漫画。その4。」の二本目では、ネーム段階の三コマ目に、キョンがハルヒの質問に対して愕然とする表情を入れていた。でも、それだとオチの面白さがイマイチになると思ったので、何の関係もない背景を入れて、時間的な空白感を表現してみた。この方がネームよりも絶対に面白いと思える。
描いてから思ったけど、このコマはキョンが視線を泳がせている表現になっていると言える。「この方がいい」と直感的に思ったんだけど、直感にも理由があるということかも。
ネームが台本のようなものだとしたら、下書き、ペン入れは実際に舞台の上で演じるようなニュアンス。
その場で「この方がいい」という感覚は実際に演じてみると出てくることなのだろう。
そこに、計画段階と表現段階の違いがあるように思える。
実際に描く時に、「ここはこうしよう」とその場でアドリブを入れていくことを念頭に入れて、ネーム作業、作画作業を進めていくことは一つの技術かもしれない。
また、ネームはあくまでも計画であって、漫画の面白さはその先にあることを改めて感じる。
仕事で、ネームが上手く通らない場合は、実際に描くしかないってことですね。
描く人間のタイプによる部分もあるだろうけれども。
僕は計画通りに何かするよりも即興を好む。ギターが好きで弾いたりするけど、コピーなんかは面倒でできない。好き勝手にデタラメに弾いてたまたまいいフレーズや音色が生まれるのが好き。
そういう、自分の性格、表現する時の自分のタイプを認識して計画と表現に取り組むことも大事なのかもしれない。
こんな感じで練習して落書きしたことが、今後の仕事などで活かせていけたら良いなぁと思っております。
これからも、落書きは続けていってちょこちょこアップしていく中でまた学ぶこともあると思うので、何か気がつくことがあったら、またメモを書いていこうと思っています。
ではでは、またです!
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