« 長門有希で四コマ漫画。 | トップページ | 朝比奈みくるさんを落書きしてみた。 »

2006年11月16日 (木)

「ネギま!?」第7話を見た。

 こんにちは。だんちです。「ネギま!?」第7話を見ましたので感想を書きたいと思います。

 原作は未読。前回のテレビシリーズは未見。
 「新房昭之監督作品」として視聴しています。

 前回の感想で「地味でゆっくりした紀行ものなんかも見たくなるわけですが。それは別の番組がやればいいこと」と書きましたが、今回今までとはテイストを変えて、「心のふれあいを描く一本」として仕立ててきましたね。麦人氏のナレーションの味わいも、完全にそういう方向性に振られていたし。うお、やられた!って感じでしたよ。

 このシリーズ構成は上手いなぁと感じます。
 今までは、テンポ早くネギがエヴァンジェリンや謎の敵と戦ったりして、この作品の醍醐味の部分を序盤に畳み掛けるようにぶつけて見せてくれていたように思います。
 その分、ただでさえ人数の多い登場人物を描写していくことに関しては勢いに任せて後回しになっていたと思うんですね。
 だけど、このタイミングでネギのクラスにどういう子達がいるのかを、寮の中に幽霊生徒であるさよをさまよわせることと、明日菜をチュパT販売に奔走させることとで一気に見せていく。

 つまり流れとして、分からない部分があったとしてもまずは一気に畳み掛けて、その後一息入れるように解きほぐす。それによって視聴者の興味に対して満足を与えていく。そういうシリーズ構成になっているのだと思います。
 考えてみれば、これだけ多い登場人物をまず最初にきちんと説明して分からせるなんていうことをやっていたら、どうしたってかったるいシリーズの入り方になってしまいますもんね。
 「今はキャラが分からなくてもいい!とにかく戦闘とキスシーンを楽しんでくれ!キャラの説明は後でちゃんとするから!」というシリーズの入り方だったんだな、と改めて思います。

 演劇なんかの入り方にも近いのかもしれませんよね。
 舞台なんかを見ると、まず最初にわーっと詰め込んで盛り上げて、観客の意識を舞台の世界に強引にでも持っていって、それから話を分からせていく見せ方をしたりすることがありますよね。
 映画なんかも「最初の5分が大事なんだ」なんて言われたりもしますし。
 その意味では、「ネギま!?」の序盤の構成はテクニカルにも思えるんだけど、基本に忠実だとも言えるのかもしれませんね。
 その辺り、さすがは舞台戯曲なんかも書く金巻兼一氏のシリーズ構成、といったところでしょうか。

 その上で。
 今回描かれたことは先の展開にとっても必要なものなのかな、とも思ったりもします。
 ネギが霊とか魂とか…精霊なんかが修行によって見えるようになったわけですが、そのスキルが今後重要になっていくのかな、とか思うんですが。どうでしょうね。
 さよという生徒を、担任としてまた魔法使いとして救うためにネギは修行をしていたのでしょうけど。そこで掴んだスキルが彼の今後の戦いに生かさせるのであれば、今回のお話は物語のテーマに絡んでくる鍵となるものがあった回なのかもしれませんよね。

 幽霊になってしまう未練のこととか。
 姿が見えないと怖い、ということとか。
 どんな相手であっても、目の前にいる者は全て平等に扱うこととか。
 誰かのために、私利私欲とか関係なく、持てるスキルを活用することとか。

 まぁ、先を見てみないと分からないことですけれども。
 ここまで見てくる中で、人間の持つマイナスの感情や思念、逆に人を想う優しさや温かさ、そういったものが魔法という「技術」を挟んで象徴的に描かれているように思えるんですね。
 だから、今回のお話もそういう根底にあるテーマに則っているように感じられたし、爽やかな一本だったわけですが、どこか重さを伴っているようにも、ちょぴっと感じられたんですね。
 ネギとさよが、誰もいない教室で話しているところとか、なんだかちょっと切なかった。
 さよが誰もいない教室で寝ているところもそうだし、その後寮ではしゃいでしまったことも。なんか、切ねぇなぁって。
 最後、ネギが出席でさよの名前を呼んで、和美が写真を撮ったところは「さよがいることは分かっているよ。クラスの一員なんだよ」という、そういうことだと思うんですね。
 この物語が学園を舞台にしていることから「学園青春群像もの」であるという側面を持っているとしたら。
 今回のお話とオープニングの言葉なんかはリンクしたものがあるんだろうな、と思ったりもします。
 なんか今回すごくオープニング見てて、ぐっときちゃったんですよ。

 その背中にエールを送り続ける。
 夢に向かって真っ直ぐ見つめる瞳が大好きだよ。

 の部分に、特に。
 青春っていうのは、誰かに与えられたりするもんじゃなくって、自分で掴んでいくもんだと思うんだけど。
 クラスメイトや友達が、誰かの青春に対してできることって、基本的に「エールを送る」ことだけなんだろうな、と思うんですよね。
 だから、和美がさよにカメラを向けたのは「エール」だと思うし。そのエールを受けて、幽霊生徒としてクラスの中で存在しようとすることや、幽霊になった理由を思い出してネギにそれを話すことは、さよが自分でやんなくっちゃいけないことなんだと思うんです。

 って、考えると。
 やっぱりネギも、今後どれだけパートナーを増やしても、自分の手で、自分の力で何かをしなければならない、ということになっていくのかな。なんてなことも思います。

 オープニングがもう、とにかく直球な言葉をバッシンバッシンとぶつけてくるので、聴くたびになんだかもう、勝手に自分の中で彼ら彼女らの青春模様が脳内に膨れ上がって、勝手にどんどん切なくなってしまいます。

 それにしても、「エール」っていうのはいいですね。
 エンターテインメントができることって、結局はそれなんだろうと思うんです。
 僕も漫画を描いていますが、それは本来は人の人生に別に必要なもんでもなんでもないんですよね。
 だけど、それがちょっとの時間だけでも読む人に現実逃避の精神遊戯を与えることができて、少しでも人の心を慰めることができれば、人に現実に向き合う元気を少しでも与えられるのかもしれない。
 それは要は「エールを送る」ってなことになるんだろうな、と思うんですね。
 
 だから。
 絶対に。
 エンターテインメントは、人に向いていないといけない。

 「ネギま!?」がこちらに向いていることは、ここまで見てくる中で明らかだと感じます。
 で、あるならば。
 どんな「エール」が送られてくるのか。
 それを僕は、是非とも受け取りたいし。多くの人と一緒に分かち合えたらいいな、と思ったりします。
 果たして、それはどんなものなのか。
 この作品から、何が与えられるのか。

 いやもう、実際ここまででもかなり沢山のものを与えられているわけですが。
 だって、「楽しいテレビ番組が毎週ある」なんて、最高のエールですよね。
 でも、もっと何かが与えれてもらえるのかもしれない。

 それが、どういったものなのか。
 来週も、そのまた来週も。
 心から楽しみにしたいと思います!


 
 …書いているうちに勝手に盛り上がって語りまくってしまうのは、もう癖ですね。
 ちゃんと文章になっているのかしら…。と、毎回心配になってしまう。
 でも結局えいっとアップしちゃうんですが。

 何はともあれ、乱文乱筆失礼いたしました。誤字脱字、意味の通らない文章は発見次第修正します。
 長文の感想を読んで下さってありがとうございます。

 ではでは、またです!

 参照:「なぜアニメの感想を書くのか。どういったスタンスで書くのか。」
    :「物語り人(ものがたりびと)」であること。…学習機会レポート2
    :「物語作りの基礎。普遍的土台と誇張表現の調和により生まれる適度な感情移入…学習機会レポート」

|

« 長門有希で四コマ漫画。 | トップページ | 朝比奈みくるさんを落書きしてみた。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/68871/12706330

この記事へのトラックバック一覧です: 「ネギま!?」第7話を見た。:

» ネギま!? 第7話「あの、見えなくていいこともあると思うんですけど、見えた方がいいことっていうのもあると思うんですbyさよ」 [電撃JAP]
博士「今回のサブタイも長ぇ・・・」 助手「人の迷惑顧みず、ですね・・・」 [続きを読む]

受信: 2006年11月17日 (金) 18:02

» (アニメ感想) ネギま!? 第7話 「あの、見えなくてもいいことがあると思うんですけど、見えた方がいいことっていうのもあると思うんです」 byさよ [ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人]
ネギま!?夏 スペシャル!? 明日菜の元に届いた大量のチュパTシャツ。単価が安いと言うことで大量に仕入れたものの、売りさばかなくては利益にならない!明日菜の奮闘が始まります・・・と、そんなことはどうでもいいとして(苦笑)、朝倉和美の隣にある空席。和美はそのこ...... [続きを読む]

受信: 2006年11月18日 (土) 09:12

» ネギま!? 第7話感想 [ハピゆき日記]
ネギま!? 第7話感想いきます。 [続きを読む]

受信: 2006年11月18日 (土) 15:15

» ネギま!?夏スペシャル!?感想 [けいちゃん]
一般のDVD販売店で予約した為、1日早く入手できました。 [続きを読む]

受信: 2006年11月22日 (水) 01:31

« 長門有希で四コマ漫画。 | トップページ | 朝比奈みくるさんを落書きしてみた。 »