CharのDVD「Amano-Jack Movin'~The documentary on studio work &live tour of Char ~」を見まくっている。
こんばんは。だんちです。
13日発売のCharのDVD「Amano-Jack Movin'~The documentary on studio work &live tour of Char ~」を購入して、毎日毎日見まくっております。
その感想などをちょっと書き綴ってみようかと思います。
漫画を描いている一人の創作者としての視点で書いておりますので。ちょっと分かりにくい文章になっているかとは思いますが。ご了承下さい。
このDVDは昨年12月に発売されたCDアルバム「天邪鬼 Amano-Jack」のレコーディングドキュメントDVDと、アルバム発売後のライブ映像DVDの二枚組となっております。
「天邪鬼 Amano-Jack」をレコーディングする時に、Charは期間限定の「アトリエ」のようなスタジオを作り、そこで創作活動に打ち込んだんですね。
そのことを昨年、ギターマガジンなんかを読んで知って、「うわ。それはもの創りをする上でものすごい向上心だし、本当にすごいことだ!」とショックに近い感動を覚えたものでした。
僕は漫画を描いているわけですが、創作をする上で理想の環境を作り上げていくことに力を尽くしていくことの重要性については、感覚的に非常によく分かります。
というか、多くの創作者は、創作そのものにもそうなんだけど、自身を取り巻く環境についてかなり多くの悩みを持っているんじゃないでしょうか。
実際は、「創作者」ということに限らず、どんな職業の人でも同じことかもしれませんね。
そのことは、Charの息子さんであるJESSEが「オヤジずりぃ!こんなスタジオ作って!」と言ったというエピソードにも表れているよなぁ、と感じます。
DVDの対談の中で、スタジオについて「オフィスみたいなところが多い」というようなことをCharが言っていたのですが、そのことなど、非常にハっとさせられます。
音楽をやっていく上で、オフィスみたいなスタジオで「お仕事」として労働していけば、それなりのものをそれなりにリリースして「お仕事」していくことは、できるのでしょうね。
そういうことは、漫画もやっぱり一緒で。
雑誌の方向性に合わせて、発注を受けて制作して納品。その繰り返しを「お仕事」としてこなしていく、という現状があります。
漫画家という仕事は、実際やってみると「すごく普通のお仕事」だよな、と思ったりします。
でもそれは、やっぱり「お仕事」なんだから、当然のことだし。その上でより良いものが作れればいいんだろうな、なんてな感じで思っていたんですね。
だけど、音楽業界の中でずっと仕事をしてきているCharは、その「お仕事」に埋没することを是とすることなく、創作者としてあり続けるために、50歳になってもずっともがいている。そのことを知ったわけです。
知ったんだったら。
これはもう、ジャンルが違おうと何が違おうと。
創作する者のハシクレとしては感銘を受けないわけにはいかんわけですよ。
だから、このDVD発売のことを知った時に、「絶対に買う」と決めておりました。
そして毎日毎日、ドキュメントDVDもライブDVDも流しまくりです。確実に睡眠時間減ってます。寝るのがもったいなくって。体力のギリギリまで見て、ぶっ倒れるように寝て。すぐ起きて、また見る。
そんな感じの毎日になっております。
ドキュメントに関しては、表立っては「ファンにレコーディングの様子を見せる」という意味合いが強いんでしょうけど。でも、それだけでなく、多くの創作者に向けて発信されているように感じるんですよね。
特に音楽をやっている彼の後輩達(直接知っている知らないに関わらず)へのエールという意味合いが非常に強いように感じます。そういうところに「ああ。Charはどこか自身のキャリアの終焉が近いことを感じているのかもな」なんてなことも思ったりしました。
後の者達のために、遺さなければならないものがある。
というような、そういう雰囲気を感じるんですね。
そういったことは、山崎まさよしやtickとのセッションにも表れているのかもしれないですね。
それはもう、本質的な音楽に対する愛情のなせる事だよなぁと感じます。
そして、それは音楽に限る話ではないものがあると思うんですね。
だから、このDVDは全ての創作者達に向けられている、と感じるんです。
ただ、それは、僕自身が漫画を描くということをしているから、そう思うっていうことだと思うんですね。
「クリエイト」というのは、人生そのものにも言えることだと思うから、技術者の人だったり営業の人だったり、学生さんであったり、いろんな立場のいろんな人達が、それぞれの環境の中で感じることが絶対あるんだと思います。
つまるところは、どんなものであったとしても、それがほんのちょっとのものであったとしても、向上心を持って生きている人にとっては、絶対に感じるところのあるDVDだと思うんですね。
僕も、ちょぴっとは向上心を持っているので。
このDVDを見ていると、「じゃあ、俺はどうすればいいだろうか」「何をすればいいだろうか」「どういう環境を作ればいいだろうか」と、非常に考えさせられます。
そして、それが「向上心」というものの、一つの要素なのでしょうね。
「考える」ということ。
Charがプロトゥールズの使い方について、「クラフトにこだわるためには非常に使いやすい」と積極的に取り入れていっていることなども、常に考えているからこそ判断できることなんだろうな、と感じます。
まだ何かできる。
何かを向上させられる。
そのことを考え続ける。
そしてそれを50歳の男がやっている。
これはもう、たまんないですよ。
その事実そのものに、感動せずにおれんわけでございます。
いやもう、すごく上がりますね。俺もやるぜ!向上していくぜ!という気にさせられます。
本当に、買って良かったぁ。
自分が創作者であることをことさら強調することは、ちょっと品がねぇかなぁとも思ったりもするのですが。
でも、そのことはそれはそれで事実なんだから、仕方ないところはありますね。
Charの作品を受け取る時、どうしても創作者としての自分、というものが強烈に意識させられてしまうんですね。
だから、言いますが。
このDVDは、創作者にとって非常に大きな価値のあるものです。
年齢や経験など、それぞれの状況や条件によって受け取り方はいろいろでしょうけど。でも、多くの創作者にこのDVDを見て欲しいなぁと願う気持ちになってしまいます。
そして、何か向上心があるならば。
何か一つでも、何かを変えていこう、と奮い立つ。そんな気持ちになって欲しいですね。
俺は。
どうしよう?
Char達が酔っ払いながらセッションしている様子を見て、「そうか。この人達はものすごく真面目なんだ。その真面目さが創作を阻害してしまうことを知って、それでこうやって酔ってセッションしたりしてるんだな」ということも感じたりしました。
真面目さが、どうしたって「お仕事」をしようっていう真剣さを生んでしまうんでしょうね。
僕も漫画を描いていて、自分の真面目さがすごく邪魔になることがあります。
だって、漫画なんて。要は落書きの延長なんですよ。そんなものを真面目に描いてたりしたら、漫画本来の面白さは出てこないじゃないですか。
だから、不真面目になることを真面目に追求する態度もまた重要だよな。
なんてなことを思い。
よし俺も!とか思って、酒をかっくらって原稿に向かってベタを塗ってみたんだけど。
いや。
ベタを塗る時は呑まない方がいいですね…。アホやった。
最近、二次創作漫画を描くようにしてるのも、不真面目でありたい、という欲求…いや必要性から積極的にやっているところがあります。
漫画の持っている魅力の一つに、学生の頃落書きして授業中なんかにクラスメイトに見せてたりしてたような、そういう遊び要素というものがあると思うんですね。
その感覚をできるだけ強く蘇らせたくって。
そんなことを思って描いたりしているタイミングでこのCharのDVDを見て。ああ。思っていること、感じていることは間違いじゃないんだな。と再認識させられ、そしてまた、もっとそのことを追及していかなければいかんよなぁと感じます。
まぁ、酒は…ネームとか下書きの時限定かなぁ。
などと。
考えながら書いていると、どんどん際限なくなっていきますね。簡単に答えがでることでもないので、この辺りでそろそろ終わりにします。
やはり、考え続けることですね。
そして、創作の持つ本質的な魅力の部分を見失わないようにすること。
いやしかし。
本物っていうのは、やっぱりすげぇですね。
Charがいてくれて本当に良かった。
30過ぎてギター始めて、たまたま本屋で見かけたギターマガジンの表紙がCharで。中のインタビューを読んでみたら、すっげぇピンとくるものがあって。「あ。この人のCD聴こう」って思って聴き始めて。
それからまだほんの数年なんだけど。
ここまで大きな大切なことを感じ取らせてもらえて。
本当に嬉しい。
きっと、こういう創作者はまだまだ世の中にいるんでしょうね。
僕のアンテナはなかなか感度が鈍いんですが。それでも、様々な媒体を通して、自分に向上心の大切さを与えてくれるすげぇ人をもっともっと探していきたいな、という気持ちにさせられます。
今後のCharの更なる向上を楽しみにしつつ、そういった出会いにも心を躍らせて。
できれば自分も本物になりてぇぜ、という願いを持って。
創作を続けていこうと思います。
…本っ当に、まとまりのない文章ですんません。
興奮してしまうと、前後の繋がりとか関係なく、だだだっとタイプしてしまうので。
とりあえずアップしてみて、後で読み直してみて意味が通らねぇなこりゃ、というところや誤字脱字を発見したら、その都度修正していきます。
ではでは、長文失礼いたしました。
またです!
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