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2007年1月27日 (土)

志。

 こんにちは。だんちです。
 仕事で漫画を描き、遊びでも漫画を描き。
 漫画を描くだけの日々がひたすら続いております。
 ハルヒのアニメシリーズの再評価をしたいとか、「ひだまりスケッチ」や「まなびストレート」の感想を書きたいなぁと思いつつ、「時間があったら漫画を描こう」となってしまい、最近全然文章書いておりません。
 それはそれで、何か書きたいなぁという気持ちも沸いてくるので、作業の隙間ができたこの時間に、ちょっと心に思うことなどを書き留めてみようかな、と思います。

 僕は今年、年男で。3月で36歳になります。
 なんだけど、そんな今年になってやっと「ひたすら漫画を描く」という心境になれているというのは、なんともトロすぎるよなぁと反省することしきりでございます。

 じゃあ、若い時は何やっていたのかと言えば、なんだか体鍛えてましたね。
 空手やって、太極拳やって。サンボの講習受けに行ったり、一人でもこつこつと筋トレしていたり。
 それはそれで、まぁ良かったんだろうけど。
 でも、今になって思うと、漫画家を志したくせに、その自分の志にちゃんと向き合っていなかったんでしょうね。

 「体鍛える前に腕を磨けよ」と10何年前の自分に説教の一つもしてやりたくなります。

 しかしまぁ。腕を磨こうとしなかった怠慢は、そもそも志が低かったんでしょうね。
 漫画を描いて暮らしていけたらいいなぁとか、上手いこといけたらいいなぁとか、そんな程度にしか考えていなかったようにも思います。

 描くもので、人を楽しませよう、という観点がそもそもすっぽり抜けていたんですよね。

 その自分の反省点と同時に、「でも、それを人から教わることも無かったなぁ」とも思います。
 何度も書いていますが、僕がデビューした頃に編集者に言われたことは「飯屋でカツ丼を頼んで、そのカツ丼が出てくるまでの3分の間で楽しんでもらうのが漫画だ」ということでした。
 要は隙間を埋めるものであって、暇つぶしのツールということですね。
 勿論、それだけではなく、短い時間でもちゃんと楽しんでもらって魅力を分かってもらえるだけの明瞭さ、エンターテインメントとしての瞬発力が必要だ、ということもあるんだと思います。

 でも、僕はカツ丼を頼んだらカツ丼を食べることを楽しみにしますよ。
 だって、漫画を読むためにカツ丼頼むわけじゃないんだから。
 飯屋でカツ丼を楽しく食べるように、本屋で「この漫画を読もう」と選んでもらって楽しんでもらうことを志すのが正しいのではないか?そういう思いを持ったものでした。

 そう思ったのなら。
 その思いのために必死に腕を磨くべきだったのに、それを怠っていたわけですね。
 若さや未熟さからくる根拠のない傲慢さに心を支配され、高い志を持って必死に努力することに向き合えなかったことには、本当に情けない気持ちになります。

 同時に、高い志を持たせてくれる環境というものは、やはり大事だよな、とも思います。

 Jリーグの横浜Fマリノスに高卒ルーキーの乾選手が加入し、その入団会見で「早く海外に行きたい」ということを発言し、それが「爆弾発言」だとか「夢はデカい方がいい」とか言われたりしている記事を読んだりしたのですが。
 その夢はデカいのか?という疑問があります。
 才能のある選手にとって、海外でプレーすることは、上手くいけばできることでしょう。
 でも、プロの選手として人前でプレーするのであれば、「人を感動させられるプレーヤー」を目指すことが重要なんではなかろうか、と思います。
 その前提があった上で「世界中の人を感動させられる選手になりたい」というのであれば、それは相当デカい夢だよな、と思うんですね。

 マリノスの社長も会見で「90分間飽きさせないサッカーを」という目標を掲げたようなんですが。それもまたずいぶん小っちゃい話だよなぁと感じます。
 何のためにプロフェッショナルエンターテインメントをやっているんだっていう話ですよ。
 人の心に何かを訴えかけるためだろう?
 スポーツなら、感動を与えようと思わないでどうするんだよ。
 観客は「飽きないもの」を見たくってスタジアムに脚を運ぶわけじゃねぇだろうがよ。
 「90分の間で必ず感動を与えるチームに」という目標って、出てこないのかよ。

 それが、環境なんだろうな、と思うんですよね。
 そういう目標が、選手からも社長からも出てこない。甲府の大木監督の「うちのチームの特徴はエンタメ」という発言なんか、常識中の常識だと思いますよ。それが当たり前でなくってどうするんだって。

 漫画の世界も一緒で。描く側には連載を持ちたいとか単行本を出したいとか、売れたいとか、いろいろ目標はあるだろうけど。そういうのは「人を楽しませる」ことを一つ一つ積み重ねていった上での結果でなければ、意味が無いのだと思います。
 僕は。ね。

 ニュースを見れば。
 不二家とか、捏造番組とか。
 小せぇ話がゴロゴロしてて情けなくなる。

 僕は、自分のかつての志の低さに情けなさを感じたわけですが、それは自分だけの問題なのではなく、世の中にも同時にあることなんだろうと感じます。
 原因はきっと、いろいろあることなんでしょうね。根の深いものも、いろいろあるんでしょう。
 そういった原因について考えていくことも大事だなと思いつつも。
 今はとにかく。
 人を楽しませるために漫画を描く、ということに向き合って努力を続けていきたいと思います。

 それは、ものすごく当たり前のことでありつつ、実は非常に高い志であるということを信じて。

 大したことは、できないけどね。
 この両手でできることしか、できないけれども。

 なんとも。
 まとまりませんが。
 眠いし。
 この辺で終わります。

 ではでは、またです!

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