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2007年5月22日 (火)

「らき☆すた」第7話を見た。

 こんばんは、だんちです。TVKにて「らき☆すた」第7話を見ましたので、感想を書きたいと思います。

 僕は、この作品を連続したシリーズ作品として視聴しています。
 やはり、ここまで見てくるといよいよ一話完結ものではないんだな、と感じます。第一話からのエピソードがその場限りのものではなく、確実に積み重ねられていますよね。

 その上で僕は、こなたのお母さんが亡くなっているという事実をシリーズの中の「大ネタ」として捉えていて、重大な存在が欠けてしまった少女の青春のひと時の煌きや親友達との心の触れ合いのドラマを感じております。

 なので、そういった観点による感想になります。

 第一話、いきなり何の説明もなく始まったこの作品。
 脈絡を感じさせず女の子達の会話劇が続いてきて、第四話辺りから「解きほぐし」が始まってきているように思います。
 今回の解きほぐしとしては、かがみが「寂しがりや」だ、というところでしょうか。

 その「情」のあり方を一つのポイントとして見ていくと、「友情」とか「友達」とかそういう言葉が冗談めかした形ではあっても、今回かなり意識的に沢山出てきたように思います。

 「連続もの」として見た時。
 前回の海水浴がこなたにとって「擬似的な家族旅行」であったとすると、それまで得ることが無かった(あるいはとても少なかった)家族的な温もりをある程度得たことによるこなたの変化が、今回少し現れたと見ることもできるかもしれません。

 夏休みの間、ハマっていたのが「マリみて」。
 そして深夜アニメとして楽しみに見続けているのが「ストロベリー・パニック」。

 こなたは、がちで百合?

 …というのは、置いといて。
 どっちも学園ものなわけですね。
 つまり。
 「擬似的な家族旅行」を経た後に、そういった女の子学園ものにハマる連続性を、「家族的な温もりに対する無意識の憧憬」から「友達という存在に対する渇望」への変化と見ることができるのかもしれない、と感じるわけでございます。

 なんでそう思ったか、というと。
 つかさとこなたが「ケロロ軍曹」が好き、という共通点を持っているところから、「かがみとこなたも似たところがあるんではないか?」と思ったんですね。
 今回、かがみが、あれだけはっきりと「寂しがりや」であることが明らかになった。
 それをポイントとして見つつ、こなたがお母さんを亡くしている事実から考えると、ごく自然に「本当はこなたも寂しがりや」なんではないか、と思えます。

 それは今までも、ネットゲームにハマっている様子やらかがみに甘える様子などから感じられる部分ではあったわけですが。
 それが、今回は「友情」とか「友達」というキーワードと、彼女達の様子から、それまでの「家族的、母親的な甘え方」からは先に進んだ「寂しさ」なのかもしれないなぁと思うんですね。
 やはり、あれだけかがみとこなたが遠慮無く付き合っている様子を見ると、友達らしい友達関係であるように思えます。

 その、友達関係、友情というものを「変化しないもの」、つまり無くならず、変わらないものとして見ると、今回様々な形で示された「変化」というものとの対比を感じます。

 死に行く蝉。
 蟻にたかられ形を損ねていくその死骸。
 ダイエットによって小さくなってしまったかがみの胸。
 あっという間に壊れてしまったつかさの携帯電話。
 人知れず街角に落ちてしまったケロロ軍曹のストラップ。

 様々なものが変化して、消えていったりする。
 季節が移り変わって、時間が経っていくことも、変化という常態そのものでしょう。

 そんな中、「あんた友達無くすぞ!」と言われながらも、こなた達の友情は「変わらない」んだな、と見ていて感じて、そのことが強く印象に残ったんですね。

 だから。
 それが、このシリーズの描こうとしていることの一つの肝なのかなぁとか、そんなことを思ってみました。

 刻一刻と過ぎていく時間。高校生という限られた時間。
 その中で、変化しない「情」。
 大袈裟でもなんでもない、等身大の「友情」。

 変わらないのは、心。

 ということですね。
 ケロロ軍曹と冬樹君のような、友情だったりしてね。
 前回の海水浴旅行を経て、こなたがそこにたどり着いたように感じます。

 それ以前のこなたは、かがみに「自分でやれ」と言われた宿題をネットゲームに夢中になって放ったらかしにして、挙句適当にそれっぽい答えを書いて提出するようなことをしていたわけですが。
 やはり報いはちゃんとあって、再提出を食らうわけですね。
 で、今度はパソコンの電源をつけることなく、なんとかかんとか自力で向かってみて。そうしたらば、野球中継の延長で「ストロベリー・パニック」をちょうど見れたり、今度はかがみにノートを借りれたり。
 ただ甘えるところから、友情らしい友情へと進展があったからこそ、なのかなと思います。

 けっこう、前回のお話はターニングポイントだったようにも感じます。
 「変わらない友情」、つまりは「変化の中の不変(あるいは普遍)」というものを一つのテーマとしているのであれば、それは今回から描かれて積み重ねられていくものであるように思うんですね。

 いよいよ「スタートダッシュ」「解きほぐし」を経て、「積み重ね」へとシリーズが進んでいく感じでしょうか。

 とはいえ。
 今回、みゆきのことが少し気になったんですよね。
 リアルお嬢様なご友人がいてみたり、勉強できたり、家がどうも金持ちみたいだったり。
 なぜ、あの学校にいるのか?
 こなた達からしても、みゆきは浮いてる存在だ、という認識はあるようですし。

 彼女にも何やらあるような気がしてきました。
 そこの部分の解きほぐしも、どこかしらであるかもしれませんね。
 だけど、今回みゆきと一緒にお昼を食べたりノートを貸したりしていましたが、彼女がどんな存在でどんな人間であろうとも、これからもこなた達はみゆきと仲良くしていくのでしょうね。
 やはりそこは、「変わらない」ところなんだろうなぁと、感じます。

 「変化」というものがあるからこそ、「不変」というもの、その人たちの心であったり関係であったり、そういったもののありようが、とても麗しいものに感じられるのでしょう。

 「らっきー☆ちゃんねる」でも、あきらと白石みのるの関係は相変わらずで。
 だけど、本編に出てきたりツインテールでHPに写真が載ったりしている白石氏に対してあきらがああいう憮然とした態度を取ることは、やっぱりすごく甘えているように僕には見えます。

 本編のかがみが「寂しがりや」であることを、こなただけでなく、あきらにも当てはめてみると(当てはめた時に違和感をまったく感じない描写が今までもされていましたしね)、自分が置いて行かれている感じがして、本当は腹立たしいのではなく、すごく寂しいのかもしれないな、と思うんですね。
 そこにも「変化の中の不変」を見るならば、このまま白石みのるの立場がどんどん目立っていったりすることがあったり、あきらの扱いがどんどんぞんざいになってみたりすることがあるのかもしれないけど、それでも、白石みのるとあきらのあの関係性は変わっていかないのかもしれませんね。

 視聴者にとっての時間や環境、心のあり方もどんどん変化していく。
 「らき☆すた」の作中でも時間は進むし、様々な変化がある。
 だけど、彼女達の関係は変わらない。

 「変化の中の不変」

 それは、エンターテインメントになりうる、人を安心させるものなのかもしれませんね。
 つまりはそれが、「変化の中の普遍」ということかもしれません。もしくは、「変化こそ常態」ということでいうと、「変化の中に不変がある」こと自体が「普遍」なのかもしれませんね。

 この作品に、「可愛い女の子を深夜番組で見るという風俗性」を感じたのも、そういった「普遍」のところがあるからなのかもしれないな、と改めて思います。
 可愛い女の子を見たい、可愛い女の子の会話を聞きたいと思うのは、男にとってはまさに普遍なのでしょう。

 父親が娘の心配をするのも、不変だし、普遍でしょうしね。

 なるほど。自分で書いていてだんだん分かってきた。
 つまり、そういう「変化」と「不変」が描かれてくる中で、こなたのお母さんが亡くなっている、ということが、過去に起こった「変化」としてはあまりにも大きい、と僕には感じられるんですね。

 で、こなたは「今日はあたしが食事当番なんだ」「家はみんな鶏肉好き」と言うわけだけど、二人だけの家族なんですよね。食事当番もお父さんと交代で、みんなが大好きと言っても、お父さんと二人だけ。
 つかさやかがみが交代でお弁当を作ってくることと似ているようで、すごく違う。
 第二話の冒頭で、柊家総出演でGWの家族団欒が描かれていたことの印象が強く、泉家との大きな違いを感じます。

 でも。
 家族という存在。
 その心の繋がり、関係は、変わることがないのでしょう。
 こなたが、二人だけの家のことも「家庭」「家族」「みんな」と普遍性をもって認識しているところが、切なくもあり、また力強くもありました。
 大きな変化があろうとも、変わらないものは変わらないんだな、って。

 そして、その家族の不変性(および普遍性)を獲得するならば、「友情」という不変性(または普遍性)へと、進むことができるのかもしれません。

 前回の「擬似家族旅行」の次の回である今回、「友情」「友達」という言葉が目立ったことに、そんな変化を感じたわけでございます。
 連続シリーズものとして見ていくからこそ感じる「変化」と「不変」。

 そこに、物語性やメッセージ性があからさまにはこめられていなくとも、そのこと自体が物語になるし、メッセージになるのかもしれませんね。

 以前、「ぱにぽにだっしゅ!」を見ていた時にも引き合いに出したのですが、こういった作品に僕は「ゴドーを待ちながら」の次の段階なんかを感じたりします。
 「ぱにぽにだっしゅ!」の時は遊び続けることは待つことではなく、終わりがあるからこそ、「変化」があるからこそ、その時「遊ぶ」こと、「楽しい」ことに意味がある、という観点だったわけですが、「らき☆すた」では、「変化という常態」の中での「不変」というものをあるがままに受け止めていくことの意味性を感じます。
 「何かが起こらないこと」「変化しないこと」のドラマ性、幸福性。

 そんなことを思うのは、ちょうどこの前のGWに、僕自身が高校時代の友人達と久しぶりに会って遊んだからかもしれません。
 多くの人がそうだと思うのですが、高校の時の友人関係って、何年経っても変わらないんですよね。
 彼らと出会ったのなんて、もう20年も前なのに。
 それは、実は、とても幸せなことなんだな、と「らき☆すた」を見ていて、こなたやかがみ達の友人関係を見て思ったりしました。

 ゴドーは来なくことも。
 変わらない友人関係、友情があることが、そもそもドラマチックなのかもしれません。

 といったことを。
 ここまで見てくる中で感じてみましたが。
 物語はまだまだ続きます。
 「変化」や「不変」、そして「普遍」。
 そういった視点を改めて得つつ。この先のドラマがどうなっていくのか、楽しみに見ていきたいと思います。

 今回もまた、相変わらずの長文になってしまい、すいません。
 乱文乱筆失礼いたしました。

 ではでは、またです!!

 *「ゴドーを待ちながら」…サミュエル・ベケットが書いた不条理劇。演劇の世界ではかなりの有名作で、今でもモチーフとしてよく使われる作品です。僕ら物語を作る者の間でも「何かが起こるのを待ち続けながら何も起こらない」というモチーフを「これは『ゴドー待ち』だよね」なんて言ったりします。

 参照:「映像言語」と「漫画言語」の具体的な違いの例。
    : 「なぜアニメの感想を書くのか。どういったスタンスで書くのか。」
    :「物語り人(ものがたりびと)」であること。…学習機会レポート2
    :「物語作りの基礎。普遍的土台と誇張表現の調和により生まれる適度な感情移入…学習機会レポート」

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コメント

なるほど。変化と普遍ですか……
今回は、蝉やケロロなどというものが出てきて、今まで以上に何かのメッセージを前面に押し出してるな、とは感じたのですが、ここまで深く考えられるのは流石です。

個人的には、こなたは寂しがりやではないんじゃないか? などと思っていたりするわけですが、まあそれはさておき。

だんちさん的には、この7話で、考え方・捉え方が固まったんじゃないでしょうか? 文面からそう感じられました(勘違いかもですが……)。
さて、8話をだんちさんがどう見るか、本編と同じくらい、それが気になっていたりします。では。

P.S こちらのブログのほうでも、1~6話の感想を書き始めたのですが……これ、非常にしんどいですねw

投稿: すまいらー | 2007年5月26日 (土) 14:10

すまいらーさん、こんばんは^^
今回、かなり「変化」ということを裏テーマ的にして描いている感じ、ありましたよね。
全体を通しても一定のペースで月日が経っていくところに変化の流れを感じます。
その辺り、もっと回が進んでいくと更にいろいろ感じていくのかな、と思える点でございます。

こなたは寂しがりやではないんじゃないか、ということですが、確かに僕の見方でも、「寂しがりや」というのはちょっと違うのかもしれません。
僕の見方では、「現実に寂しさを抱えている子」ということになりますね。
本来は満たされている状況の中で寂しがりやになっているかがみと、大きな存在の欠落から寂しさそのものを抱えているこなた。
この二人がとても仲がいいということは、なかなか面白いし、実際リアリティがあることなのかもしれませんね。

見方が固まってきたという部分は、確かにあります。
これまでの印象の積み重ねから、序盤の自分的まとめとして今回の感想を書いてみたところもありますので、すまいらーさんが読んで下さって感じられたことは、まさにその通りでございます^^

とはいえ、自分の見方に自分で囚われるのもつまらないので、基本、毎回意識をフラットにして楽しんで、その時見て受けた印象をちゃんと大事にできたらなぁと思っております。

第8話、ついさっき見ましたよー^^
感想、明日か明後日かには書くと思いますので、是非また見てやって下さいね!

すまいらーさんの感想も読みましたよ!!言葉を絞って、受けた印象を分かりやすく言葉にされてて読みやすかったですし、冷静かつ真っ直ぐなすまいらーさんのパーソナリティが文面から伝わってきてとても楽しかったです^^
「その2」以降も楽しみにしてますね!

>……これ、非常にしんどいですねw

やはり、読む人のことを考えて言葉の選び方に気を遣っていらっしゃるからなのでしょうね。
僕はうっかりすると「自分文脈」で文章を書いてしまって、「これ、自分以外の人には分からないかな…」というものになってしまいます^^;
僕もすまいらーさんを見習って、少しはスマートな文章が書けるように(きっと無理ですが)努力してみますね^^

お互い、楽しく感想書いていきましょうね!
ではでは、またです^^

投稿: だんち | 2007年5月29日 (火) 02:36

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