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2007年6月 4日 (月)

夏コミ当選と雑談。

 こんにちは、だんちです。
 今日、コミックマーケット72の当落通知が来ました。今回は無事当選し(前回の冬は落選)、8月19日、日曜日の東地区”パ”-35aのスペースを与えていただきました。
 サークル名は「関東WILD CHICKEN」。オリジナルSM漫画「7days fuzz」の7話目の前半を新刊として出す予定でいます。
 あと、「7days fuzz」の既刊のハーフサイズとハルヒ本「涼宮ハルヒさんの危険な愛体験」の1と2を持っていきます。
 今回はハルヒ本の新刊は無理だと思いますが、余力や何か思いつきがあれば突発本も考えてみます。
 当日まで、このブログで準備状況など告知をしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします!

 同人誌関連でもう一つ。
 今日、郵便局に行ってきて、ハルヒ本の送料を調べてきました。改めて近日中に通販の概要を告知させていただきますね。

 さて、雑談ですが。
 今、仕事用のネームを描く毎日です。
 なかなか、漫画とかイラストとかアップできなくってちょっと寂しい…。仕事頑張っていろいろ描こうっと。

 先日、「おおきく振りかぶって」と「らき☆すた」の漫画単行本を全巻買ってきました。
 やー、どっちもすげぇ面白い。可愛いし。
 「おお振り」はネームの雰囲気に思い切り影響受けてしまった。最近、漫画読んでいなかったのでちょうど良かったかも。
 「おお振り」はネームの技術本当に高いですね。
 説明とドラマとキャラクター描写とがバランス良く練られていて。これは相当苦労しながらネーム描いていらっしゃるんだろうなぁと思います。
 何より、キャラクター一人一人の掘り下げ具合が半端なくてすごいですよね。
 家族構成や誕生日、血液型のプロフィールが一人一人きちんと用意されていることといい、その家族構成からくる性格の出来上がり方とか、親の様子とか。
 ひぐちアサ先生の取材力、観察力、準備力は凄まじいものがありますね。

 「らき☆すた」もキャラクター一人一人の練り上げがやはりきちんとしていて。
 家族構成だったり性格だったり、悩みだったり。
 欠点の作り方が本当に上手いなぁと感じます。
 欠点と、本人のコンプレックス。
 やはり、そこも観察力というものが重要で。「なんとなく」では描けない部分ですからね。美水かがみ先生も高い意識を持ってキャラクターを練り上げていらっしゃることを感じます。

 改めて、キャラクターを練り上げることの大切さを学んだように思います。
 僕も頑張ろう。

 学ぶことは他にもいろいろなジャンルからあるわけですが。

 先日あったサッカー日本代表のモンテネグロ戦。前日のオシム監督の会見も興味深いものでした。
 スポーツナビで読んだのですが。
 モチベーションについて、「モチベーションは消費されるもの。大事なのは『リモチベーション』。『再び』ということ」というようなことを話していて。
 それを読んで「うわ、まさにそうですよね!!」と思ってしまいました。

 僕は漫画を描いていて、漫画を描くのが好きだから楽しく描くわけですが。一本描くと、モチベーションが消費されて一旦切れるんですよね。
 で、そこからもう一度上げていくのが非常に難しい。
 それだけでなく、様々な要因があって描いている最中にモチベーションががた落ちになることだってある。
 そういう時に、どうやって再びモチベーションを上げていくのか、リモチベートしていくのか。
 それはとても難しいことで、なおかつ作品を描いていく上では重要なものになります。
 別のプロの世界でも、やはりそれは大事なことなんだなぁと思いますし、それは仕事をしていく上では普遍的なものなんだろうなと改めて感じます。
 その上で、「リモチベーション」という言葉として認識して捉えることができると、対処について考える時、やりやすいようにも思います。
 さすがオシム監督。
 勉強になります。

 それから、最近「野村ギター商会」という野村義男氏がやっているネット番組をよく見ているのですが。
 公開イベントでのゲストでマーティ・フリードマンが語っていたことも印象的でした。
 ファンからの「速弾きでイングヴェイ・マルムスティーンに勝てますか?」という質問を受けて、「音楽はお好み焼き。速弾きはその中のニラ一切れ分」と語っていたんですね。
 技術のコンテストになると、何のためにやっているのか、ということになる、という話をしていたわけですが、それはもう本当にその通りだと思います。
 「聴いている人のために弾くヤツは、それは男」
 という言い方もしていましたが、音楽やそのための技術は勝ち負けや自分のためではない、ということで、しかもそれを日本語で一生懸命伝えようとするところに、とても感銘を受けました。

 以前、僕の友人がギターマガジンのコンテストで審査員賞を受賞したのですが、その友人は劇伴音楽を作る仕事をしたりしていたので、サウンドトラック音楽のようにイメージを喚起させられるものを作っていて。僕はその友人のコンテスト音源を非常に気に入っていました。
 じゃあ、他の人はどんな音源を作ったんだろう、と思ってギターマガジンのHPにアップされている他の受賞者の音源も聴いてみたのですが。
 技術の品評会みたいになっちゃっているのとか、とても最後まで聴けませんでしたね。
 技術があるのは分かったよ。だから何だよ。ってなっちゃって。
 まぁ、僕の好みっていうこともあるわけですが。
 でも、「ああ、これは『音楽』じゃねぇな」と思ったりしたんですね。
 友人にその印象を伝えたら、「コンテストはどうしてもそういうものになりがちだよね」と言っていましたが。

 ニラ一切れでがたがたと優劣を競うよりは、美味しいお好み焼きを食いたいもんでございます。

 その辺り。
 漫画でもいえることで。
 技術はちゃんとあった方がいいけど、つまんない細かいところでちまちまとするんじゃなく。ちゃんと面白いものを作っていきたいなぁと改めて思ったりしました。

 そんなわけで、またネーム作業に戻らなければ。
 ネームの供として、氷砂糖を買ってきました。
 ネームは頭をものすごくフル稼働させて描くので、頭のエネルギーがすぐ切れてしまいます。なので、すぐ糖分補給をできるように氷砂糖を舐めるのですが。
 なかなかお奨めですよ。
 この時期、梅酒用なんかで氷砂糖が安売りしていたりするので、漫画描く人はお試しあれ。

 そんなわけで雑談でした。
 最後に、今描いている仕事の次号予告。竹書房発行「愛の体験Specialデラックス」7月号の巻末に載っている予告カットです。
Yokoku
 
  
  
 
 
 
 一番上の「忘れさせ屋7」がそうです。「大好評の人気シリーズ」などとキャプションを付けていただいて、嬉しいことでございます。本当に好評だといいなぁ。
 失恋した女性の心の傷を癒す商売、「忘れさせ屋」の読み切りシリーズで、女性キャラは毎回違うわけですが、ホスト役の男キャラはカットの左側の男、春山というのと、カット右側の男、足立というのと、二人立てております。今回は足立のお話。
 相変わらずのSMものでございます。牝犬ですぜ牝犬!エロエロなお話になるように、頑張って描きますね!!(僕の担当はネームと第一原画と仕上げ)
 機会があったら、是非読んでみて下さいね。掲載される時にはまた改めて告知させていただきます。

 ではでは、またです!

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コメント

こんばんわ。山崎しんのすけです。

夏コミ当選おめでとうございます。
こちらは今のところはっきりしません(^^; 同僚と木曜まで連絡が付かないもので。おまけに鯖は飛ぶし。ヽ(`Д´)ノ

あ。山崎あやめは受かりました。

ギターのお話。
20世紀末はスーパーギタリストの時代であり、星の数ほどの優れたギタリストが輩出されたわけですが、その中にあって技術的には殆ど特筆するべきものはないとされているカルロス・サンタナのアルバムが唯一21世紀になって世界的大ヒットを飛ばしたという事実は非常に重大な示唆を含んでいると思います。まあアレはお好み焼きってよりも焼き肉に近いですけどね!

それではまた。

投稿: 山崎しんのすけ | 2007年6月 4日 (月) 23:07

こんにちは。尾鈴明臣です。

夏コミ当選おめでとうございます!
自分は残念ながら落選していましたorz
買い物には行くので新刊楽しみにしていますね^^

モチベーションについてですが、ホントにその通りですよね。良いこと言ってるんだなぁ、オシム監督。
『リモチベーション』
勉強になりました。

投稿: 尾鈴明臣 | 2007年6月 5日 (火) 17:52

あちゃ。(><)

サンタナが2500万枚売った「Supernatural」は1999年の発売でした。20世紀じゃん。お詫びして訂正させていただきます。

それではまた。

投稿: 山崎しんのすけ | 2007年6月 6日 (水) 07:40

>山崎しんのすけさん、こんにちは^^

≫夏コミ当選おめでとうございます。

ありがとうございます!
もう、必死になって漫画描かなければ!あとスペースの本の配置の仕方を考えないと。
先に考えて準備する癖をつけないといかんですね。
そして今度こそ寝不足でないイベント参加にしたい!!

山崎さんの方はまだスペースが取れたかどうか分からないんですね。またお会いしたいですし、取れているといいですよね^^
奥様はスペース取れたとのこと、おめでとうございます!
そういや、サイト復活していましたね!
見れない間寂しかったので、また見れるようになって嬉しいです^^

20世紀はエレキギターが凄まじく発展しましたもんね。出尽くしたっていうくらい。
でも、その中できっちり生き残っているギタリストは、アンサンブルを心得ている人達な気がします(単純に、死んだ人も多いのですが)。
サンタナはその辺、本当にすごいなぁって感じます。
クラプトンだって、技術的にはシンプルな人だと思うけど、音楽としてのアンサンブルでの活き方、活かし方が非常に優れているように感じます。
休符の使い方とか、「弾かないところ」がすげぇ上手いって思うんですよね。
サンタナも、音の切り方、すごく上手いですよね。弾かない部分も技術だと思うから、それ自体も僕にとっては「特筆すべき技術」だと思うんですよね。
そうか、僕は「休符好き」なのかな^^;

「Supernatural」は1999年ってことですが。ほとんど21世紀ですよね。どちらにせよ、「非常に重大な示唆を含んでいる」というのは本当に仰る通りですよね。技術とは何なのか。何のための技術なのか。という。
家にはベストアルバム一枚しかないから、今度買って来ようかな。そして焼肉を堪能してみます^^

ではでは、またです!

>尾鈴明臣さん、こんにちは^^

≫夏コミ当選おめでとうございます!

ありがとうございます!!新刊、頑張って描きますね!!
既刊もちゃんと押し付けなければ!!
COMIC1でお渡しできず、本当にすいませんでした^^;
今度こそご用意させていただきますね。またお会いできるのが楽しみです!!

尾鈴さんは落選してしまったんですね。残念です(涙)
夏コミはどんな本を出される予定だったのでしょうか?
もし、手が空いていらっしゃるようなら、ネーム描きますから、ハルヒ本出します?小学生コスプレSMネタで。
もしくは、リメイクしたいと仰っていた本のリメイクをされるのでしたら、良かったら置かせていただきますよ。
良かったらご検討下さい^^

「リモチベーション」は本当にハっとさせられる言葉ですよね。
オシム監督は本来は当たり前のことをとても分かりやすく言葉にする人なので、とても勉強になります。
お互いリモチベートの方法を模索していって身につけていきたいですね^^

ではでは、またです!

投稿: だんち | 2007年6月 6日 (水) 16:07

尾鈴です。

新刊は、9月にハルヒオンリーに申し込んでいるので夏コミは『らき☆すた』を描こうかなと思っていたのですが……。
ハルヒ本のネームを描いていただけるのですか!? う~~ん! どうしようかな~~~~!!!!!
正直、落選知った時点であっという間にやる気ゲージが0近くまで落ちてしまっていたので、今から“リモチベーション”出来るかどうか……^^;
とにかく、検討してみます。
お気遣いありがとうございます^^

投稿: 尾鈴明臣 | 2007年6月 8日 (金) 18:08

尾鈴さん、こんばんは^^
なるほど、「らき☆すた」の新刊を出す予定だったのですね。
落選でやる気がゼロになってしまうのは無理ないですよね…。
せっかくの夏コミですし、予定が空いてしまうのでしたら、これを機会に何かコラボレートできないかな、とも思ったのですが。
でも、尾鈴さんの「らき☆すた」本も是非見たい!欲しい!!

リモチベートして夏コミに何かテーマを見出すことができるようでしたら、コラボレート云々関係無く協力させていただきますので、遠慮なく仰って下さいね^^

ではでは、またです^^

投稿: だんち | 2007年6月11日 (月) 03:02

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