コミックマーケット73ではありがとうございました!
こんにちは、だんちです。
昨年末に開催された「コミックマーケット73」にて、サークル参加をしました。
スペースまで来て下さった方、本を見て下さった方、本を買って下さった方、お声を掛けて下さった方。皆様、ありがとうございました。
おかげさまで、とても充実した楽しい一日を過ごすことができました。これからも頑張ってまいりますので、どうぞまた「関東WILD CHICKEN」をよろしくお願いいたします。
そしてまた、本を買って下さった方のお手元の本が、少しでも楽しんでいただけるものになっていますことを、心より念願しております。
三日開催のうち、最終日に参加したわけですが、ちょっとその時の感想など書いてみたいと思います。
当日頒布した「7days fuzz track7"no effect"後編 冒頭9ページ下書き先行公開本」の表紙&裏表紙。
冬コミ作業中に書いた記事の中で、
原稿やっていても苦しくって。それは、同人誌とか漫画を描く上では、「何か違う」という違和感を感じるものでもありました。その違和感をつきつめていって、それは「取り繕おうとしているから」というように思えて。それこそがムリなんだ、と感じて開き直れてからは、気持ち良く原稿を描けております。
と書きましたが、今の自分に出来る、作れる本を気持ち良く楽しく作れたように思います。
今回のこの「先行公開本」、自分で見返しても面白いなと思えるところがあって。
最初、絵が硬いんですよね。緊張して描いている感じがあって。
だけど、「あ。この辺から開き直ってきたな」という様子が絵に出てきて。ページが進むとどんどん絵のノリが上がっていくんですね。
この辺りのキレ味とか、自分でもかなり好きです。
前述の記事の中で、
未熟で中途半端なものを出して今現在の僕の作品として見ていただこう。それこそが、本を通して僕自身のパーソナリティを表現することでもある
とも書きましたが、まさに、僕自身の状態が如実に出た本になったと思います。
下書き本ではありますが、ちょっとだけ、同人誌を出すこと、漫画を描くことの本質的な楽しさの一端に触れたような気がしました。
頑張って出すことができて、本当に良かったです。
あとはとにかく完結させることですね。
今回の経験を活かして、楽しく頑張って、二人の七日間を最後まで描き切りたいと思います。
よかったら、またスペースまで遊びに来て下さいね!
今回。
そういう開き直りもあったからか、準備も比較的余裕を持って取り組むことができました。
参加登録カードもちゃんと記入捺印してから出発することができたし。完徹でなく、30分くらい寝れたし。
頒布した本の裁断も全部できたし。
バックナンバーが増加の一途なので、製本が日に日に大変なことになってしまってはいるんだけれども。いい加減オフセット本も考えなくちゃいけないかな…。
ひたすらプリントアウトしてひたすら折って。
さすがに、指先が軽い火傷になりました。ギター弾き始めた頃みたいな感じ。
指紋が薄くなっちゃうまで紙を折りまくって本を作ることが、なんだか楽しいんですよね。
とはいえ、手製本だと充分な部数を用意できなかったりもするし…。考えどころ。
んー…。
完結させたら、総集編本みたいにするかなぁ…。
その辺りも、ちょっと考えてみます。
当日ですが。
スペースが、「SM島」からは離れちゃっていて…それは、ちょっと寂しかった。
今回はどうも「兄妹島」に入っていたようで、周囲の皆様はちょっとリリカルな感じの本を出されている方が多かったようにも思います。
場違いですいません…。
でも、事前にそういう「場違い」は予想していたし、以前なぜか「ふたなり島」に紛れ込んでしまい傾向違いから浮いてしまった経験もありましたので、こういうのを作ってサークル傾向をアピールする準備をして行きました。
それでも、SMものを探していらっしゃった方には見つけにくいスペースだったかもしれません。そんな中、わざわざいらっしゃって下さったり、通りがかって見て下さったりしていただけて、とてもありがたかったです。
ブログを見て下さって、スペースまで来て下さった方もいらっしゃって。お声を掛けていただいて、とても嬉しかったです!
でも、なんというか、ブログでは描けないような本を出しているわけですが…。大丈夫だったでしょうか?
楽しんでいただけたら幸いです!
「7days fuzz」の完結を待って下さっている方からもお声を掛けていただきまして、とても励みになりました!ありがとうございました。
今年こそ!!完結させられるように頑張りますので、もう少し、お待ちいただけたら、と思います。すいません…。
「関東WILD CHICKEN」はオリジナルSM漫画をメインにしているサークルではありますが、「涼宮ハルヒさんの危険な愛体験」の無印と2も置いておりました。ハルヒスペースからはだいぶ離れていたわけですが、僕のところのハルヒ本を探しに来て下さった方もいらっしゃいまして。遠いところをありがとうございました。
「愛体験の3はまだですか?」ともお声を掛けていただいたりしましたが、今年の「COMIC1」に申し込んで、スペースが取れればそこで出す予定でいます。
進捗状況など、またこのブログにてお知らせしていくつもりですので、どうぞよろしくお願いいたします。
今後のイベントの参加予定としては。
「COMIC1」、「コミックマーケット74」に申し込みます。
それ以外は未定ですが、仕事の様子を見ながら、もう一つ二つ、何か参加していけたらいいなぁと思っております。その辺りも、このブログにて告知させていただきますね。
今回、持っていった本はありがたいことにほとんど買っていただけました。
汗だくになりながら製本裁断をした甲斐がありました!
完売する本が無いようある程度予想して多めに持っていったつもりなのですが、予想通りになるはずもなく。既刊の完売がいくつか出て、穴あきで買っていただくことになってしまったり。なかなか、充分な本の提供ができずすいません。
「この漫画、萌えとかエロとか、そういうのとはかけ離れたところがあるし。楽しんでくれる方はいらっしゃるのだろうか?」
と、毎回不安だったりもするのですが。
それでも、続きを待って下さっている方がいらっしゃったり、新しく手に取って下さる方がいらっしゃったり。
読んでいただけることは、漫画を描く人間として、やはり理屈抜きで無茶苦茶嬉しいです。
ただ、今回。
ちゃんとした新刊を出すことができなかったこともあって、どこか満足できないイベントでもありました。
何かが足りない。
そんな感じが最後まであって。
同時に、その満足できない感じは、次へのモチベーションになっているので、いいことなんだろうな、とも思います。
逆に、今までは本を出して買っていただけて、満足して、ついついのんびりしてしまっていたところもあったのかもしれません。
満足するとそこで成長が止まってしまう。なんていうことを、イビツァ・オシム前サッカー日本代表監督も仰っておりましたが、なるほどそうだよなぁと改めて思ったりします。
今まで満足してしまっていたことは、それなりに自分が頑張っていたからなんだろうけど…そういう自分にギャップを感じて、「何かが足りない」という感覚を覚えたりしたのかもしれません。
「7days fuzz」をなかなか完結させられなかったのは、自分の中でどこか満足しちゃって弛緩した部分があったからなのかもしれない。
でも。まだ、何もやりきっていないし、もっと何かをしたい。
そういう、メンタル面での変化が自分に起こっているのだとしたら…。
やはりそれは、今まで見て下さって、読んで下さって、支えて下さった方々が、いらっしゃったからなのでしょうね。
もっと、漫画を読んでもらいたい。
もっと、楽しんでもらいたい。何かを感じてもらいたい。
もっと、何かを伝えたい。
そんな、焦るような気持ち。現在の自分への不満が渦巻いて、とても満足なんてしていられません。
「取り繕う」ことはできなくって、その時できることしかできないわけだけど。
自分に描ける漫画を全力で描いて、読んで下さる方への恩返しにしていけたら、と心から思っております。
未熟で中途半端な漫画描きの僕ではありますが、これからも頑張って描いてまいりますので、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします!
ではでは、またです!
私信。
「7days fuzz」を見て、泣いてくれているあなた。
その泣き声が、あなたにとって、断末魔でありますように。
そして。
その泣き声が、あなたにとって、産声でありますように。
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