「カクモノ達。」…COMIC1後打ち上げ参加の感想を。
こんにちは、だんちです。3日の「ハルヒの大号令」にサークル参加される「Tail BeLL」さんのところに押しかけて、お手伝いをさせていただく予定です。
尾鈴さんのご好意で、「涼宮ハルヒさんの危険な愛体験3」も置いていただけます!
さぁ!製本だ!わーい!
「Tail BeLL」さんのスペースは「A06」。合同誌「ふれあい」の頒布がメインですが、良かったら「涼宮ハルヒさんの危険な愛体験」もよろしくです!
こうしてすぐ次のイベントが直前なわけですが、先日の「COMIC1」で、maepyさん主催の打ち上げに参加させていただいた感想などを書きたいと思います。
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イベント参加時点でほぼライフゼロだったわけですが。「打ち上げ参加します?」と言われたらほいほいと参加するのです。だって、直近の〆切無いんだもん!
総勢17名程参加の打ち上げ。
ふらふらだった僕は、気がついたら最初から最後まで一度座ったところを動かず、途中寝オチしたりしておりました。
なので、お話させていただいた方は少なかったのですが、「魔界都市日記」のmaepyさん、「no reply」の式さん、「無地堂」のぱんつ王さん、最後に少し「tp-web.net」の広瀬まどかさんと楽しくお話させていただきました。
感じたこととしては、やっぱり、「モノを書く(描く)人」達なんだなぁということでした。
とても、様々な刺激を受けました。
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まず、maepyさんですが。
打ち上げの席で、「やみなべ祀」にて頒布される新刊のことについて、「今回、よく書けたんですよ」「手応えがあるんですよ」と仰られていたんですね。
僕は、maepyさんが書かれる作品の面白さ、読みやすさ、全体に漂う映像的叙情感や音声的リズム感がとても好きで。
本の形で最初に読ませていただいたのが、5~6年前に書かれたというオリジナル小説の「ムービーパラダイス」だったのですが、この作品のテンションとスラップスティックっぷりがものすごくって、「こりゃすげぇ!」と大いにインパクトを受けました。
で、メールや今年の一月に初めて飲み会に参加させていただいた時に、そのことをお伝えしたらばmaepyさん、「あの頃の自分に勝てないんです」と仰られるんですよ。
モノを書く(描く)人間には、そういうことってあって。切れ味とか盛り上がりとか、いろんなものが最高潮に達して、ある時、思わず傑作を「作ってしまう」。
それは、ある意味「奇跡の瞬間」ですごいことなわけですが、同時に作家としては闘いの始まりでもあると思うんですね。
その作品が、常に自分のその後の作品に立ちはだかるから。
作家としてのmaepyさんは、「あの頃の自分」というライバルと闘い続けて、作品を書き続けて。
その日々がどんなものかは、maepyさんにしか分からないと思うのですが、傍から見ている限りでは、決して折れることなく、また「あの頃の自分」を飲み込むように、書くことを楽しみながら作品を作り続けていらっしゃるように感じていました。
だからこそ、「NEVER END」という非常に感動的な、そしてとても意味を持った作品が生まれたりもしたのでしょう。
そして、「あの頃の自分に勝てない」と仰っていたmaepyさんが、「今度の新刊はよく書けた。手応えがある」と仰られるわけですよ。
これは、すごいことだと思うんですね。
「作家」maepyさんの歴史の中で、5月3日の新刊「ヤンデレメガミックス」は、とても大きな意味を持つものになるのかもしれない。そんなことをお話を伺いながら思っておりました。
なので、3日「都産祭」にいらっしゃる方は、ヤンデレものがお好きな方は勿論のこと、ヤンデレにあまり興味が無い方も、是非、maepyさんの新刊を入手して欲しいと思います。
もしかするとそれは、一人の作家の歴史的瞬間に立ち会うことでもあるかもしれません。
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続いて、式さんですが。
知人がほぼいない僕は、とりあえず誰かに話し掛けようと思って、飲み屋に移動する前、イベント終了後の会場で打ち上げ参加者で固まっていた時、近くにいた一人の青年に話し掛けてみました。
それが式さんでした。
落ち着いた好青年で、いきなり見知らぬヒゲ男が話し掛けても親しく話して下さいました。
いい人だ!おかげさまで飲み会でも楽しくお話させていただくことができて、とても有意義な打ち上げ参加となりました。
この式さん。「おぉ、すげぇ」と思ったのが、話し始めてこっちが描く人間だと分かると、すぐ「どうやって描いてます?」と聞いてくるんですね。
その短い質問の意図するところは、デジタルかアナログか、デジタルならどうやって、アナログならどうやって、どういうツールを使ってどのように絵を描いているのか、ということだろう、と思って、「ペン入れまでアナログで、仕上げはデジタルです」と答えました。
式さんは全てデジタルで描かれるということで、いろいろと試行錯誤されている最中のようなんですね。
描き方の違いや、お互いがお互いの作品についてあまりよく知らないこともあり、ほとんど突っ込んだ話はできなかったわけですが。
でも、「この人、描いてる人だ」となったら「どうやって描いてますか?」と即聞いてくるところに、式さんの向上心、探究心を見る思いがして、その姿勢に大変感銘を受けました。
頭の中が、「絵」のことでいっぱいなんですよね。
式さんは、maepyさんにもよく「エロい」「エロい人」と紹介されていたり、飲み会でも「エロい人」としていじられたりしていたのですが、なるほど、そういうことか、と感じました。
式さんはきっと、絵を描くことにためらいがない人だと思うんですね。
思ったものは描きたいし、おそらくは描くのが当然だと思っている。
だから、描く。
それが、「エロい」と評されることは、描きたい衝動を抑えることなく描かれるからなのでしょう。
絵を描くべくして生まれてきたような人なんだな、と感じます。
だからこそ、多くの人がリスペクトを込めて「エロい人!」といじるのでしょうね。
僕も、これをご縁に式さんに対する敬意を大いに持って、式さんが描かれる「エロい絵」を、これからも沢山楽しませていただきたいと思っております。
そうそう。自分の好みをものすごく明確に言葉にされるところも「すげぇなぁ」と思ったところでした。
「ショートヘア、貧乳。貧乳を気にしている。主人公にベタ惚れ」
という好みがよどみなく出てくる。
そして、「…ルイズがショートヘアだったら良かったのに…」と、心からため息をつく。
やはり、尊敬せざるをえません。
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続いて、ぱんつ王さん。
やはり飲み会の前、会場にいる時にこちらから話し掛けさせていただきました。ニコヤカな方ですぐにお菓子をくれました。けっこう空腹だったので、マジで助かりました!
その場で新刊を見させていただいたのですが、非常に僕の好きな感じの漫画で、すぐに「こりゃ面白い!」と感じました。
ネタ炸裂なんですが、それを漫画にするっていうのは、要はインテリジェンスなんだと思うんですね。
こういう人の漫画、すごく好きだなぁ、というのが第一印象でした。
上半身の体格が良くって肩幅もあり、「強そうだなぁ」なんてなことを思ったりしたので「何かスポーツやってたんですか?」と聞いたところ「中学の時剣道をやっていました」とのこと。
手の平を見させていただいたら、くっきりと豆が残っていて。「中学の時はもっと大きかったんですけど」とのこと。
竹刀振るって、すげぇことなんだなぁと改めて思ったりしました。
そんなぱんつ王さん。運動部経験者らしく(?)飲み会の席ではネタに走り、暴走しようとしたり人にちょっかい出したりしつつ、いじられたりだったわけですが。
でも。
僕、ぱんつ王さんは、そんなに酔ってないと思うんだけどなぁ。
酔ってる人の目じゃないっていうか。
だから、全然普通に話し続けてしまって、すっかりネタ潰しになってしまった。もっと美味しくなってもらえたのに。
酔っているのか酔っていないのか、正確なところは分かりませんが、中学時代竹刀を振っていた人が漫画を描くようになり、飲み会で暴走する。
そして、「ぱんつ王」としての自己を確立する。
それは、とても興味深いなぁと思いました。
僕はやっぱり、ぱんつ王さんはインテリジェンスのある方だと思うんですよ。
そういう人だからこそ「ぱんつ王」になれるっていうか。
その意味では、ぱんつ王さんが「涼宮ハルヒ」シリーズを好きになり、二次創作をする、という行動を取ることも、非常に分かる気がするんですね。
「漫画を描く」ということが、表現を通して自己実現の可能性を広げていくことでもあるならば、ぱんつ王さんは確実に何かを実現し、獲得しているのだと感じます。
ぱんつ王は、何者になろうとしているのか。
ぱんつ王は、どこへ向かっているのか。
「漫画を描く」ことで、誰かが何者かになる、というのは、やはりとても興味深いことですね。
今度、何故漫画を描くようになったのか、是非伺ってみたいものです。
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そして、少しだけお話させていただいた、広瀬まどかさん。
飲み会で寝オチして起きてからだったので、本当にちょっとだけしかお話できなかったのですが、とても落ち着いた方でした。
力み無く自然体な方、といいますか。
描かれている作品のことなど、僕は存じ上げていませんでしたので、やはりこれといったお話はできなかったのですが、後日サイトを拝見させていただいて、その作品のブレのない完成された表現力に圧倒されました。
ラフに引かれているところはラフなんですけど、隙が無いといいますか。絵や漫画、デザインのバランスの美しさにはひたすら見惚れるばかりです。
あぁそうか。達人だから自然体なんだ。
ということを、作品を拝見することで改めて感じました。
漫画が描けて、一枚絵が描けて、デザインもすごい。
「なんとなく」で描くところが全然ないんですね。
いやもう、「達人」という言葉しか出ません。
作品をもっと早く知っていれば!!!!どういう経歴でどのような努力を積んでこられたのかとか、いっぱい伺ったのに!!
そして、自然体で落ち着いた広瀬さんは何を見て、何を感じていらっしゃるのか。
興味を持たないではいられません。
またお会いすることがあったら、是非いろいろ伺いたいなぁ。
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そんなわけで、とても有意義な打ち上げ参加でした。
「モノを書く(描く)」人達と、乾杯し、時間を共有し、お話をさせていただくことは、とても楽しく、刺激を受けます。
どうしても、家に篭って描く日々なので、うっかりすると枯渇してしまいそうになるのですが、こうして打ち上げに誘っていただけて、おかげさまでいろいろと刺激を受けることができました。
maepyさん、誘って下さって本当にありがとうございました!
僕も、「カクモノ(描く者)」として、受けた刺激を形にすべく、これからも頑張っていきたいと思います。
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最後に、打ち上げのことではないのですが。
イベントの最中、「うああ庵」の小柴犬さんと「狗古堂」の犬居なぎさんがスペースに遊びに来て下さいました。
小柴犬さん謹製のバッジを二つ、いただいたりしました。ちょー可愛い!!その後、そのバッジを二つ胸につけて売り子をやっておりました。こういうアイテム、嬉しいですね。
小柴犬さん、コメントで「都合がつけばcomic1にもお邪魔したい」と仰って下さっていたんですね。
働いていらっしゃる方なら分かると思いますが、大人が「都合をつける」って、けっこう大変なことなんですよ。
だから、コメントを拝見して「お仕事忙しいんだろうなぁ」と思っていたんですね。
そうしたらば。
文字通り駆けつけて下さって、「だんちさん!」とお声を掛けていただいて。
嬉しさの余り、新刊とか、販売には適さない状態だったため袋にしまってあった既刊とか、無理矢理押し付けたりしてしまいました。ご飯や味噌汁があったら確実に出す感じ。
いや実際。
「都合がつけば」って言って、本当に都合をつけるなんて、「すげぇ!」と思いました。
有言実行。約束は守る。
男。いや漢!
その行動力、人に対する情の持ち方に、非常に感銘を受けました。
とても嬉しかったし、そして、僕もそんな男でありたい、と思わされました。
犬居さんも、あんな「女の子が首輪つけられて縛られて浣腸される」本を快く受け取って下さって。本当に申し訳ないです。あまりに申し訳ないので、次回の脱糞するヤツも機会があったら是非押し付けさせていただきたいと思っております。
超絶寝不足だった僕は、本当にろくなおかまいもできず。普段ならできる小粋な会話もできなくって。
あと、ちょうどその場には「人生Underconstruction」の山崎しんのすけさんもいらっしゃったのですが、それぞれお互いをご紹介する、というようなこともまったく思いつかなくって。後になって「あぁ!しまった!!」と思いました。
なんとスマートじゃないことか…。
「描く者(カクモノ)」も、まずは「人」として、そして僕の場合は「男」として、成長していかなければいけませんね。
そういった刺激もまた受けることができた、そんな「COMIC1☆2」でございました。
明日の「ハルヒの大号令」にも楽しく参加させていただいて、また大いに刺激を受けて帰ってきたいと思います。
ではでは、またです!
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