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2008年11月28日 (金)

「とらドラ!」第9話を見て感想という名の妄想。

 こんにちは、だんちです。「とらドラ!」第9話を見て、ぴしゃー!と来たものがあったので、雑感的に感想という名の妄想を書き止めてみます。
 原作は未読。あ。コミックスの1巻は読んでます。
 てきとー書いてます。

 大河はずっと竜児を「犬」呼ばわりしているわけですが、犬はどっちかって言ったら明らかに大河の方だと思うんですね。

 「拾われて」「餌付けされて」「その家で一番下の者よりも上の立場だと思い込んで(インコちゃんはマスコットなので別枠)」「恩義に忠実」

 そんな拾われ犬にして忠犬の大河が冒頭でしっぽと耳を生やして犬の子供を産んでいるのは、「そう!これだぜこれ!!」と我が意を得たりでございます。

 原作は未読なわけですが、ああやって大河が高級マンションのワンフロアに押し込められているのは、「捨てられた」に近いシチュエーションがあるからだと認識できます。
 つまり「捨て犬」。

 そうなると、「誰が拾うか」のところが重要になってくるわけですが、そこは第8話でみのりが言っていたようなことができる人こそが、ということになるのでしょうし、その人物は、男性であるべき必然がきっとあるのでしょうね。

 俺ね、みのりは大河を拾いたかったんだろうな、と想像するんですよ。ま、ここが要は「妄想」ってことですね。

 みのりは、自分に恋愛が起こりうるということを信じられない、と言うわけですが、あの竜児とのシーンを見ていて、「は!」と思って。
 みのりって、バイトして部活して、というアグレッシブ少女なわけですが、むしろ少年に近いメンタリティがあんのかな、と思えます。私服姿もパンツルックばっかだった気がするし(亜美もパンツルックが多い気がするけど、あれは脚を見せるためのセレクトだと思う)。
 男性ホルモン多めな子かな?と思った時に、「そうか!!竜児は自分が得られなかった父性をみのりに求めているんだ!!それを恋心として認識しているんだぁ!!」と、ぴしゃぁって来たわけですよ!
 そうなると、デートを妄想してBGMを編集したりしてるのは、「お父さんと遊びに行きたい」願望の現われということになって、えらく切ないわけですよ。ふふふ。妄想妄想。

 まぁ、「父性」までは飛びすぎとしても、みのりに少年っぽさがあるとして見ると、竜児が「理想の自分」をそこに見ている、という見方はできるかもしれませんね。

 明るくて元気で前向きで皆に好かれて。

 まさになりたい自分。
 そうなると、彼の恋心は同化願望というべきものになるのかも。
 そんな彼女に「自分が恋愛をすることなんて無いと思う」なんてなことを言われてしまうと、恋をしている自分の気持ちが正体の無い不確かなもの(それこそ幽霊のようなもの)として否定されてしまうような感覚になっちゃったのかもしれない。

 さて。
 恋愛を縁遠いものとして捉えるみのりは、じゃあ恋をしてないのかというと、そうじゃなかろう、と。

 みのりの恋の相手は。
 
 
 ズバリ!

 
 
 
 
 大河!!
 
 
 
 
 親友ポジションにいながら、性的に踏み込んだ感情として大河のことが好きなんではないか。と、そう思えるのでございます。

 彼女の少年っぽさ、男っぽいメンタリティが、大河を守りたいと思い、可愛い大河を自分のものにしたいと思うことは、ありうると感じられます。
 そりゃ、「彼氏とかいんのか?」って聞かれても、「世の中の当たり前に恋愛している人達が、あたしには遠い」と答えますよ。
 バイトに励んでいるのにしても、高校卒業後、大河と一緒に暮らすための資金なのかもしれん。
 部活は大河の面倒を見るための体力作り。

 つまり、みのりは捨て犬状態の大河を拾いたかった。

 それは、友達でいることだけでは叶わなくって、恋人になって、家族になって、一緒に暮らすことでなされること。

 でも、その気持ちを大河に打ち明けることはできなくって。
 第3話であったように、「実はビビっている」ところがあるのかもしれない。

 そんな中、竜児が現れて、あっさりと大河を拾ってしまった。
 しかも大河は竜児にものすごく懐いているし、彼女に必要な「家族」像がそこに見える。大河を拾うのは、男性であるべきだった事実を突きつけられる(多分、大河とお父さんとの関係で何かあるのでしょう)。

 そうやって見てみると、みのりが竜児のことを「大河の運命の人」と言ってみたり、竜児に「大河を捨てたらおしおき」と言ってみたり、「気持ちは一緒だぜ」と言ってみたりすることの心の内を察すると、壮絶なものが感じられます。

 しかも、竜児からしたら、好きになった人から、その人の好きな人を奪う。という、すげぇ三角関係。

 みのりが大河を好き、として捉えてみると、
 とたんに、えらく重い青春模様になりますな。

 そのアングルをありうるものとすると、竜児と北村にも当てはまりそうな感じになりますが、それは却下しておきます。

 まぁ、実際のところ、みのりが何を考え何を思っているのかも、これから描かれていくのでしょう。
 「実は大河を好き」という可能性もあると思って見てみると、いろいろなアングルを楽しめるのではなかろうか、という楽しみ方の一つ、ということでございます。

 そう!だってさ、みのりが「女の子の方に興味がある子」と思って見てみると、亜美の腹をもんだシーンとか、とんでもねーじゃんか!!
 俺の中では「みのり×亜美」はアリだね。すげぇアリ。
 「みのりに襲われて、最初は嫌がっているのに受け入れてしまう亜美」とか、すげぇ見てぇ。

 
 そうそう。その亜美だけど。

 前回、大河が「竜児はあたしのだー!誰も触るんじゃなーい!」と叫んだ後。亜美が、カフェで皆から見えないところで竜児をツンツンと触るところが印象的で、「あ。こいつ本気だ」と感じるシーンでした。
 でも、それが恋なのか、というとまだちょっと微妙かなぁとも思えて。
 「何か」を手に入れたいんだろうな、とは感じます。それは、竜児を手に入れることで手に入る、と彼女は思っているのでしょうね。
 求めているものは、大河と一緒かあるいは似ていて、やはり「家族」的なものに思えます。

 ストーカー騒動の回で、彼女が「親に迷惑かけたくない」となっていたり、「この顔でないとダメなんだ」となっていたりしたのは、親に対する何かがあるからなんだろうなと思えるし。その辺の事情を知っていて、北村は「素の亜美を好きになって欲しいんだ」と思っていたりするのかも。

 食後、竜児をビーチに誘おうとしていたけど、夜のビーチを家族と散歩した想い出なんかがあるのかもしれないですよね。

 だから今のところ、恋愛を手段にして「満たされないものを手に入れようとしている」ような気がして。
 それだと、恋愛に真剣に向き合う感じではないから、もう一歩、乗り越えてからじゃないと、本気の恋はできないんじゃないかなぁって思えるんですね。
 その辺り、どう描かれていくのか、楽しみでございます。
 そして、みのりと恋に落ちるがいー。

 
 もういっこ、大河のこと。

 彼女は北村君と一緒にいて緊張してしまうわけだけど。包み隠さず感情を表して暴れる彼女を認めて肯定してくれる北村君は、大河にとって理想の男性なのでしょう。
 彼女の緊張は、そんな彼に「否定される」ことを恐れるところから来るように感じられます。
 いっぺん「好きだ」と言われてるわけだし、「好かれている自分でなくちゃいけない」というような、間違った緊張をしているように思えるんですね。
 それは、何かが壊れることを恐れる気持ちで、普通に誰もが持つものだと思うんだけど、彼女の場合は、何かが壊れた経験があるからこそ、かもしれないなぁとも思えます。
 その辺が、彼女が「捨てられている」ことと関係があるのでしょうね。

 もし、大河の北村君に求めているものが、過去、壊れたものを理想化して「作り直そうとするもの」だとするならば、竜児との関係は、現在築かれつつあり、そして今までとは違った形で「未来に向かっていくもの」、になるのだと感じます。
 そうなると、大河と竜児の二人が見た夢は、未来の話なわけで、漠然としつつも、「あの夢って、案外…」となるところは、大河が過去を乗り越えつつある、もしくはかなり乗り越えたことでもあるのかもしれませんね。

 妄想を走らせてあれこれ書きましたが、この作品が「家族性」を恋愛ドラマの中に盛り込んでいるところが僕はとても好きです。
 家族は、過去も未来も、ずっとあるものだけど、過去と未来だと形は違っているんですよね。
 だからこそ、直接的に描かなくても「セックス」を想起させてくれる青春像は、むしろとても健全で爽やかに楽しめるように感じます。
 なんてなことを思うと、なるほど、「未来につながる家族」という姿を男女の恋愛に見るならば、確かに「同性愛」がカウンターで絡んできてもおかしくはないかもしれませんね。

 ………

 「みのり×亜美」で一つ…。

 
 ってなところで、感想という名の妄想を終わります。

 ではでは、またですー。

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コメント

だんちさんは俺がぼやっと考えているとりとめもないことをバッチリ文章にしてくださいますね。
いつもながら「なるほど確かに」とぶつぶつ言いつつ拝読しております。
大河のかわいさと竜児の萌えっぷりに思わず原作を大人買いしてしまいます(予定)。
ついでながら百合ん百合んなのも好きなので、みのり×あみに期待大です。

投稿: fev | 2008年12月 7日 (日) 00:12

fevさん、こんばんは。記事を読んで下さってコメントをありがとうございます^^

>だんちさんは俺がぼやっと考えているとりとめもないことをバッチリ文章にしてくださいますね。

そう仰っていただけると書いた甲斐があります!
共通した認識を持てる、というのは作品がそれだけ明確なものを持って作られているから、なんでしょうね。「ラブコメ」というジャンルで伝えたいことがある、という力強さを感じて、感想やら妄想やらが走って言葉になったように思います。
それが何なのか、を見ながら探すことは宝探しをするようで、とても楽しいです^^

fevさんは原作全巻購入して読破されたようですね!僕はアニメが終わってからじっくり読むつもりですが、とても楽しみです。それにしても、アニメの竜児の可愛さは異常ですな!すごく絵に描きたくなるバランスしてますよね。

みのり×あみ、よろしければご一緒に^^

ではでは、またです!

投稿: だんち | 2008年12月10日 (水) 19:04

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