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2008年12月20日 (土)

「とらドラ!」第12話を見た。

 こんばんは、だんちです。「とらドラ!」第12話を見たので、感想を。

*原作1~3巻購入。でもまだ未読。コミックス第一巻は読了。

 タイトルが「とらドラ!」であることの意味がいよいよ!
 あまりあれこれ語らず、来週をわくわくしながら待つのがいいのでしょうね。
 でも、語る。

 竜児がイライラしていて感情的になっているところが、とても良かった。

 「父親と一緒に過ごす」ということを実体験していないために、それを理想化してしまっているからこそ、大河の現状を良いことなんだ、と納得しようとしているのでしょうけど。それで納得できているのならば、みのりんと口論することもないのでしょう。
 本当のところの感情は、理想とは別のところにあって。でも、それを頭で理解することはなかなかできない。

 若い。

 それが、若さ。

 うほほ。やぁね。なんか高校生の頃とか思い出すわ!

 親がどうのとか、顔がえらい怖いとか、小さくて可愛い女の子のクラスメートと半同棲生活とか、いろいろギミックは満載なのですが。
 そういった入り口から先のキャラクターの中身の描き方がとても丁寧で、生身感があるところがとても好きです。
 つまり、何に対して悩むとか、何に対して感情的になるとか。そういったところですね。

 今回、竜児と実乃梨の二人がそれぞれ感情的になってぶつかったわけですが、そこにちゃんと理由がある、と感じられるところもそうですし。理由があることが伝わってくるんですよね。そして理由があるからこそ、お互い簡単には引き下がれない。

 みのりんとの口論は、やはり必然でございましょう。
 彼女は、竜児にお父さんがいない、ということを知ってはいるんでしょうけど、実感はできないでしょうから。
 彼女が大河を想うことからああ言ってしまうことは仕方ないのかもしれないけど、でも、竜児の境遇を考えたら、やはり「みのりん、それはちょっと不用意だよ」と思ってしまいます。
 逆に、竜児からしてみても、実乃梨と大河の友情がどれだけ深いのかも実感できないから、実乃梨の感情の爆発が理解できないのでしょう。

 そこに、明らかに壁がある。
 でも、そういう衝突をしないと、分かり合ってもいけないでしょうから。いい衝突だと感じます。

 竜児にとっては、父親と一緒に過ごすことが理想であるように、実乃梨という明るく可愛い少女の存在も理想で。
 だけど、理想は時には絵に描いた餅だったりもするから。壁やギャップなどにぶつかっていくことになる。
 そういった経験を経て、少年から男へと成長していくわけでございましょう。

 「若さ」というものの内実が描かれている、ということを感じます。

 思い出すのはさ。
 高校生くらいの頃って、交際したい相手とエッチしたい相手とが違っていたりすると、自分でその感情や心のありようを理解できなくって、受け入れることができなかったりするじゃんか。
「いや!そういう感情は間違っているんだ!」的に、潔癖っぽく考えようとしてしまったり。現実の自分の心の中身に対して、理想が納得しないっていうか。

 竜児にとって、実乃梨は理想の子なんだろうけど、若さでもって理想化してしまうと、やはりギャップが生まれるのでしょう。
 亜美なんかはセックスしたい相手なんだろうなぁという感じ。や。俺が竜児なら間違いなくそうなんだけども。
 理想の相手という若さの脳で構成された存在とは違うから、距離感は近いんですよね。だから、ああやって愚痴もこぼせるし。
 この場合、それぞれが「理想」と「欲望」の対象ということになるでしょうか。
 その観点では、自販機での亜美とのシーンは、ある意味、理想に裏切られ、欲望に逃げようとした場面として見ることができるかもしれません。
 しかし、そこで竜児を甘えさせ受け入れたりはしない亜美!
 いい女だねぇ。

 実乃梨に感情をぶつけ、亜美に愚痴をこぼすということが、竜児らしくなく、普通の状態ではないことを彼女なりに察しているんでしょうね。彼女自身が竜児と自分を近いとか対等とか言うように、「父親がいない竜児」に近い境遇や心境を持っているのかもしれないなぁということを思ったりもします。
 彼のことをよく見ていて、弱っている状況であることが分かるからこそ、ちょっと突き放すような優しさで励ますのでしょう。そんな彼女のことを「変わった」と竜児は言うわけですが、そりゃあんた、亜美はそれまでとは違って、ちゃんと竜児のことを見るようになったんだと思うぜ。
 そこが、彼女自身が「一歩先を行く」と自負するところなのかもしれませんね。
 もう、亜美ちゃんいい女。

 で、実乃梨が理想の子で、亜美がセックスしたい女で、それぞれ「理想」と「欲望」を象徴するのだとしたらば、大河は、「現実」の女なんだろうな、と感じます。
 一緒に食卓を囲んで、一緒の時間を過ごし、一緒に暮らす。
 泰子が「家は大河ちゃんも入れて三人家族」と言うように、大河は現実の暮らしの中で竜児の傍にいる存在になっているのでしょう。

 若い男子が、理想と欲望に揺れたりしつつも、現実と向き合う。
 で、あるならば。やはりそれは「少年」から「男」へと成長していく一つの姿であるんだろうな、と感じます。

 現在の彼が「父親がいる家族」という理想に無理矢理殉じている少年なのだとしたらば、「現実」を掴み取る男にならねばならんわけでございますな。
 あぁ、来週楽しみだー。

 大河は竜児のいる「未来」というものに既に目を向けていたわけですが、竜児が向き合うべきは「現実」なんでしょうね。
 面白いですね。
 女の子は過去と闘い「未来」に向き合い、未来を手に入れようとして。
 男の子は理想や欲望と闘い「現実」に向き合わなければならない。

 あ。僕の解釈では、なんですけれども。
 でも、男女の性質の違いというものをじっくりよく見て描いているなぁと感じます。

 ヒロインが三人いて、それぞれに「理想」「欲望」「現実」が象徴されていると感じたわけですが、「若さ」を考えた時に、それはとても絶妙のバランスだと感じます。
 女性が作り上げた物語で、男にとって女がどういう存在になっているかを見ていくことで、「なるほど」と思わされて、客観的に男というもの、少年らしいメンタリティがどういうものかを知ることができるように感じます。
 もちろん、少年の脳内においては「理想」の子も「欲望」の子も、それぞれ血肉があって「現実」の子であるわけですから、竜児の成長と共に、実乃梨や亜美の描かれ方も変わっていくのかもしれませんね。
 ただ。理想や欲望から離れ、「現実」の女になることは、女の子にとっても実はとてもシビアなことだと感じるわけですよ。
 その意味では、大河こそが理想の女の子という逆転現象が起こるのでございましょう。

 木刀振り回す女の子、大好き!←そういう意味じゃない。

 物語を受け取る女の子にとっても、男の子にとっても、優しくそして実はシビアなものを投げかけてくる、とても見応えのある作品だと改めて感じます。

 次回もとても楽しみです!

 ではでは、またですー。

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