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2009年6月21日 (日)

「涼宮ハルヒの憂鬱・改」第12話を見た。

 こんにちは、だんちです。金曜日深夜、MX、TVKと連続で「涼宮ハルヒの憂鬱・改」第12話を見ましたので、感想を書きたいと思います。

 *放送内容のネタバレ、原作ネタバレを含みますので、未放送地域の方、原作未読の方はお気をつけ下さい。

 
 
 
 
 
 「エンドレスエイト」でございます。

 
 
 最近、ちょっと全然アニメ見れてなくって。「ハルヒ・改」も録画しつつ、ここまで「笹の葉」以外は見れたり見れなかったりだったりします。
 なので、「時系列で見てくる中で受け取る印象」を明確に持っているわけではなく。
 その辺り、順番を頭の片隅で意識しつつの「エンドレスエイト」視聴であります。

 
 ハルヒ達がとにかく可愛らしく。楽しく視聴しました。
 キョン宅の居心地の良さそうな様子がいっぱい見れたのも、とても嬉しい感じ。
 
 画面の向こうのハルヒ達は、ただひたすら楽しく遊び倒していて。
 ちょっと「孤島症候群・前編」と似たところがありますよね。似ていつつも、事件が起こっての引きでないわけですが。

 あれ?今回は何も起こらないの?

 という、そういう見せ方でもあるのでしょう。

 孤島の時とは違って、事件を望むようなことは言わなくなったけど。孤島の時と同じで、みんなで沢山遊んだけど。でも、ハルヒは満足できていない。
 時系列で捉えてみると、孤島の時から…あるいは、孤島での合宿を経験したからこそ、満足できていない部分があるのかもしれませんね。

 じゃあどうなるのか。

 というところは、次回のお楽しみ。ということですね。

 
 とはいえ。
 ハルヒが序盤で発言した「失った時間」「たった一度きりの高一の夏休み」という言葉に、思うところもあったりするわけであります。

 ハルヒがSOS団のみんなを巻き込んでした遊びの要素や姿には、二つの見え方があるかなぁとちょっと思うんですね。
 一つは、とても子供っぽい。
 もう一つは、高校生の女の子らしい。

 「高校一年」という、子供から大人への階段を登り始めている年代だからこそのコントラストというか。

 キョンもツッコんでたけど。セミ採りなんかはいかにも小学生っぽい。
 市民プールというセレクトも、年頃の男女が行くところっていうよりは、小中学生っぽい。
 古泉が「幼い頃の趣味」と言っていた天体観測も、割と小学生の頃に通る道に思える。

 夏休みの最後に「何かを取り戻す」かのように遊び倒す。

 その姿を見ていて、「あぁ。失った時間があるんだな」ということを感じたりしました。
 ハルヒの過去にはどうも何かあるらしく。
 そして家族の様子はどうにもあまり見えてこない。
 そんな彼女が、小学生の子供のように市民プールで友達とはしゃいだり、セミ採り合戦をしたり。
 天体観測で父と娘のような会話をキョンとしてみたり。
 バッティングセンターでホームラン出してみたり。

 子供の頃にそれらを満喫していたならば、しようとはしないかもしれない。

 みくるによる「金魚すくい」の提案が、「『したことがない』ことを『したい』」という発想のモデルでもあったならば(浴衣を着たことがなかったみくるは金魚すくいもおそらくしたことはないでしょう)、やはり、ハルヒが今回した遊びのいくつかは、子供の頃に経験できなかったことであるのかもしれない。

 でも、実際はもう小学生ではない。

 女の子達は浴衣で着飾って、男女でお祭りに行き、花火をして、花火大会にも行く。
 「肝試し」なんかは、どの年代でもしたりしなかったりかもしれないけど、年頃の男女が暗い夜に一緒に過ごすわけだから、それなりのイベントに思えるし。
 バイトは子供はできないし。
 更に、男女でボーリングやカラオケに興じる。

 高校生になってできること、高校一年生らしい、青春っぽいこともする。

 なんだけど。
 満足できない。

 それはつまり、「したことがない」、だけど「したい」何かが、まだある、ということなのでしょう。

 だけど。
 それはハルヒ自身にも分からない。

 SOS団のみんなと遊ぶことで、失った時間にできなかったことはできるのかもしれない。
 高校生になったからこそできることもできるし、する。

 でも、まだ、何かが足りない。

 なんかね。
 「こんなもんよね」と納得しようとしてるハルヒが、なんだか切ないんですよね。

 前へ前へと進もうとしつつも、「失った時間」にずっと執着を持ってしまう。

 「こんなもんよね」と判断してしまえる聡明さは、今までどれだけのことを諦めてきたのか。
 まぁ、さんざん遊び倒した後でのことなわけですが。それでも、「こんなもんよね」と頭では冷静に考えられるところが、失った時間を生んできたのかもしれないなぁと思ったりするわけです。

 でも…。

 
 さて。
 キーワードとして、「二つの見え方」というものを抽出すると。
 それは、いろんな部分でいえることなんだろうな、と感じたりします。

 文句垂れてても、キョンがハルヒに次いで多くセミ採ってたりとか。
 なんだよ、実はノリノリかよ。と。
 キョンがハルヒと似た部分があって、頭で考えて様々なことを諦めてきていたのだとしたらば、まぁ、そりゃそうか。というところなんですよね。

 ひたすら遊んで。
 だけど、あれだけ年頃の子達がいるのに、全然、それっぽい雰囲気がない(あるいは描写されない)ところの不自然さ、とか。

 ハルヒが常識的な楽しみ方をするようになって良かった的なことを言ってた古泉も、内心はどうなのかな?とかも思ってみたり。

 それは、表と裏という感じともちょっと違って。実は同時に存在していてどっちも表。みたいな。
 そこが、大人への階段を登りつつある年代らしさ、とも言えるのかなぁとか。

 そんな見方も持ちつつ。次回を楽しみに待つのであります!

 
 あと、新OP。
 可愛い!!!ちょー可愛い!!!!
 シンプルなパンクロックなのがまたとてもいい感じでございます。

 EDも含めて、とても好きなのが、ハルヒ達が走っているところ。

 飛んだりするんじゃなく、自分の足で地面を蹴って走る。
 あぁ。これはすごく大事なことだな、と思ったりしました。

 僕は自分の経験のこともあって、少年少女とかの詩なんかで出てくる「背中に翼があったら」的なのが、好きじゃないんですね。
 僕は脚の病気があって、少年時代にまともに歩くこともできなかった時期があったから。

 歩ける。走れる。

 それはものすごく宝物なんだ、ということを感じるんです。

 SOS団を得る前のハルヒは飛ぼうとしてたのかもしれないけど、SOS団と一緒になってからは、地面に足つけて走ることができるようになったのかもしれない。
 すごく、いいOPEDだなぁと思うし、伝わって欲しいシンプルなものが込められているように感じます。

 「ハルヒ・改」は、見て、心をどこかへ飛ばすものではなく。
 地面に足をつけるものに、なるのかもしれませんね。

 最後まで見ていった時に、何を伝えてくれるのか。
 そういった部分もまた、とても楽しみです!!

 ではでは、またです!

 
 
 
 
 
 
*自分の昔の病気のことを書いたもの。(リンク新窓)
 12歳から大学に入るくらいまでのことをを書いているのでえらく長いです。30歳になって書いたので、8年前の文章ですね。

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コメント

お久しぶりです…!
私も週末やっと「エンドレス~」見たところだったりします;

だんちさんの感想読ませていただいて、自分が感じてたことってこういうことだったのか…!と思ってしまいました。
ハルヒは、キョンや周りから見れば「なんでここまで?」と思うぐらい全力で、出来ることをやってみよう!やらなくっちゃ!と行動してるのはそういう理由も有るかも知れないですよね。
自分は若い時に、もう少しいろいろやっておけば良かった…と、勿体無かったと思ってる人なので;
やりすぎぐらい行動できるハルヒが凄く羨ましかったりします…
私もOP・EDで全員で駆けて行くSOS団の姿が凄く好きです…!良いですよね…!

今回、地元で遊びまくってるSOS団ですが、地元の近所や知ってるところがでまくってて、母と笑ってみてました…
ちなみに北口公園は7月で取り壊されて新しい公園になるそうです。2期も始まりそうなのに、こんな時期に…残念です…

投稿: 筒うらら | 2009年6月21日 (日) 20:42

「失った時間」というのは恐らく誰ともつるむコトの無かった中学生時代だったのではと思いました。
ハルヒは【憂鬱Ⅴ】でキョンにも語っていますが、小学6年生に父と野球場に行くまで、「自分の周りが面白いことだらけだと思っていた」と言っています。
中学生になるまでそのことをゆっくりと考えていたハルヒは、進級して「自分がコレは普通では無いと思う」ことを実践していきます。でも結果は、全然楽しくはならない。
しかし今、SOS団で皆で遊んで、普通のことだって楽しいと、そう思うようになった。
過去を表立って後悔するようなハルヒではないでしょうが、無意識のうちに、もっともっと!と思っているのではないでしょうか。

投稿: 猪 | 2009年6月23日 (火) 22:47

>筒うららさん、こんにちは。記事を読んで下さってコメントをありがとうございます^^

≫だんちさんの感想読ませていただいて、自分が感じてたことってこういうことだったのか…!と思ってしまいました。

おぉ!そう仰っていただけて嬉しいです^^
ハルヒって、ポジティブに前だけ見て行動しているように見えるけど、それは、彼女のインテリジェンスによって選択されたものだと思うんですね。
その前提には、後悔だったり憤りだったり哀しさだったり、そういったネガティブなものがあるように感じます。
だからこそ、「ここで何かをしそびれたら、また後悔する」という恐れのようなものを持つのかな、と思ったりします。

≫自分は若い時に、もう少しいろいろやっておけば良かった…と、勿体無かったと思ってる人なので;

それはもう、僕も一緒ですよ!!多くの人が、そういう後悔を持っているのだと思います。だから、「ハルヒ」には、普遍的なドラマや分かりやすさ、伝わるものがあるように感じるんですよね。
やりすぎくらいの行動は、まだまだこれから!!お互い、いろいろやっていきましょうぜ!!^^

OPEDの全力疾走は超直球でたまんないっすよね!!「うわ!ド直球来た!!」と思いました^^

≫今回、地元で遊びまくってるSOS団ですが、地元の近所や知ってるところがでまくってて、母と笑ってみてました…

おぉ。お母様と一緒に視聴されているんですね!いいですね^^
近所でドラマが撮影されたような感覚に近いのかもしれませんね。そういうところにも、ドラマの実在感があって、いいですよね。

≫ちなみに北口公園は7月で取り壊されて新しい公園になるそうです。

みたいですよね。じゃあ、今のうちに写真をいっぱい撮って、資料に!!!!そして分けて下さい^^
しかし、そういう「変化していく現実」と、「エンドレスエイト」。なんか、たまんないものがありますね!

ではでは、またです^^

投稿: だんち | 2009年6月28日 (日) 05:32

>猪さん、こんにちは。記事を読んで下さってコメントをありがとうございます^^

「失った時間」について、読んで受け止めて下さって、こうして考えていただけて嬉しいです!

仰られるように中学時代に彼女が失った時間は大きいのでしょうね。
引き合いに出された【憂鬱Ⅴ】で、ハルヒは自分のそれまでの面白いと思っていた全てが色あせてつまらなくなった、と語るわけですが、
それは、小学生時代もまた、「失った時間」として考えられることだとも思います。
それまでの小学生時代が色あせてしまっているということは、彼女の中では「面白くなかった記憶」になっているでしょうから、「『したことがない』だけど『したい』」ということで言うと、「遊んで心から楽しむ」ということが、彼女の中では未知のものになっているのかもしれませんよね。
そして中学に入って行動を起こして。でも何も変わらなくて。
中学時代も失う。
そう考えてみると、彼女が「失った時間」はとても大きなものなのかもしれませんね。

≫過去を表立って後悔するようなハルヒではないでしょうが、無意識のうちに、もっともっと!と思っているのではないでしょうか。

素直じゃない子だけど、実はとても素直な子ですからね^^
表には出さなくても、その行動を見ていると、失ったもの、後悔などをやはり感じますよね。
ハルヒが何を求め、何を得ていくのか。
それがどう描写されていくのか。これからも楽しみですね!!

ではでは、またです^^

投稿: だんち | 2009年6月28日 (日) 06:41

今になってようやくエンドレスエイトをYoutubeで見ました。
なんというか…これといって変わった事件が何も起こらなかったはずなのに言いたいことが多すぎてうまく言い表せない感じです。
ハルヒの過去と言えば笹の葉ラプソディでハルヒが三年前に「私はここにいる」というメッセージを残していたことが判明したわけですけど、もしかしたらハルヒは宇宙人とか未来人とかではなくもっと身近な誰かに向けてこのメッセージを伝えたかったのではないかとか思っていたりします。
それと今回の話ではハルヒがセミを逃がしてあげる所が印象的でした。セミが羽化した後の寿命が短いという所までハルヒが知っていたのかは分からないけど残された時間が短くても精一杯飛び回ろうとする姿に自分を重ねていたのかも…ってこれじゃ死亡フラグみたいだな。
ちなみに沖縄ではセミの料理もあると沖縄出身であるお笑いコンビのガレッジセールの二人が何年か前におはスタという番組で言っていました。

投稿: Y | 2009年6月28日 (日) 17:55

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受信: 2009年6月24日 (水) 14:55

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