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2009年9月13日 (日)

「涼宮ハルヒの憂鬱・改」第23話を見た。

 こんにちは、だんちです。一週間遅れの感想でございます。

 
 
 
 
 キョンとハルヒの、本格的な初めての衝突。

 やぁ。

 見ごたえありました。

 こうして時系列で見てくると、この時期に来るまで二人は本格的にはぶつかってないんですね。
 それは、お互いの存在感が、秋まできていよいよ深まってきたということでもあるのでしょう。

 もちろん、ハルヒのみくるいじりが行き過ぎている、ということはあるわけですが。それだけハルヒもSOS団の皆に対して心を開いているんでしょうね。

 と。思えるのも。

 「谷口こそが実は狂言回し」という、前々回、前回からの見方からするならば、今回、国木田が言った「もっと遊びたかったんだよ」という谷口の心理こそが、キョンを挟んで対照的な位置にいるハルヒの内面を説明していると感じるからです。

 ハルヒも、もっと皆と遊びたかった。

 わいわいと楽しく遊ぶことをしたい。
 でも、その遊び方が分からない。だから、極端なことを求めたり悪乗りしたりする。

 自分が満足することを求めていたのなら、ああやってキョンが怒ってきたことに対して、不満を持ったことでしょう。
 でも、「しょんぼり」した。
 それは、一緒になって遊んで楽しもうとしていたことが叶わなかったからこそなのでしょうね。
 もちろん、自分の悪乗りが原因であることは、聡明で実は常識的なハルヒに分からないはずがない。

 それにしても。衝突した後のハルヒの反応に、様々なものを感じます。

 「しょんぼり」する。ということもそうだし。一人部室でポニーテールを作っていたこともそうだし。

 ちょっと前後するけど。
 売り言葉に買い言葉で衝突した時のやりとり。
 キョンが「どうせ何も考えてないんだろう!」と言ったことに対してハルヒがカチンと来てしまうわけですが。
 本当にまったく何も考えていなかったのなら、そもそも映画を作ろうなんて言い出さない。
 キョンが後になって、自分が文句だけ言って何もしようとしてない、ということに気づくわけですが、ハルヒは「つまらない」ことに対して、行動を起こしているんですよね。
 だから、「何も考えてない」ということに対して、「勝手に決め付けないでよ!」と激怒するのでしょう。

 で。
 その「つまらない」に対するハルヒの行動は、「自分の満足」ではなく、「みんなで楽しむ」であることが、谷口&国木田コンビの「間接的な解説」から感じられ、そこに、高校入学当初のハルヒからは大きな変化を感じます。

 その変化は、SOS団を作ったからこそ。

 そう思うと、「溜息」の冒頭が体育祭のシーンからで、SOS団が部活対抗リレーに参加していて、ハルヒがとても楽しそうだった姿に、既に変化が現れていたと言えるんでしょうね。

 しかしながら。
 「みんなで楽しむ」「みんなで遊ぶ」という形であったとしても、その変化を生み出したのは、キョンの存在あってこそ。

 キョンとぶつかって、喧嘩してしまって。
 「しょんぼり」した。

 しょんぼりして、一人ポニーテールを作る。
 それは、「キョンを失いたくない」という気持ちの表れでしょう。これは本当に大きな変化だなぁと感じます。

 自分が楽しいと感じることに、他人が無関係ではない。という事実をハルヒが感じていることだと思うんですね。

 もしかすると、この喧嘩によって、ハルヒは自分の中でキョンがどれだけ重要な存在になっているのか、気づいたのかもしれない。
 「気づいた」というか、「目を向けるきっかけになった」というか。

 「笹の葉」があることで、どうしても、キョンがジョンの代わりであるような、微妙な距離感を二人の間に…というか、ハルヒを見ていて感じていたのですが。
 この喧嘩で、そしてポニーテールで、ハルヒの中でキョンがキョンになったというか。ハルヒが自分にとって重要な人物は、「キョン」なんだ、ということを自覚したように思えます。

 それが、どれだけ恋愛的なものであるかは、未知数ですけれども。

 キョンもキョンで、「つまらない」に対して何もせず、行動を起こしているハルヒについて文句ばかりを垂れていた自分に気づき(そして、それを気づかせてくれたのは谷口なわけですが)、自分がどうすべきか、決める。

 「つまらない」ことがあり、それを軸にハルヒと谷口がキョンを挟んでいた構図があって。
 キョンがどっちに行くのか。
 何か行動を起こすのか、何もしないで文句だけ垂れるのか。

 キョンは、行動を起こす方を選択する。

 キョンが心の中で谷口を罵倒しまくって、それから部室でハルヒと会うわけですが、それはどれだけ谷口が物語にとって重要な位置にいたのかが分かるところだとも思います。

 「つまらない」に対して日々文句だけ垂れて何もしようとせず、誘われればついて行き、それが自分の期待に沿うものでなければ、やはりまた文句を垂れる。
 その位置にいる人物の存在があってこそ、ハルヒの行動の意味は見えてくるし、見ているこちらに投げかけられてくる物語としての意味が浮き彫りになってくるのだと感じます。

 キョンが弁当を食っている時。米粒が一粒だけ箸にくっついていて。
 お米は弁当箱の中にいっぱいあって。それはクラスの皆や学校の皆を象徴していたのかもしれない。
 一粒だけの米粒は、ハルヒでしょうか。

 「つまらない」に対して何かしようとしていたハルヒが一人になること。
 「つまらない」に対して何もしようとしない谷口と同じようにしていること。

 それに気づいてしまったら、行動せずにはおれなかったのでしょう。
 やはり、キョンは熱く、青臭く、そして、等身大の若者なのだな、と感じます。

 で。キョンが行動を起こし、ハルヒと行動を共にすることを表明する。
 お互いが謝るのでも言い訳するのでもなく、一粒の米粒が、二粒になるように、二人は意思と行動を並べる。
 キョンがあそこまで自分の意思を明言し、ハルヒと行動を共にすることを主張したのは、初めてだと思います。

 その後、ハルヒの能力が、秋に桜を満開にさせてしまうわけですが。

 ここを、恋愛的に見ることは可能ですし、そういう要素があって当然なんだと感じます。
 ハルヒにしてもキョンにしても、若い男女なんだから、そういう部分はやはりあるでしょう。
 でも、彼らが求めているものは、そういったものも含んだもっと曖昧な、あの年代だからこその人生観から来る充実とか、生きている実感とかに思えます。

 「桜が咲く」ということの捉え方は、いろいろできるのかもしれないな、と感じるんですね。

 地域によって差はあるものの、だいたい4月の初旬に満開を迎える桜。
 時期的には、入学のイメージ。そこから派生して、新しい何かを始めることだったり、新しい出会いだったりをイメージすることができるかもしれない。

 そういったイメージをハルヒに当てはめると、彼女にとって、やっと一学期が来たとか、ジョンの面影抜きのキョンにやっと出会えたとか、そういう捉え方もできるように感じます。
 つまり、ハルヒにとって、あの部室でのシーンが、「始まり」である。ということですね。

 入学して、キョンはハルヒと出会って、彼の世界はモノクロっぽいものから、カラーになった。

 ハルヒは、キョンが自分と一緒にいてくれることで、桜を咲かせた。

 二人のドラマは、改めて「始まった」と見れるのかもしれない。
 始まって。
 じゃあ、どうなるのか。
 は。また、次回以降ってことですね。

 ある意味。
 「つまらない」に対して、行動を一致させることで、二人のドラマは綺麗にまとまったようにも見えます。
 だけど、ここでは終わらない。
 それがまた、「ハルヒ」でもあるのでしょう。

 さて。もう、谷口の役目も終わりですかね?「裏狂言回し」として、とても重要な役割を果たした彼が、この後どういった姿を見せるのか。その点も興味があるのですけども。どうなりますか。

 次回もまた、楽しみです!

 ではでは、またです!!

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コメント

こんにちわ。山崎しんのすけです。
「溜息」派としてはやはりもうちょっと尺が欲しかったですね。いろいろと余裕がない印象が。

さて、例のアレ第一話アップしました。してしまいました。もう前進するしか道はありません。
喜んでいただければいいのですが。

それではまた。

投稿: 山崎しんのすけ | 2009年9月13日 (日) 12:14

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