« 「わんわん♪あーさん」冒頭3ページ。 | トップページ | 古泉VSキョンバトル漫画。「虹」84、85ページ。 »

2009年11月 4日 (水)

「スキマフェスティバル4」では、ありがとうございました。

 こんばんは、だんちです。昨日の「スキマフェスティバル4」では、スペースまで来て下さった方、本を見て下さった方、本を買って下さった方、お声を掛けて下さった方、皆様ありがとうございました!
 おかげさまでとても楽しい一日を過ごすことができました。
 お手元の本が少しでも、そして何度でも楽しんでいただけるものでありますことを、心より念願しております。

 当日感じたこと、当日に向けて作業してて思ったことなど、ちょっと書き綴ってみたいと思います。
当日掲げていたポップ。


●今回、「スキマフェスティバル」の中での首輪キャラオンリー、「Collar Collection」への参加でした。
 「首輪」イベントとしての参加サークルはお隣だった「無名芸」さん(リンク新窓。漫画面白いっすよ!!)と僕のところの二つ。
 首輪イベントは初ですし、参加サークルが少なくても逆にそれが僕にとってはメモリアル感が増す感じもあったり。

 開場前に主催の方が挨拶に来られて、「力不足で…」と仰っていました。でも、僕は自分の描いているものの傾向もあって、参加しやすいイベントだったので、とてもありがたかったです。
 ただ確かに、ちょっとどういう主旨のイベントなのかが不明確だったのかも、ということはお伝えさせていただきました。「首輪キャラオンリー」というのが、「元々首輪をしているキャラクター」なのか、「既存のキャラに首輪をつけるのもあり」なのか、まずそこがちょっとよく分からなくて。申し込みの時に「んー?ハルヒやあーさんに首輪つける本でもいいのかな?大丈夫なのかな?」と悩んでしまったり。
 僕は夏コミの時に主催の方に直接お声を掛けていただいていたので、「声を掛けてもらえたんだから、きっと大丈夫だろう」と思って申し込みましたけども。
 僕としては、とてもありがたい傾向のイベントなので、是非今後も開催してもらえたらいいなぁと思っています。
 最初の参加サークルが二つ。でも、そこから。ここから。
 こういう状況から頑張っちゃうのとか、性格的に大好きなので。大したことはできないだろうけど、少しでも今後の発展のお力になれたらなぁとか、思ったりしております。

●そんな感じで。「首輪イベント」そのものは課題を抱えた船出ではあったかもしれませんが、多くの方に本を見ていただくことができました。
 規模の小さいイベントだからこそ、じっくり回る方が多かったようで、手に取って時間を掛けて見て下さる方がけっこういらっしゃいました。
 改めて感じたのが、「見てもらえるっていうのは、嬉しいし、大事なことだな」ということでした。
 買っていただけなかったとしても、見てもらって、じっくり吟味してもらえるということが、なんだか嬉しかったんですね。
 それを今言葉として上手くまとめることができるか、分かりませんが。なんだろう。
 存在を認識してもらえること。買おうかどうしようか、と考えてもらえること。そのこと自体が、何かが伝わった証であるように感じられるのかもしれません。
 「まず、見てもらう」ということ。そのことの大切さを改めて感じることができたように思います。

 「認識される」ということでいうと。
 開場直後に買いに来て下さったり、「新刊下さい」と仰っていただけたり。「妄想界の住人は生きている。(関東WILD CHICKEN)」というサークルが認識されている、ということを感じてとても嬉しかったです。
 それは、僕が描くものや絵の感じ、話の感じも認識していただけているということでもあるでしょうし。これまでの積み重ねを感じるところでもありました。
 「あぁ。続けるって大事だなぁ」って。

 「まず見てもらう」ということ。そして「続ける」ということ。

 そういったことの大切さに気づかせていただけて、スペースまで来て下さった皆様、買って下さった皆様に、改めて心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

●「わんわん♪あーさん」の作業そのものも、いろいろと勉強になりました。
 漫画を12ページ。「コミックスタジオ」を使いペン入れ&仕上げをしたのですが、これまでペン入れをアナログでしていたので、正直不安がかなりありました。
 同棲キョンハルやちょっとした小ネタ漫画をコミスタで描くことはあっても、一本丸々コミスタでペン入れ、というのは初めてだったんですね。

 ペン入れは、なかなか難しい作業です。

 僕はアナログでは丸ペンを使っています。
 ゼブラの。ゼブラのでないと、どうにも僕には具合が悪い。しかも、まんま新品ではなく、ちょっと使ったくらいのがいい。だから、人が使ったペン先をもらって溜め込んで使ったりしているんですね。

 昔、僕はGペンを使っていましたが、Gペンだとどうにも絵が古臭くなるというか…。それはそれで味わいがあるんでしょうけど、自分には合わないと感じています。
 というか、Gペンを使っていた頃は「自分が下手だからいけないんだ」と思っていたんですけど、丸ペンに変えてみたら「これだ!!」としっくり来る感じがあったんですね。それから丸ペンを使うようになって。
 ほんの一時期。成人向け雑誌の編集者の方から「かぶらペン使ってみたら」と言われ、「んー…違うんじゃないかなぁ…」と思いつつもちょっと使ってみました。でも、どうにもしっくり来ないわすげぇストレス感じるわで、「あ。これやっぱりダメだ。自分には合わない」となったこともありました。
 その時は「絵を描かないヤツがつまんねぇ口出すんじゃねぇよ!!」と、ムチャクチャ腹立てたりしましたが。まぁでも、タイミングや描く側の状況なんかもあるから、場合によってはナイスアドバイスになったのかもしれないんだけど。
 実際の話。描き手としてのこちらのことを本気で思ってのアドバイスであるならば、必ず何かしら通じていくんだろうな、と感じます。その方の場合、人に何か言うことに酔っているところがあったかなぁ。そういうのは、的外れだったりするんですよね。
 あと、「ペンは毎日練習した方がいい」とか言う人がいたりするんだけど。具体的にどういう練習をしたらいいのかまで言う人には会ったことがないですね。
 話が逸れているけど、ちょっと書いておきたいことだったので。
 半端なアドバイスは絶対にして欲しくない。

 何はともあれ。とにかく、「ペン入れ」は、絵に合う合わないもそうだし、指先にしっくり来るとか、自分の引きたい線を引けるかどうか、とか、かなり微妙な感覚的なものなんです。
 だから、普段のアナログペン入れではなく、コミスタでペン入れすることにすごく不安を感じていました。
 でも、ここ最近アナログペン先は、鉄の値上がりやらもあるらしく、ちょっと…質の低下もあったり、これからも漫画を描いていく上では心配も大きかったんですね。
 どこかで、デジタルでのペン入れに変更していくことになるかもしれない。だったら、一本通してそれを経験しておかなければ。とにかくやってみよう、ということでコミスタでのペン入れをやってみました。

 やってみて。結論としては、「自分の絵には合っているかもしれない!」という感覚を得られました。
 思ったよりもさくさく早く引けたし。何より、引いてて楽しかった!
 レイヤーを分けることで線での味付けもしやすいし。修正もしやすいし。
 まぁでも、やっぱり「感覚」ですね。自分の中で、「これは楽しい!」「引きたい!」と思えるし、引いてみて「あれ?もうペン入れ終わった?」と思える、そのストレスの無さ。
 こつこつとこのブログで同棲キョンハルをアップしてきたことで、技術的に経験を積んでいたことも大きかったのかもしれない。

 今後、ペン入れを完全にデジタルに移行するかどうかはまだ分かりませんが、とにかく良い経験でしたし、収穫でした。
 この経験を今後に生かして、技術向上、作品の作成スピードの向上など、いろいろ発展していけるといいな、と思っております。

●作業工程は↓の感じ。このコマはコミスタ上で下書きしましたが、ほとんどの下書きはアナログでしました。
Asansita下書き
Asanpenテキストレイヤーを非表示にしてペン入れ
Asantone基本トーン
Asanajitduke線でちょっと味付け
Asankage影トーン
Asankakimoji描き文字オン
Asankansei雰囲気トーン貼ってテキストレイヤー表示。完成

 楽しかった!漫画楽しい。ペン入れがしっくり来ることで、本当に作業が楽しかった。
 そして、何よりやっぱり、あーさんが可愛いのが最高でしたね!!あーさんありがとう!「GA」ありがとう!!

●あと、作業して感じたこととしては、12ページくらいは集中力を保てて作業しやすい、ということでしょうか。
 全体像もよく見れていたし、進み具合も充分把握できていたし。
 僕はどうしてもある程度の長さの話を作ってしまうのですが、ページ数を何分割かしてスケジュールを組み立てるのもいいな、と思いました。
 つまり、〆切を何段階か設定する。ってことですね。24ページなら二回。30ページなら10ページずつで三回にしてもいいかもしれない。
 もっと細かく分けてもいいのかもしれないし、集中できそうなら分けなくてもいいかもしれない。
 要は、原稿を描く上で「集中力」が非常に大切だ、ということですね。
 集中力を保てる作業のやり方を模索することと、その方法を何パターンか持っておくことは、非常に大事なことだな、と感じます。
 その意味では、今回一つスキルを獲得できたといえるかもしれません。

●今回のイベント参加、原稿作業を通していろいろと改めて感じることや思うことが多く、とてもよい経験となりました。
 冬コミでは「BabyDog」の前編を20ページ前後で作る予定です。
 今回の経験を生かして、作業を進めていきたいと思います。やる気マンマンっすよ!!

 良い経験を積ませていただきまして、皆様ありがとうございました。
 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします!!

 ではでは、またです!!

|

« 「わんわん♪あーさん」冒頭3ページ。 | トップページ | 古泉VSキョンバトル漫画。「虹」84、85ページ。 »

コメント

おひさしぶりですこんばんは!
今日秦高のサッカー応援いってきました。
今年もベスト4まで残ってて、今日準決勝でした...がまたも桐光に敗れてしまいました。残念。
そのうちTVKで放送されるんじゃないかなと思いますのでチェックしてみてください。

投稿: おちゃつ | 2009年11月 7日 (土) 21:20

おちゃつさん、こんにちは。お久しぶりです!コメントありがとうございます^^
秦高の応援に行って来られたんですね!!結果を教えて下さってありがとうございました。最近、僕はちょっと情報追ってなかったので、とてもありがたいですし、また高校サッカー見に行きたくなりました!
ブログの記事も拝見いたしました。惜しい結果ながらも地力が及ばず、という感じだったみたいですね。
残念ですけど、でも、またベスト4まで行けて、本当に強くなったし、よく頑張ったなぁと、秦高OBとしてとても誇らしい気持ちになります^^
TVKもチェックしてみますね!!
ではでは、またです^^

投稿: だんち | 2009年11月 9日 (月) 13:49

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「スキマフェスティバル4」では、ありがとうございました。:

« 「わんわん♪あーさん」冒頭3ページ。 | トップページ | 古泉VSキョンバトル漫画。「虹」84、85ページ。 »