ずっと自信がなかった。
こんにちは、だんちです。
やっと、「BabyDog」の第二話を描いています。
「BabyDog」は同人誌で出しているオリジナルのSM漫画で、第一話と調教画集がダウンロード販売されています。
その第一話を描いてから、二年以上経っていて。
いつも描こう描こうと思っていながら、なかなか手をつけられないでいました。
どうして描けなかったのか。その辺りの気持ちのことなど、気づいたことを書いてみました。
「続きを読む」以降に、久々の長文でございます。
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なんで描けないのか。
いろいろ考えて、たどり着いた結論は、「自信がなかった」から描けなかった、というものでした。
そう考えてみると、すとんと腑に落ちました。
僕はずっと自信がなかった。
「自信を失くした」のではなく、最初から自信なんて無かった。
字の通り、自分を信じるということでいうと、疑いしかなかった。
これまで、ブログでも二次創作やいろんなものを描いてきましたが、それも自信がないから。
描くことに苦手意識を持たないようにと思い、なるべく描いて更新するようにしていました。
即売会での頒布、ダウンロード販売用作品。思いついたものはどんどん描くようにして、形にすることで、自信も少しずつ形にできないか、と模索してきたのだと思います。
でも、二年もの間、「BabyDog」の続きを描けなかった。
自信は、自分で自分を信じなければ、得ることはできない。
たぶん、「自信」にグラデーションはなくて、「ある」か「無い」かの二つに一つしかないのでしょう。
「BabyDog」は自分にとって大事な作品で、「7days fuzz」を描き切った後に「これだ!」と思って描き始めたものでした。
自分にとって意味のある作品だと思っているからこそ、どう描くか、どう形にするか、でずっと迷って悩んでいました。
迷いも悩みもぶつかって解決するしかないわけですが、それを避けるため、自信が無いことにしていたんだと思います。
複雑な表現になってますね。えっと…、
「迷いや悩みを解決できない、と諦めることで、自分にとって大事な作品を描くことを避けていた」
ということになるでしょうか。
その根拠を「自信が無い」ところに求めて、自分を信じることを避けていた。
自信を持とうと思っていろいろ描いたりしてきながら、根本的なところで「自信を持つのはやめようよ」と、自分の根っこにある自分が拒んでいた。
という感じかな、と思います。
「ずっと自信がなかった」のだと思ってみたら、自信を持つことを避けていた自分が見えてきて。
そうなると今度は、これまで作品を買って下さった方々、楽しんで下さった方々、コメントを下さっ方々のことが頭に浮かんできました。
そして、思ったんです。
「楽しんでくれてる人がいるのに、自信が無いとか何言ってんの?」
って。
なんて滑稽なんだろうか。と、自分で思い至りながら目からウロコ状態でした。
自信を持つ理由、根拠が目の前にあるのに、自信を持とうとしないなんて愚かでしかない。
自分にとって大事だと思える作品を描くことができて、それを見ていただくことができる。
そんな幸せなこと、手に入れないでどうする。
だから、今僕は「BabyDog02」を描いています。
思った通り、すごく迷うし、悩むし、自信を持とうとしても、「自信有り」と「自信無し」状態を行ったり来たりで、それはいちいち苦しいんだけど、でも何かを描くのなんて、だいたいそんなものなんですよね。
それに、「BabyDog02」を描けない間に描いていたものも全部、僕にとってやはり大事な作品で。それらの作品が僕に与えてくれた経験、蓄積、そして楽しんでもらえたという喜びは、しっかり血肉になっていて、迷いや悩みを一つ一つ解決してくれています。
今月中には描き上げたいと思っていますが、遅くとも来月には描き切って、ダウンロード販売の形でまずは販売をしていくつもりでいます。
今年、スケジュールの関係で夏コミは申し込んでいませんので。
オリジナルの作品だから、コミティアに出ることも考えています。
とにかく、まずは作品自体を、自信を持って楽しく描いていきたいと思います。
今回思ったことをまとめると。
これは、自分の場合ということではあるんだけど。
自信って、「持つ」か「持たない」か、しかなくって。
自信が無い場合、実は根本的なところで自分自身が自信を持つことを避けているのかもしれない。
自信を持たないための理由なんて、探せばいくらでも見つかる。
次から次へと見つけてきては自信を持つことを避けて、迷いや悩みから目を逸らそうとする。
それは、ちょっと楽かもしれないけど、本来得られる喜びはいつまで経っても得ることはできない。
逆に、
自信を持つ理由も、探せばいくらでも見つかる。
自信を持とうとして探すか、自信を持つまいとして探すかで同じこともまるで違って見えるのだと思う。
心の持ちようってことに落ち着く話だけど、でも作品なんて結局「心」が作るものなんだよね。
作ろう、楽しんでもらおうって気持ち、心があるから、手を動かすことができて、真っ白な紙の上に人や世界を作り出すことができる。
シンプルなことだし、ある種「定番」なリクツにたどり着いたことかもしれないけど、単純だからこそ、やっぱり大事なことなんだな、と改めて感じます。
心。
ハート。
胸んとこにあるもの。
こいつをどうするか、常に自分が向き合わなければならない。
僕は自信を持つ。
自信を持って描く。
いつも見て下さってる皆様に、心から感謝を。
本当に、ありがとうございます。
おかげさまで僕は今、自信満々です。
ではでは、またです!
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コメント
こんばんわ、だんちさん。
だんちさんの素直なお人柄が浮かんでくる文章ですね。すぅぅと心に沁みてくる文体、宇奈月は大好きです。何度も何度も読み返してしまいました。
それに、だんちさん程の人でも自信が無いとか考えちゃうんだとか……密かに感心したり。
何よりも、作品に対する反響とかコメントとかを目にすると、ホント、それだけでご飯三杯はイけちゃいますもんね!!
と言う訳で、若輩者の宇奈月ですが、こんなコメントが僅かなりとも、だんちさんの自信の足しになる事を祈りつつ。
2012/7/16 宇奈月悠里 拝
投稿: 宇奈月悠里 | 2012年7月16日 (月) 23:09
>宇奈月悠里さん、こんにちは。
長文読んでいただき、コメントありがとうございます^^
白い紙に世界を生み出す作業って、いつだって怖くって。
虚勢張ってもどうにもならないものだから、素直になるしかないんでしょうね。
そういった素直な気持ちを書こうと思ったので、伝わってとても嬉しいです!
自信を持つこと、持ち続けることは、本当に難しいことだなと日々感じています。
だからこそ、こうしていただくコメントがとても嬉しく、力になるんですよね!^^
宇奈月さんのコメント、相当力になってますよ!(⌒▽⌒)
おかげさまで自信バリバリっすよ!!
本当にいつも楽しんでいただき、励まして下さってありがとうございます。
このご恩は、自信を持って作品を描くことでお返しさせていただきます!
ではでは、またです^^
投稿: だんち | 2012年8月11日 (土) 05:58